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【清水エスパルス 金子翔太選手 監修】現代サッカーにファンタジスタはもう必要ないのか?

金子翔太

公開日 :2019/04/01

更新日 :2019/04/24

ファンタジスタとはどのようなプレーをする選手のことなのか?
現在、「ファンタジスタ」として活躍している中島選手や乾選手、アザール選手やモドリッチ選手のプレースタイルから読み解いていきます。曖昧な定義である「ファンタジスタ」を言語化することで、「ファンタジスタ」になるためのヒントが見えてきます。そしてそれを踏まえて、ファンタジスタの今後に関しても考察させていただきました。観客を感動・興奮させるファンタジスタに興味ある方に是非見ていただければと思います。

目次

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サッカーにおけるファンタジスタとは?

ファンジスタとは一瞬の閃きやアイディアで観客を魅了することができるプレイヤーのことです。

誰も思い浮かばないようなプレーを即興的に繰り出し、見ているものをアッと言わせ、時には感動を与えることができるプレーヤーのみがファンタジスタとして認められます。

ただ単に技術が優れているだけではファンタジスタとは定義されにくく、サッカー界においては稀有な存在として、ある種の尊敬を持って認知されています。

語源はイタリア語のファンタジーア(fantasia)からきています。

空想・想像を意味する言葉で、そこに人を意味する「-ista」をつけてファンタジスタと呼ばれます。

ロベルト・バッジョ選手(元イタリア代表)のプレーを見てイタリア国内で「ファンタジスタ」と呼ばれたのが始まりという説もあります。

現代サッカーにファンタジスタはもう必要ないのか?

Q.現代サッカーにファンタジスタはもう必要ないのか?

この問いに対する答えは「NO」です。

そもそもファンタジスタには、もともとそのような才能があったというような考え方と同時に、「アイディアを武器にせざるえをえなかった」というフィジカル的にそれほど優れていなかったからその部分を磨いてきたという理由も少なくないと思います。(子供の時からフィジカルモンスターならアイディアも必要なくプレーできると思います。)

だからこそ、「ファンタジスタ」と言われる選手は身体的に不利になることも珍しくありません。

前線の選手ですら高い強度の守備が求められる現代サッカーではアスリートとしての高い能力は必須項目となりつつあります。

フィジカル的に突出していない傾向のあるファンタジスタは「絶滅危惧種」と言われた時代もあります。

しかしアスリート化が進み、守備組織も強固となってきた現代サッカーでは再びそれを打ち破るためにファンタジスタは必要とされるはず です。

加えて言えば、各国の育成組織も整備さ「フィジカルを備えたファンタジスタ」 といった選手も育成されていくでしょうし、そのような選手がいないチームは今後苦しくなってくるように感じています。

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日本のファンタジスタといえば?

日本にも「ファンタジスタ」と呼ばれてきた選手は多くいます。

名波浩選手、小野伸二選手、中村俊輔選手・・・。

ファンタジスタと呼ばれる選手はチームの中心として主に攻撃のタクトを振り、感動や喜びを与えてきてくれました。

ここでは現代において輝きを放っている日本のファンタジスタを紹介します。

理にかなったファンタジスタ 中島翔哉選手

現代のファンタジスタの1人として中島選手がいます。

中島選手のプレーは繊細さももちろんですが、ゴールに対する意欲が突出しています。

鋭いドリブルや美しいスルーパスも、すべてはゴールから逆算されたようなプレーであり、シュートへの意識も非常に高くサッカーの本質を捉えたようなプレーをします。

彼のプレーを見ていると、ボールのないところでは常に首を振り、前方の状況を確認していることからもゴールへの意識が強く伺えます。

「魅せるプレー」ではなく、「ゴールを目指すプレー」を最優先に考え 、その目的達成のためにアイディア・閃きを発揮する。

非常に「理にかなったファンタジスタ」という印象を受けます。

また、プレー中から随所に見られる「サッカーが好きで仕方ない」と言った雰囲気も人々を魅了する要素であり、「ファンタジスタ」と言われる所以だと感じます。

ボールとともに生きるファンタジスタ 乾貴士選手

乾選手も日本を代表するファンタジスタの1人です。

乾選手の場合、「セクシーフットボール」で一世を風靡した野洲高校の出身ということもあり「ファンタジスタ」というイメージも強く印象付けられていると思います。

乾選手の武器は何と言ってもドリブル。力強いというよりは非常にしなやかで流れるようなドリブルを行います。

ドリブルをする際、ボールと体が離れてしまいブツ切れのようなドリブルをする選手もいますが、乾選手はまさにボールともにプレーしています。

「蹴る」という感覚ではなく「運ぶ」あるいは「押す」という感覚でドリブル しているのではないでしょうか。

それこそ野洲高校などで培ったドリブルスキルを遺憾なく発揮し、日本のファンタジスタとして世界でも活躍しています。

ブレないファンタジスタ 清武弘嗣選手

清武選手は非常にキック精度の高い選手です。

ショートパスはもちろんミドルレンジのパスやロングレンジのパスも正確にけり分けることができます。

元セレッソ大阪で同僚ということで香川選手と比べられることもありますが、香川選手がターンやクイックを生かしたドリブルで勝負するとすれば清武選手はキック精度で違いを作り出します。

いかに良いイメージがあろうともイメージ通りのキックができなければ絵に描いた餅。

ワンプレーの驚きという点では世界トップクラスの選手には劣るかもしれませんが、それでも人がうなるようなプレーを難なくこなす清武選手。

妙ないいまわしになってしまいますが、「安定した驚き」 を提供してくれる清武選手も現代サッカーを代表するファンタジスタです。

世界のファンタジスタといえば?

世界のファンタジスタとして有名なイニエスタ選手。

彼の日本でのプレーを見るとやはり別格だという印象を受けます。

世界ではそのような素晴らしいファンタジスタが各国でプレーしています。

サッカーを知るファンタジスタ イニエスタ選手

イニエスタ選手といえばバルサ出身であり世界を代表するファンタジスタの1人です。

彼のプレーを見ていると「一体何手先まで読んでプレーしているのか?」と思わされます。

おそらくバルサというチームで攻撃の中心としてプレーし続け、攻撃の成功体験を積み重ねてきたからだと思います。

あらゆるシーンで感覚的に先のことがわかっているようなプレーをします。

だからこそイニエスタ選手は決定的なラストパスだけではなく、南アフリカワールドカップ決勝で決めたようなここぞというゴールも多いように思います。

そして、相手が変化した時も瞬間的にその変化に応じた最適な答えを持てていると思います。ボールの置き所1つとっても、「だからそこにコントロールしたのか」と後のプレーを見て気付かされることとも多々あります。

危険なファンタジスタ アザール選手

アザール選手はより攻撃的な局面で力を発揮します。何と言っても最大の武器はスピードに乗った切れ味鋭いドリブル。

スピードに乗ると言っても大きく蹴り出しランニングスピードで単純にスピードを上げるのではなく、細かいタッチでなおかつそれをトップスピードで行うドリブルのキレは相手にとってはまさに驚異です。

そして彼の凄いところはそのスピードを維持したまま高精度のシュートを放つ ことができます。

よって相手DFはシュートブロックをしようとたまらず足を出すがため、そのままファウルをしてしまいPKを献上してしまうなど止めることが非常に困難な選手です。

前向きでゴール前に侵入していくアザール選手の姿はものすごくワクワクします。人々に感動・興奮を与え、ゴール前で相手の脅威となる危険なファンタジスタ です。

時間を操るファンタジスタ モドリッチ選手

モドリッチ選手はゲームを組み立てるという点でファンタジスタとしての才能を発揮しています。

サッカーを考えるときに2次元でしか考えれない選手もいれば3次元で考えれる選手もいます。しかしトップレベルで戦うとなると時間/タイミングといった4次元で物事を捉えることのできる選手でなければ活躍することは難しくなります。

モドリッチ選手はその時間軸でサッカーを捉える感覚がずば抜けています。

どのタイミングでサイドチェンジを行えば味方がアドバンテージを持った状態で前進できるのか?

どのタイミングで楔を入れることで攻撃に緩急が生まれ決定的なプレーにつなげることができるのか?

そのように時間/タイミングを巧みにコントロールし、観客を魅了するプレーを披露してくれます。

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プロの金子選手も読んだ!サッカー漫画の「ファンタジスタ」

ファンタジスタといえば日本のサッカー漫画にも「ファンタジスタ」があります。

主人公の坂本轍平が仲間とともにサッカーを通してファンタジスタとして成長していき、世界を相手に戦っていく物語です。

サッカーを表面的ではなくより掘り下げて書かれており、漫画の中にも出てきますが、

「50-70-100」という数字の意味
「ワールドスタンダードとは何か?」

ということに関しても触れており、「サッカーとはどのようなスポーツなのか?」 という点に関しても理解を深めることができます。

そして何より轍平を始めとした多くの人たちを感動・興奮させるファンタジスタのプレー・共演にはワクワクします。

この作品を読み、フィールドを支配するファンタジスタの姿には憧れを抱くことと思います。

プロサッカー選手を夢見る子供達は「サッカーの楽しさ」を学ぶためにも「ファンタジスタ」は読むべきサッカー漫画だと思います。

清水エスパルスで活躍する金子選手も子供の頃、ファンタジスタを読んだそうです。





金子選手



ファンタジスタは中学生の頃に何度も読んでいました。てっぺいの、心の底から純粋にサッカーを楽しむ気持ち、チームワークの大切さ、色々な事を学べるサッカー漫画です!僕個人的にはセレクションの描写と、マルコクオーレとの最後の対戦は印象深かったです!ぜひたくさんの人に読んでほしい漫画です。



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【記事まとめ!】この記事で覚えて欲しい3つのポイント

ここまでサッカーにおけるファンタジスタとはどういったプレーヤーなのか、現代サッカーにファンタジスタは必要ないのか、日本と世界のファンタジスタと呼ばれる選手たちのなどを紹介してきましたが、この記事で覚えて欲しいポイントは以下の3つです。

①ファンタジスタとは一瞬の閃きやアイディアで観客を魅了することができるプレーヤー
②現代サッカーにもファンタジスタは必要


③「サッカーの楽しさ」を学ぶためにも「ファンタジスタ」は読むべき


この3つを覚えていただけたら、あなたの「サッカーにおけるファンタジスタ」はアップデートされたでしょう。

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