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【日本ハンドボールリーグ選手 監修】ハンドボールのパスの種類やコツ、練習方法などを徹底解説!

藤本純季

公開日 :2019/05/05

更新日 :2019/06/13

ハンドボールはキーパーを含めて7対7で行うスポーツで、自分1人で攻めたとしても相手はシュートをさせないように守ってきます。

そこで必要となるのが味方にもプレーをさせるための「パス」となります。

実はこの「パス」には様々なタイプのテクニックがあり、腕の動きが比較的小さいパスや逆にモーションが大きいパスもあります。

パスによってはボールを飛ばせる距離も変わってくるので、うまく使い分けられれば状況に応じた多彩なパスを出せるようになります。

そこで今回はタイプの異なるパスのそれぞれの投げ方やコツ、練習方法などを紹介していきたいと思います。

応用編としてパスを用いたフェイントも最後に紹介するので、楽しんで学んでいきましょう!

目次

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ハンドボールのパスの種類

まずハンドボールのパスはいくつか種類があることを覚えておきましょう。

腕を上げて投げるオーバースローだけしかないと思っている人も多いかもしれませんが、実はそうではありません。

大きく分けて4つの種類のパスがあるので、1つずつ説明していきたいと思います。

①ショルダー(オーバーハンド)パス
②ラテラルパス
③プッシュパス
④バウンドパス

①ショルダー(オーバーハンド)パス

ショルダーパスは、最も基本的なパスの投げ方で、試合中に最も使われるパスです。

最もスピードを出しやすく、コントロールもしやすいです。また、遠くに投げることもできます。

しかし、モーションが大きく、スピードが遅いとディフェンスにパスカットされる可能性があるので、そのデメリットは把握しながらプレーすることが大切になります。

ショルダーパスの投げ方とコツ

ショルダーパスの投げ方は、

①右利きの場合、左足が前になるように半身の体勢になり、右腕を引きます。

②この時ボールが体の外側に向くように手首を返すことを意識しましょう。

③投げる時は肘から出していき手首を返しながら肘先を鋭く振ることでパスを出します。

④そして、最後に指でボールを引っ掻くようにすることで回転をかけます。

ショルダーパスを投げる時のコツと意識したいポイントは、

①投げる時は肘から出しますが、リリースポイントが高くなるように腕をあげること

②野球のように肘をたたみすぎないことです。

肘をたたみすぎると、肘や肩を痛めてしまう可能性が高まるので注意が必要です。

③また、投げるのと同時に腰も回転させることでスムーズにパスを出せるので、スピードを速める時や、遠く投げる時には腰の回転も意識しましょう。

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②ラテラルパス

ラテラルパスは胸の位置から横方向に出すパスのことです。

特徴としては、モーションが小さく、見てる方向と体が向いてる方向とは違う方にパスを出すことができるので、相手を騙せるパスであるということです。

しかし、パススピードが遅いこと、また精度が落ちやすいことが欠点に挙げられます。

このパスは、バックプレーヤーが攻めているときに相手を引きつけてパスを出したり、前を向きながらパスを出したりする時に使います。

またモーションを小さく素早く出せるパスであるため、速攻の際にも横にいる味方にパスを出す時にも有効です。

ショルダーパスに比べたらパススピードは遅いですが、力を込めれば速いパスを出すことも可能です。

ラテラルパスの投げ方とコツ

ラテラルパスの投げ方は、

①ボールを胸の位置に持っておく。
②投げたい方向に腕を振る。
③手首でスナップ(回転をかけること)を使ってボールを放す

これだけのステップをこなせば、ラテラルパスを使いこなすのは簡単です。

ラテラルパスを投げる時のコツと意識したいポイントは

①ボールを下に下げない。
②ゴール方向に足を踏み出しながら投げる。
③なるべく最後まで前を向いたまま投げる。

ボールを下に下げないのは、ボールを下げる動作が時間の無駄になり、相手ディフェンスに立て直しの時間を与えてしまうからです。

なるべくリズムよく素早い攻撃をするにはパスまでの動きを速くしなければなりません。

次に、このラテラルパスは相手に攻めると見せかけて横にボールを送るので、足がゴールを向いていなければ相手に警戒させることはできません。必ずゴール方向に足が向くようにしましょう。

最後になるべく前を向いて投げるのも、相手ディフェンスを警戒させるためです。自分が攻めようとすれば、自分をマークする相手の人数が増えるかもしれません。

そこでマークが手薄になった味方にパスをできるようになるためにも、最後まで前を見て攻める姿勢を見せましょう。

以下の動画を見てみるとイメージしやすいでしょう。

③プッシュパス

プッシュパスは基本的にどんな場面でも使える便利なパスになります。

基本的には利き腕を使って、胸の位置から腕と肘を前に突き出して押し出すようなパスなので、正確に相手の胸の取りやすい位置に投げたい時に使えます。

また、距離の近い味方に投げる時にも有効です。プッシュパスは片手だけで押し出すためボールの速度が出にくいので、近くてもちょうどいい球速で相手にパスを送れます。

プッシュパスの投げ方とコツ

プッシュパスの投げ方は、

①ボールを片手で持ち、腕を自分の胸の前に腕を持ってくる。
②そこから前に押し出せるよう、肘を投げたい方向に伸ばす。
③足を投げる方向に踏み出す。

プッシュパスを投げる時のコツと意識したいポイントは、

①取りやすいボールを投げられるよう、手首を使って縦回転をかける。
②正確にパスを投げるため、パスをしたい方向に顔を向ける。
③なるべくすぐに投げるため、ボールの位置を下げない。

以下の動画ではプッシュパスの練習を紹介しています。

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④バウンドパス

バウンドパスはその名の通り、バウンドさせるパスです。

バウンドパスは相手の手が届かない位置にバウンドさせることで相手にカットされににくいという特徴のあるパスです。

走っているときはなおさら相手はカットしにくいので、速攻でスピードを持った攻撃の時などにも有効です。

欠点としては、バウンドをさせるため、ボールの軌道がコントロールしづらく、パスの精度が落ちてしまうことです。

しかし、その精度は練習を積み重ねれば改善はできると思いますので、たくさん練習して、試合で使えるようにしましょう。

バウンドパスの投げ方とコツ

バウンドパスの投げ方は、

①手を胸周辺の高い位置に持ってきておく。 
②手が高い位置にあるままでバウンドさせる。
③低いバウンドで投げる。

バウンドパスを投げる時のコツと意識したいポイントは、

①相手が高い場所からのパスを警戒するよう、手は高い位置にあるところからバウンドさせる。

相手にボールを奪う時間を与えないよう、バウンドが高くなりすぎないようにする。

③バウンドが低くなりすぎると味方の足付近にパスが行き取りにくいので、なるべく腰あたりでバウンドさせる。

以上3点を意識してバウンドパスに取り組んでみましょう!

【パス練習①】少人数でできる基礎から応用までのパス練習

パス練習は実に様々なメニューがあり、その数は計り知れません。

以下の動画では、ゴールから左右45度の位置とその真ん中のセンター、サイドの位置にポジションを取り、実際にゴール狙うまでのパスを行う方法で、より試合に近い練習になっています。

また、強いパスを軽い力で簡単に投げられるよう、練習では重いボールを使用したり、腕立て伏せを優先的に行うメニューもあるようです。

以下の練習動画を詳しく見てみましょう。

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【パス練習②】大人数でのパス回し

大人数でのパス練習を行うことで、パスだけではなく、状況判断能力を養う練習も取り入れられます。

練習方法

①最初は四角形のような形で4つのポイントを準備し、それぞれの場所に並びます。パスをしたらどこに向かってもいいので、自分のいる位置とは別のポイントに向かって走っていきます。

②慣れてきたらボールを2つに増やします。ボールを持っている人に向かって投げないよう、どの人が空いているかを素早く判断しましょう。

③最後にボールを3つに増やし、ポイントも5つに増やします。ボールが3つになるとパスができる場所も格段に減るため、自分がボールを持っている時間が長くなります。

ハンドボールでは3秒以上ボールを保持してはいけないというルールがあるので、どうしてもパスができない場合はドリブルをして間を持たせる工夫も必要となるでしょう。

【練習のポイント】この練習ではパスを正確に送ることだけではなく、どこに向かって走ると並んでいる人数のバランスが取れるのか、またどの場所にパスを送るといいのかといった状況判断の練習が加わります。試合中はディフェンスが守るため、ゆっくりしている時間はないので、テンポを上げて練習することが大切です。

以下の動画の練習を見て、ぜひ練習に取り入れてみましょう!

パスはフェイントとしても使える!

実はパスというのはよりゴールに近い味方の位置にパスを出す前のフェイントとしても使えます。

例えば、ある方向へのパスを相手ディフェンスに警戒させて、ディフェンスが警戒していなかった方向へパスを送ることでチャンスが生まれる可能性もあります。

また、パスをすると見せかけて、前に空いたスペースに走り込んで自分でシュートに行くという方法もあります。

イメージしにくい方も多いかもしれないので、これから動画を交えて簡単に紹介したいと思います。

シュートかと思いきやフェイントパス!からのシュート!

以下の動画では思わず「すごい!」と言ってしまいそうなパスばかりを紹介しています。

シュートを打つために攻め込むと見せかけ、多数のディフェンスが自分に寄って来たところで、その間にマークが手薄になった味方にパスを送ってシュートをさせる技もあります。

相手は警戒していなかった場所にパスを送られたので、シュートを止めに行くことはできません。

また「ノールックパス」と言って、パスしたい方向をあえて見ないことでディフェンスはその場所にパスが来ると予想できなくなり、警戒していなかったところへパスを送ってシュートチャンスを生むというテクニックも存在します。

以下の動画で詳しく見てみましょう。

色々なパスフェイント

以下の動画は主に横にパスを振ると見せかけて自分が前に攻めていくような場面を紹介しています。

例えば、ゴールから45度の左右どちらかのプレイヤーがボールをセンターに送ります。その時、センターはもらったボールを左右どちらかに送るフリをすることで、相手はその方向を警戒するわけです。

すると前にスペースができるため、ボールを持っている自分が直接シュートにいけるようになります。

以下にお手本の動画があるので、ぜひ見てみましょう。

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トヨタ車体BRAVE KINGS所属 藤本純季選手にSPOSHIRU編集部が聞いた!


SPOSHIRU編集部がこの記事の監修者である藤本選手にハンドボールのパスについて色々とお聞きしました!

藤本選手がパスをする時に意識していることとは?






SPOSHIRU編集部



Q.パスをするときに意識していることはありますでしょうか?







藤本選手



僕がパスをする際に1番意識しているのは、どこにパスを出すとパスのもらい手がプレーをしやすいかということです。例えば、味方選手が少ないステップでシュートを打ちそうな場合はすぐに打てるように肩口にパスを出したり、1対1を仕掛けそうな時は上体が上がらなくて良いように胸にボールを投げます。また自分に隣のDFを少しでも寄せることは意識しています。



藤本選手が教えるパスフェイントのコツとは?






SPOSHIRU編集部



Q.パスフェイントのコツはなんでしょうか?







藤本選手



パスフェイントで1番大事なのは目線です。目線で相手を騙すパターンは2つあり、1つ目はしっかりとパスする方向を見ながらパスフェイントをする方法。
そして2つ目はパスフェイントする前にしっかりとパス方向を確認し、その事をDFに認識させ、あえてノールックパスをするように見せてパスフェイントをする方法の2点です。他のポイントとしては、体の向きや腕の振りの早さも大切になります。



藤本選手が教えるパスカットのコツとは?






SPOSHIRU編集部



Q.パスカットをするためのコツはなんでしょうか?







藤本選手



パスカットのコツは相手パサーに自分がパスカットを狙っていると思わせずにパスを出させることです。パスカットを狙っているという牽制をし続けてカットするよりも、パスカットするそぶりを見せない状態から一気にパスカットを狙いにいくと成功すると思います。



【記事まとめ!】この記事で覚えて欲しい3つのポイント



ここまでハンドボールのパスついて紹介してきましたが、この記事で覚えて欲しいポイントは以下の3つです。

①パスにはいろいろな種類がある!
②少人数だけでなく、大人数のパスの練習も試合のための練習になる!
③パスをフェイントに利用してシュートチャンスを作れる!

この3つを覚えていただけたら、あなたの「ハンドボールにおけるパス」はアップデートされたでしょう。

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