テニスでタイブレークに突入するのは、一般的にはゲームカウントが6-6となった場合です。
皆さんは、このタイブレークが一体どのように行われているのかご存知ですか?
タイブレークについては、各4大大会で施行方法が異なっていることもあり、多少複雑な面もあります。
プロ選手の試合の局面をより深く知るためにも「タイブレーク」を覚えることはとても重要で、よりハラハラした展開を体験することもできます。
この際ぜひ覚えてしまいましょう。
目次

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テニスのタイブレークとは?

タイブレークとは、テニスの試合でゲームカウントが6-6の同点となった場合に行われるいわば延長戦のようなシステムのことです。
タイブレークは先に2ポイント以上をつけて7ポイントを先取するか、もしくは6ポイントで同点になってから2ポイントを連取しなければならないというルールがあります。
つまり、どちらのケースでも「2ポイント以上の差をつける」ことが絶対条件になっているということになりますね。
スーパータイブレークとは?普通のタイブレークと何が違うの?

スーパータイブレークとは、2019年の全豪オープンから採用された最終セット独自のルールです。5セットを行い、3セットを先取する全豪オープンでは試合時間の短縮を図り、タイブレークが導入されました。
しかし、通常のタイブレークとは異なり、7ポイント先取ではなく2ポイント差をつけて10ポイント先取するか、9ポイントで同点の場合はポイントを連取することが条件となりました。
まとめるとポイント数が違うだけで、基本的なルールは通常のタイブレークとあまり変わらないのです。
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タイブレークのルール!ファイナルセットだけ違う?!

まず前提としてテニスは1ゲームを先取するために4ポイントを取らなくてはなりません。
簡単に言えばそのゲームを先に6回集めると1セットを先取したことになります。
ですが、実は6ゲームを先に取ったとしても、2ゲーム以上の差をつけて6ゲームを先取しなければ1セットを取ったことにはならないのです。
例えばゲームカウントが6-5となったなった場合はどちらかが7-5にする必要があるのです。
もちろん6-6になることもありますが、このままでは1セット選手のプレイヤーを決めることができません。
そんな時に行われるのがポイント制のタイブレークというわけです。
通常の大会及び4大大会の最終セット以外は、ゲームカウントが6-6になった場合は7ポイント先取、もしくは6ポイント同士から2ポイント先取が条件です。
しかし4大大会では、最終セットのみ大会によって条件が異なっています。以下にまとめてみました。
全豪オープン・・・最終セットのみ10ポイント制スーパータイブレーク。
全仏オープン・・・・最終セットでもタイブレークはない。2ゲーム差をつけるまで試合続行。
ウィンブルドン・・・最終セットのゲームカウントが12-12になった場合、タイブレークを行う
全米オープン・・・ファイナルセットでもタイブレークを採用
ウィンブルドンと全豪オープンについては、以前は2ゲーム差をつけるまで最終セットを続行していましたが、2019年からは上記のルールが採用されます。つまり現段階では、最終セットのタイブレークを採用していないのは全仏オープンだけというわけです。
チャレンジシステムとは?

「チャレンジシステム」とは、プレイヤーが審判の判定に異議を唱えるために作られたシステムで、主にショットのボールが入ったかどうか分かりにくかった場合にビデオ判定が行われます。
基本的には1セット3回までというルールが存在しますが、チャレンジが成功した場合は残り回数が減らず、失敗した場合は1回分減ります。
しかし、覚えておかなければならないのは、タイブレークになるとチャレンジの権利が自動的に1回分追加されるということです。
どういうことかと言うと、例えば1セット中に3回使ってしまったとしても、タイブレークになると1回分復活するということです。また、1セットで1回も失敗せずに3回残っていた場合は4回になるということです。
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タイブレークのやり方を動画でご紹介!
タイブレークは7ポイントを先に奪う、もしくは6-6の同点の場合、2点差がつくまで続けることは先に述べたとおりです。
その他1ポイント目はそのセットの第1ゲームのサーバーが、デュースサイド(プレイヤーから見て右半分の位置)からサーブから始めるというルールもあります。
1ポイント目が終わったらサーブを交代し、2ポイント目以降は2ポイントずつでサーブを交代します。
また、日差しや風向きの利点が片方のプレイヤーに偏らないよう、トータル6ポイントごと(6-0, 4-2, 3-3)でコートチェンジを行います。
詳しくは以下の動画で説明しています。
史上最長!?歴史に残る名タイブレーク!
2017年に開かれた「ドバイ・デューティー・フリー選手権」の準々決勝で、第1シードで出場したイギリスのアンディ・マレー選手がドイツのフィリップ・コールシュライバー選手に対し、20-18というスコアでタイブレークに勝利しました。
コールシュライバー選手は第1セットを先取していたため、このタイブレークを奪えば試合に勝利という局面の中、マレー選手は驚異的な粘りを見せます。マッチポイント7本をしのぎ、31分続いたタイブレークはATPツアーの中で最長タイの記録です。
このタイブレークをものにしたマレー選手は最終的にこの試合に勝利し、準決勝進出を決めました。以下の動画で白熱した展開を見てみましょう!
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まとめ
いかがでしたか?タイブレークは実力の拮抗した選手の試合でよく見られるため、緊迫した試合になることが多いのです。
4大大会のタイブレークは大会の規模の大きさから、観客が思わず息を飲んでしまうような白熱な展開が繰り広げられることもしばしばです。
ぜひタイブレークのポイントをしっかりとおさえた上で、テニス観戦を楽しんでみてくださいね!