大興奮のうちに幕を閉じたラグビーワールドカップを見た人の中には、選手が履いているスパイクに興味を持った人もいることでしょう。ラグビースパイクの足裏にはグリップ力を高めるためのポイントと呼ばれる突起が備わっています。
もともとポイントが固定されているタイプのスパイクやポイントを交換できるタイプなど、選手は数多くのスパイクから自分に合ったものを選び、パフォーマンスの向上に繋げているのです。
こちらの記事では、ポイントを基準にラグビースパイクを選ぶうえで知っておきたい知識や、おすすめのラグビースパイクについて詳しく解説します。
目次

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ラグビースパイクのポイントとは

ラグビースパイクの足裏には、ポイントもしくはスタッドと呼ばれる突起が装着されています。
ポイントには取り換え式と固定式の2つがあり、コートの種類やコンディションによってポイント及びスパイクの種類を変えることがパフォーマンスを向上させる秘訣といえます。
取り換え式と固定式の両方にそれぞれ利点があるため、ラグビースパイクを購入するときは自分が主にプレーするコートやポジションといった点を考慮したうえで選択することが重要です。
ラグビースパイクのポイント種類

ポイントを基準にラグビースパイクを選ぶ場合には、まず取り換え式と固定式のどちらを採用するか選ぶようにしてください。
取り換え式の利点は、コートに合わせてポイントを交換できる点です。取り換え式スパイクの足裏にはスタッドを固定するためのネジが付いています。
これを緩めてから他のスタッドに交換することで、1足のスパイクを長く履き続けられるのがメリットです。固定式のスパイクは全体として軽量な傾向にあり、機動力が求められるポジションの選手が利用するケースが多く見受けられます。
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ポイントを付けるに当たって知るべきルール

ラグビースパイクのポイントには規定が設けられており、これに違反するスパイクを履いて試合に出ることがルール違反になります。
試合に出る前にはスパイクが規定に反していないかチェックすることが大切です。
ポイントに関する最初のルールとして覚えておきたいことは、ポイントの長さが21mmを超えてはいけないという点です。
長すぎるポイントはプレーするうえでも都合が悪く、他の選手に触れてしまったときの危険性が高まります。
もう1つのルールは、尖り過ぎているポイントの使用が禁止されているという規定です。長くプレーを続けているとポイントが摩耗して鋭利な形状に近づきます。安全性を確保するうえでも、ポイントを定期的にチェックしましょう。
ポイントを変えるタイミングとその交換方法

ポイントが摩耗する度合いについては、コートの状態やプレースタイル、ポジションによって変わってきます。こまめにポイントの状態をチェックしたうえで、ポイントの縁が削れてきていると感じたら交換するように心がけてください。
基本的に、新品のポイントは縁が丸みを帯びています。プレーを積み重ねることで丸みが取れて、段々と鋭さを帯びてきたら交換のタイミングです。
取り換え式ポイントはネジのように回しながら引っ張ることで取り外すことができます。新しいポイントを嵌める際には同様にねじ回しの要領で装着しましょう。
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ポイントが取れない場合の対処法

摩耗してしまったポイントは、新品のポイントよりも取り外すのが難しい傾向にあります。
ポイントが鋭利になっているだけでなく、長さも削れているため手で回して取ることができないケースも存在します。
手で回すことが困難な場合は、ペンチでポイントを挟み込んだうえで回すのがおすすめです。力を込めないと取れないことがほとんどなので注意してください。
また、ラグビースパイクを取り扱っているショップやメーカーでは、ポイントの交換を承っているところがあります。どうしても自分で獲れないときは、これらの施設を利用するのも一つの手段です。
ラグビースパイク ポイントの3つの選び方

ラグビースパイクのポイントは素材別に3つに分類されます。
自分がプレーするコートの状態や、プレーするポジション、練習の頻度との兼ね合いでポイントの種類を選ぶことが重要です。ここでは、それぞれのポイントの特徴や性質について解説していきます。
- アルミ製
- ナイロン製
- コンビ製
アルミ製
ラグビースパイクのポイントとして多くのシューズで採用されているのがアルミ製のポイントです。アルミ製ポイントの特徴は何といっても地面に刺さりやすい点が挙げられます。
ラグビーは芝やクレーのコートでプレーすることが多く、踏ん張りを利かせたいときにしっかりと足裏と地面を固定できるのがアルミ製ポイントのメリットです。
スクラムを組んで最前線で相手とぶつかるプロップやフッカー、ロックといったポジションを務めている選手は、アルミ製ポイントを使用するケースが目立ちます。
また、アルミ製ポイントはコストパフォーマンスに優れている点も魅力です。100個単位でまとめ売りされていることも多く、一度に大量のポイントを購入してこまめに交換したいときにも重宝します。
ナイロン製
アルミ製のポイントよりも軽量で、足への負担の少なさを重視したいときに役立つのがナイロン製のポイントです。ナイロン製のポイントを使用することが多いポジションとしては、センターやナンバー8、フランカーが挙げられます。
精度の高いパスや相手の隙を突く突破力が求められるインサイドセンターは、俊敏性に長けたナイロン製ポイントとの相性が良いとされています。
激しいタックル能力が必要とされるフランカーも、ナイロン製樹脂によって機動力を確保した方が有利なポジションです。
ただし、注意したいのはコートのコンディションです。アルミ製のポイントよりも軽量な分、ぬかるんだコートや芝が深いシチュエーションでは地面に刺さりにくい傾向にあります。
コンビ製
ナイロン製のポイントとアルミ製のポイントの両方の性質を備えているのがコンビ製のポイントです。コンビ製のポイントはアルミで形成された芯の表面をナイロンで覆っています。芯の部分はアルミの重さがあり、表面のナイロンで重量を落としているのが特徴です。
アルミ製ポイントでは重すぎると感じる人や、ナイロン製ポイントの地面への刺さりにくさに悩んでいる人はコンビ製のポイントを試してみるとしっくりくることがあります。
おすすめのポジションとしてはプロップからナンバー8までのフォワード全般です。地面に対してしっかりと踏ん張りが利くアルミの重さをキープしながら、ナイロンの軽さが欲しいときに重宝します。
アルミ製ポイントとナイロン製ポイントの中間にあたる性能なので、アルミ製に比べると滑りやすさを感じたり、ナイロン製よりも重いと感じることがあります。
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ラグビースパイクのポイントとスパイクの人気おすすめ10選
ラグビースパイクを購入する際には、ポイント以外にも重視すべき点があります。
フィット感やスパイクそのものの重量、そしてモチベーションをアップさせるためにはお気に入りのデザインであることも重要です。ここでは取り返し機スパイクで用いられるポイントや、おすすめのラグビースパイクを紹介します。
サイズ | 15mm×12本・18mm×4本/13mm×12本・16mm×4本 |
カラー | ブラック×ホワイト |
素材 | スティール・ナイロン |
軽さが自慢のナイロン製ポイント
取り換え式ポイントを購入したいと思った人に、最初におすすめしたいのがミズノから発売されているサッカー ラグビー兼用 スティールトップスタッドです。
スティールの芯にナイロンを被せたナイロン式のポイントなので、アルミ式よりも軽いのが特徴といえます。グラウンドのコンディションとしては、柔らかめな芝や土に適しているポイントです。
ポイントが太い分だけ地面に深く刺さりやすい分、重量が重くなる傾向にありますので、軽さと地面との密着性のどちらを重視するかで判断してください。
サイズ | 15mmスタッド×4本、11mmスタッド×8本 |
カラー | シルバー |
素材 | アルミ |
踏ん張りを利かせたい人のためのアルミ製ポイント
アディダスから発売されているアルミ製ポイントであるTRX SG LONG NDX81は、光沢あるアルミ素材で構成されているのが特徴です。
アルミ製のポイントはナイロン製よりも重いため、しっかりと踏ん張りを利かせたいフォワードのポジションで重宝されます。
同じくアディダスのラグビースパイクであるマライスSGをはじめとしたモデルに適合しているポイントですから、アディダスのスパイクをよく履く人は予備のポイントとして持っておくといざというときポイントを交換しやすくなります。
踏ん張りを利かせてスクラムを組むポジションの人は、TRX SG LONG NDX81の購入を検討してみてください。
サイズ | 11 |
カラー | ゴールド |
素材 | アルミ |
ゴールドが眩しいアルミ製ポイント
ラグビースパイクのポイントといえば、シルバーやホワイトといったカラーをイメージする人が多い中で、アシックスのアルミスタッドはゴールドのカラーを採用しています。
スパイクのカラーによってはホワイトやシルバーよりもゴールドが映えるケースも少なくありませんし、ゴールドのポイントでスパイクに個性を持たせたいときにもおすすめです。
13mmと11mmの2つのサイズが用意されているので、好みに合わせて選択しましょう。ポイントのサイズが大きいほど地面に突き刺さりやすくなります。
アルミ製ポイントは重量があるため、サイズに関してはあえて控えめにすることでフットワークの良さを確保したり、踏ん張りを優先して大きめのポイントを採用する選手もいます。
サイズ | 11mm×12本、13mm×4本入り |
カラー | ホワイト |
素材 | ナイロン、スティール |
ナイロンの軽さとスティールの重量感
ナイロン製のポイントはアルミ製スタッドよりも軽い一方で、地面に何度も擦れていくうちに摩耗しやすい傾向にあります。
また、重量の軽さは地面への突き刺さりにくさにも直結しますから、硬めのグラウンドコンディションでは思ったようなパフォーマンスを発揮できないケースも見受けられます。
ミズノから発売されているスティールトップスタッグは、芯の部分だけでなく地面との接着面にもスティールを採用しているのが特徴です。
地面に刺さる部分にスティールを用いることで、ナイロン製のトップスよりも摩耗しにくくなっています。重量も増しているため、アルミ製とはいかなくても一般的なナイロン製より地面をガッチリと捉えられます。
ナイロン製とアルミ製のどちらを装着しても中途半端に思えた人は、ミズノのスティールトップスタッグを装着してみましょう。
サイズ | 18mm×16本入り |
カラー | シルバー |
素材 | アルミ |
安全面への配慮が光るアルミ製ポイント
無骨なシルバーの配色が目を惹くミズノのアルミセーフティースタッドは、安全性を重視したポイントとして注目を集めています。
ポイントへの力の伝わりやすさや踏ん張りを利かせた際に足にかかる負担を考慮し、より安全なプレーができるように設計されているのが特徴です。
アルミ製ポイントの特徴であるグリップ力の高さを損なうことなく、スクラムやモールといったプレーにおいて抜群のパフォーマンスを披露したいプレーヤーにおすすめです。
18mmのポイントは地面に刺さりやすく、ボールキャリアーの走路を確保する役割を担うフォワードの選手に向いています。16本入りと内容量も多めなので、予備のポイントを持っておきたいと考えている人はミズノのアルミセーフティースタッドを手に取ってみましょう。
サイズ | 26.5-28.5cm |
カラー | ROSE GOLD/BLACK |
素材 | アッパー素材 SYNTHETIC LEATHER、アウター素材 PA/PU |
優れたフィット感が素足のような感覚を提供
トップスピードでプレーするアスリートにとって、靴の内側で足がずれる違和感はプレーの質を大きく左右します。アシックスのMENACE 3 L.E.の特徴は、ストレスや違和感を感じさせることのない柔軟性とフィット感です。
ヒールが10mmに持ち上げられた構造を採用することで、急激なスピードアップやスピードダウンにおいても身体がぶれることなくプレーしやすいのがメリットです。
スパイクの中には負荷のかかるプレーを続けていると変形するモデルも見受けられますが、MENACE 3 L.E.は高純度のナイロンを取り入れることでスパイクの形状を維持し、足全体を包み込む感触のままプレーできます。
素足に近い感覚でプレーしたいときはMENACE 3 L.E.がおすすめです。
サイズ | 25.5~29.5 cm |
カラー | BK / RCR / W |
素材 | アッパー素材 合成皮革、アウター素材 合成底(ウレタン) |
ワイドで履きやすい取り換え式ポイントのスパイク
ラグビースパイクを選定する基準としては、自分の足に合ったサイズであることが最重要ポイントです。どれだけデザインが気に入っていても、サイズが合わないスパイクで充分なパフォーマンスを発揮するのは困難といえます。
スパイクのサイズというと縦の長さに気を取られがちですが、横幅についても見逃してはいけません。アシックスのLETHAL TACKLEは、ワイドな横幅に仕上がっているため他のスパイクでは横幅が窮屈に感じる人でも履きやすいのが特徴です。
取り換え式のアルミ製ポイントを採用しているので、フォワードをはじめとしたグリップ力が求められるポジションの選手に向いているシューズです。
取り換え式のスタッドはメンテナンスしやすいことから、スパイクの手入れに力を入れたい人にもおすすめのモデルといえます。
サイズ | 25.0~31.5cm |
カラー | レジェンドパープルS19/ハイレゾイエローS19 |
軽さが売りのバックス向けスパイク
バックスがボールを運び、相手ディフェンスを突破するのがラグビーの醍醐味の一つです。アディダスのマライス SGは素早い足運びが求められるバックスの選手たちから愛用されているモデルとして注目を集めています。
デザイン性にも優れたドット型のレイヤーは、キックの際のコンタクトをより正確にする機能を備えているのが特徴です。グラウンド状況がソフトなケースで特に力を発揮するスパイクなので、シチュエーションに合わせてスパイクを履き替えたいときの候補になり得るモデルです。
全体として軽量に仕上がっているため、トップスピードでボールをキャリーする役割の選手が履くと軽さを実感しやすいことでしょう。
鮮やかなオレンジとヴィヴィッドイエローをあしらったデザインが美しく足元を飾ります。
サイズ | 26.5~28.0cm |
カラー | コアブラック/コアブラック/ソーラーオレンジ |
速乾性のアウトソールがスパイク内の蒸れを予防
ラグビーは雨の中でも執り行われるスポーツであり、悪天候の中でも負けないバイタリティが選手には必要です。天候やグラウンドのコンディションが悪いと、スパイクにも悪影響を及ぼすケースが見受けられます。
湿度が高い環境でプレー続けた結果、スパイクの内部が蒸れて足がずれてしまうこともあります。パフォーマンス維持の大敵ともいえる蒸れを予防するのが、透湿性に優れたアディダスのプレデター XP SGです。
ニットテキスタイルアッパーが汗を素早く乾かしつつ、フィット感を維持します。左右対称のシューレースを採用しているため、キックの際にボールを捉えやすいのも特徴です。
速乾性と軽量性を両立したアウトソールは、湿り気の多いグラウンドで選手を補助してくれます。
サイズ | 25.0~32.0cm |
カラー | レジェンドインクF17/ショックシアンS19/エアロブ |
力強いバックローのプレーを支えるスパイク
ラグビースパイクが地面をしっかりと捉えることができるのは、ポイントが配置されていることが大きな要因です。アディダスのカカリライト SGは、新しいポイント配列を採用することで、フォワードのバックローの選手がボールの争奪戦を演じる際に手助けします。
タックルをする際に力強く踏み出せるようにデザインされたポイントの配列や、サポートテープが備わったミッドフッド周辺の安定感は、プレーの質を向上させる効果が期待できます。
窮屈さを感じさせることなく、快適に足を固定できるのはソフトレザーアッパーのおかげです。陣地を前に押し上げるために必要な推進力や、正確で安定感のあるプレーをしたい人は、カカリライト SGを一度履いてみてください。
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まとめ
ラグビーのスパイクにはポイントと呼ばれる部位があり、コートとの接地面における踏ん張りを左右する重大な要素です。
取り換え式のスパイクを用いる際には、アルミなどのポイントの素材にも注意する必要があります。
上記で紹介したモデルを参考に、自分にあったラグビースパイクを探してみてください。