フェンシングとは、西洋式の剣術から発達したスポーツ競技のことです。オリンピックの放送やニュースなどで、観たことがある方も多いのではないでしょうか。
フェンシングは、片手に持った剣を使用し、1対1で互いの体を突き、あるいは切ることでポイントを競う競技ですが、使用する剣やルールの違いから、フルーレ・エペ・サーブルの3種目に分かれています。
ここでは、フェンシングの3種目のうちの1つであるエペという種目について紹介していきます。
目次
- 01 フェンシング エペとは
- 02 フェンシング エペのルール
- 03 フェンシング エペの日本代表
- 04 フェンシング エペの世界ランキング
- 05 まとめ
- 06合わせて読みたい!

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フェンシング エペとは

エペとは、中世ヨーロッパにおける決闘がルーツとなっている種目のことで、フェンシングの本場であるヨーロッパでは最も人気が高いと言われています。
エペでは相手を突いたらポイントとなるため、非常にシンプルで、初心者でも理解しやすい種目です。
しかし、ただシンプルなだけではなく、駆け引きも必要となるため、頭脳戦の緊迫感や思い切った接近戦など、変化に富む試合展開が楽しめます。
また、エペではランプに注目することでどちらの選手がポイントを取ったか把握することができるため、観ている側からもわかりやすいことが特徴です。
フェンシング エペのルール

フェンシングのエペのルールとは、フルーレやサーブルのルールと異なり、優先権が存在しないことが特徴です。
優先権とは、先に剣先を相手に向けた選手に与えられる攻撃の権利のことです。
フルーレやサーブルでは、相手が剣を払ったりして剣先を逸らせることで優先権が移る仕組みとなっていますが、エペには優先権がないため、単純に先に相手を突いた方にポイントが入ります。
また、エペは全身が攻撃の有効面であることも大きなポイントです。
例えば、フルーレでは背中を含む胴体のみが有効面ですが、エペでは体のどこを狙っても問題ありません。
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フェンシング エペの日本代表
ここで紹介するエペの日本代表とは、2020年の東京オリンピックにおいても活躍が期待される、2019年現在の現役の選手となります。
見延 和靖選手は、2019年に日本初の男子エペ世界ランキング1位になった選手です。
2016年にはリオデジャネイロオリンピックに出場しており、6位に入賞しています。
オリンピック出場経験があり、近年のワールドカップでは個人優勝という成績を残していることから、東京オリンピックのメダルに一番近い選手と言えるでしょう。
加納 虹輝選手は、2019年2月に行われたカナダ・バンクーバーW杯男子個人で優勝した選手です。
同年3月に行われたアルゼンチン・ブエノスアイレスW杯では、先述した見延選手を含む日本代表チームが男子団体で優勝しています。東京オリンピックでの活躍にも注目です。
フェンシング エペの世界ランキング

ここで紹介するエペの世界ランキングとは、2019年12月現在のランキングを表します。
フェンシングの世界ランキングは、個人の場合1年間で成績上位から7大会分の合計ポイントによって変動する仕組みとなっています。
また、ある大会で獲得したポイントは翌年の同じ大会まで有効となります。したがって、ランキングを維持するにはいい成績を残し続けることが必要です。
現在、日本の男子個人ランキングでは見延選手が3位、加納選手が7位となっています。
見延選手は2018年11月のスイス・ベルンW杯で優勝していましたが、2019年11月の同じ大会において決勝トーナメント1回戦で敗れたため、ポイントが更新されて1位から3位に後退した形となります。
また、男子団体ランキングでは日本は5位となっています。日本のエペは個人も団体も力をつけてきているため、東京オリンピックでのメダルにも期待できるでしょう。
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まとめ
いかがでしたか。今回はフェンシングのエペについて紹介してきました。
エペという種目は、同じフェンシングという競技でも、優先権を尊重するフルーレや斬りが加わるサーブルとは戦い方も見どころも変わってきます。
ぜひ、シンプルでありながらも奥深いエペの世界を楽しんでみて下さい。