あなたは、ラグビーが東京オリンピックの実施種目であることを知っていますか?
2016年リオオリンピックでは、7人制ラグビー日本代表は大健闘したももの惜しくも4位という結果に終わりメダルには手が届きませんでした。
この記事では、ラグビーになじみがない人やワールドカップでラグビーに興味を持ったという人でもわかりやすいように、ラグビーの15人制と7人制ラグビーグのルールの違いなどについて解説していきます。

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ラグビーとは

ラグビーとは、1823年にイングランドにあるウォリックシャ―という街のラグビー校で発祥したといわれています。
フットボールの試合中に、ウィリアム・ウェッブ・エリスという少年がボールを持ってゴールに向かって走ったことがラグビー発祥のきっかけとされます。
ラグビーには、13人制で行うラグビーリーグと15人制で行うラグビーユニオンの2種類があります。
2019年に日本で開催されたワールドカップでは、日本中が大いに盛り上がりました。
このワールドカップで行われたのは、15人制のラグビーユニオンです。
日本で行われるトップリーグや高校ラグビーは通常ラグビーユニオンとなります。
また、2020年東京オリンピックではラグビーも正式種目となっています。
しかし、オリンピックで行われるのは7人制のラグビーユニオンです。
ラグビーのルール

2020年東京オリンピックの正式種目でもあるラグビーですが、前述したようにワールドカップで行われた15人制ラグビーユニオンとオリンピックで行われる7人制ラグビーユニオンではルールに相違点があります。
ここでは、オリンピックで実施される7人制ラグビーユニオンのルールを中心に解説しつつ、15人制ラグビーユニオンとの相違点についても紹介していきます。
- 人数について
- 試合時間について
- シンビンについて
一番わかりやすい部分として、人数が違います。
人数が少なくなるとはいっても、グラウンドの広さは100m×70mと全く同じ広さのままで行われます。
ですから、15人制よりも人数が少ない7人制の方が試合が途切れる回数が少ないうえに、ボールがよくまわってスピーディーな試合展開になります。
15人制の場合、相手のタックルをくらう確率が高いので混戦になることが多いですが、7人制の場合、走力を活かした突破や華麗なステップで相手をかわすシーンが多くトライを取りやすくなります。
ですから、7人制ではフォワードもバックスもスピードがありスタミナも豊富である選手が選ばれます。
15人制と7人制では、試合時間も大きな違いがありきます。
15人制では、40分ハーフでハーフタイムが15分なのに対して、7人制では、7分ハーフでハーフタイムが2分となります。
7人制ラグビーでは、試合時間が約1/6程度に短縮されているのです。
ただし、トーナメントの決勝戦については、10分ハーフの合計20分のハーフタイムが2分で行われます。
これはラグビーはハードで消耗が激しいため、オリンピックの開催期間のような限られた短い期間で行うことが困難ため、時間を短縮して、短い試合間隔でも選手に無理がないようになっています。
ラグビーには、「シンビン」というルールがあります。
シンビンとは、危険、または悪質なプレーを犯した選手に対して一時的に試合から離れること(退場すること)を命じるルールのことです。
シンビンを受けた選手は、相手チームのデッドボールライン後方でレフェリーの許可が出るまでフィールドでのプレーから離れなければなりません。
このシンビンについても、15人制と7人制では一時的退場時間に大きな違いがあります。
一時的な退場時間は、15人制では10分間となりますが、7人制では試合時間が7分ハーフと少ないために、シンビンの一時的退場時間も2分間と短く設定されています。
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ラグビーの注目選手

東京オリンピックで正式種目である7人制ラグビーですが、2016年リオオリンピックでは、初戦で優勝候補のニュージーランドを破り、3位決定戦まで進出したものの惜しくも敗れはしましたが大健闘の4位という好成績を残しました。
2019年日本ワールドカップの勢いをそのままに、ぜひメダルを獲得してもらいたいですね。
ここでは、東京オリンピックに出場する7人制ラグビーの注目選手を紹介していきます。
- 坂井克行
- 桑水流裕策
- 福岡堅樹
坂井克之(さかいかつゆき)選手は1988年生まれ、身長172cm、体重85kg、31歳の経験豊富な選手です。
2020年時点では、トップチャレンジリーグの豊田自動織機シャトルズに所属しています。
坂井選手は早稲田大学在学中の2010年に7人制ラグビー日本代表に初選出され、その後、キャプテンも経験しているベテランです。
7人制ラグビー日本代表での主要国際大会の出場回数では国内トップの実績を誇り、「ミスターセブンズ」と呼ばれる選手です。
桑水流裕策(くわずるゆうさく)選手は1985年生まれ、身長188cm、体重97kg、34歳の経験豊富な選手です。
2020年時点では、トップチャレンジリーグのコカ・コーラレッドスパークスに所属しています。
桑水流選手は、前述した坂井選手からキャプテンを引き継ぎ、2016年リオオリンピックではチームを4位と導きました。
リオオリンピック後は、7人制ラグビー日本代表から遠ざかっていましたが、2019年に代表復帰しています。
桑水流選手は日本人離れした大きな体格を武器にキックオフなどの空中戦のスペシャリストとしてチームに貢献します。
福岡堅樹(ふくおかけんき)選手は1992年生まれ、身長175cm、体重83kg、27歳です。
2020年時点では、トップリーグのパナソニックワイルドナイツに所属しています。
2019年ラグビーワールドカップの活躍で日本では知らない人はいないと言っていいほど有名となりました。
日本ワールドカップでの日本代表の大躍進の象徴的な選手です。
福岡選手の持ち味は、なんといっても世界でもトップクラスのスピードです。
スピードを活かしてワールドカップでも数々のトライを決めていました。
そんな福岡選手ですが、2020年東京オリンピックの7人制ラグビー日本代表入りを目指すと公言しています。
7人制ラグビーでは、2016年リオオリンピックに出場した実績もありますので日本代表に選ばれる可能性は充分あります。
東京オリンピックでプレーする福岡選手をぜひ見たいですね。
ラグビーの開催日程

2020年7月24日に開幕する東京オリンピック。
7人制ラグビーの開催日程は7月27日から8月1日までとなっています。
6日間という短い期間の中で男子と女子の予選ラウンド、順位決定トーナメントの試合が行われます。
男子が前半の3日間で開催、女子は後半の3日間で開催されます。
東京五輪延期のため未定
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ラグビーの人気おすすめ雑誌
ここでは、まったくラグビーの知識がないという方のためにラグビーの人気おすすめの雑誌を2種類紹介していきます。
ここで紹介したラグビーの雑誌を読むことで、ラグビーについて理解が深まることでしょう。
東京オリンピックでは、ぜひ7人制ラグビー日本代表を応援しましょう!
Number PLUS 「完全保存版 ラグビーW杯2019 桜の証言。」は、日本で開催されたラグビーワールドカップ2019を日本代表選手たちのインタビューしつつ振り返っています。
7人制ラグビー日本代表入りを目指すと公言している福岡堅樹選手や松島幸太朗選手のインタビューも掲載されています。
ラグビーマガジン 2020年 02 月号は、各国のワールドカップ戦士が終結する日本のラグビーリーグである「トップリーグ」の開幕特集号です。
7月の東京オリンピックにトップリーグ所属の選手が出場する可能性もあります。
ぜひチェックしてみてください。
まとめ
ここまで、ラグビーの15人制とオリンピックで実施される7人制ラグビーの相違点やルール、注目のオリンピック7人制ラグビーの選手について解説してきました。
2016年リオオリンピックでは、日本代表は大健闘ながら、惜しくもメダルには手が届かず4位という結果に終わりました。
はたして2020年東京オリンピックでは、日本代表はメダルを獲得することができるのでしょうか?
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