あなたは、ボクシングが東京オリンピックの実施種目であることを知っていますか?
2012年ロンドンオリンピックでは、現WBAミドル級世界チャンピオンである村田諒太選手が日本代表として出場し金メダルを獲得しました。
これは1964年東京オリンピック弄い48年ぶりの日本人選手による金メダル獲得の偉業でした。
この記事では、ボクシングになじみがないの人やルールなどの知識がない人でもわかりやすいように、プロボクシングとアマチュアボクシングのルールの違いなどについて解説していきます。
目次

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ボクシングとは

ボクシングとは、拳での攻撃(パンチ)のみで闘うスポーツ格闘技です。
世界最古の格闘技として、現在でも世界中で高い認知度を誇ります。
ボクシングの特徴としては、プロとアマチュアにおいて競技性に違いがあります。
相違点について簡潔に説明すると、プロは「相手を倒す」ことを目的とする傾向が強く、アマチュアは「パンチを当てる」ことを目的とする傾向があります。
例えば、プロでは相手からノックダウンを奪うと判定での点数で有利になりますが、アマチュアでは、ノックダウンを奪っても点数はつきません。
オリンピック競技で行われるボクシングは「アマチュアボクシング」です。
アマチュアでの勝敗の判断は、さほど相手にダメージを与えていなくても、スピーディーにパンチを当てることが重要視されます。
しかし、2008年の北京オリンピックから、採点基準が改正され、アマチュアでもより強いヒットでないと点数にならなくなりました。
ボクシングのルール

ボクシングの主なルールを解説します。
2020年東京オリンピックの正式種目でもあるボクシングですが、前述したようにプロボクシングとアマチュアボクシングでは相違点があります。
ここでは、オリンピックで実施されるアマチュアボクシングのルールを中心に解説しつつ、プロとの相違点についても紹介していきます。
- ラウンドについて
- 勝敗について
- 採点方法について
アマチュアボクシングでは、1ラウンドを3分間で行われ、ラウンド間のインターバルは1分間となり、これはプロボクシングと同様です。
しかし、アマチュアの場合、ジュニア(高校生)では1ラウンド2分間で行われます。
ラウンド数については、アマチュアとプロでは大きな違いがあります。
日本国内で行われるアマチュアの試合では、3ラウンド形式で行われることが一般的ですが、90年代後半から2000年代前半にかけて、国際試合を1ラウンド2分間の5ラウンドや4ラウンド形式で行われていました。
国際アマチュアボクシング連盟によって、2009年1月から3分3ラウンド制に統一化が図られました。
アマチュアボクシングでの勝敗の決め方は、大きく6種類にわけることができます。
KO (KnockOut(ノックアウト))
プロボクシングと同様に、相手からダウンを奪い、相手が10カウント以内に立ち上がってこない場合、またはファイティングポーズを取れない場合や、レフェリーがダメージが大きく試合続行は不可能と判断しカウントアウトした場合にKO(ノックアウト)勝利となります。
RSC(RefereeStopContest(レフェリーストップコンテスト))
RSCはプロボクシングにはない名称です。
プロボクシングでは、TKOに相当する勝敗の決し方となります。
RSCには、RSCHとRSCOの2種類があり、RSCHは頭部へのダメージが大きいと判断した場合、RSCOはコンピューター採点方式の試合中に15ポイント以上の差が付いた場合に適用されます。
そのほかには、棄権・失格・判定・不戦勝があります。
アマチュアボクシングの採点方法では、グローブの決められた部分で相手選手のボディ(ベルトラインから上)や顔面に対して手打ちではない有効なパンチを当てることで得点打と判定されます。
ですから、有効なパンチを多く当てた選手が勝利に近づくといえます。
5人の採点者が存在し、5人のうち3人以上が有効打と判断すると1ポイントが与えられます。
最近では、主要な大会においてはコンピューター採点方式が導入されています。
採点者がジャッジする場合、コンピューター採点方式の場合のどちらも引き分け認められません。
ですから、採点者の場合は、「攻勢を示した、または優れた防御を示した選手」を勝者とします。
コンピューターの場合、有効打と判断されなかったパンチも含めてポイント数を計算します。
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ボクシングの注目選手

東京オリンピックで正式種目であるボクシングですが、男子ボクシングのほかに女子ボクシングも実施されることは知っていますか?
あまり知られていないかもしれませんが、東京オリンピックでは、女子ボクシングも実施されるのです。
ここでは、東京オリンピックに出場する男女の注目選手を紹介します。
- 堤駿斗
- 和田まどか
- 並木月海
堤 駿斗(つつみ はやと)選手は、1999年(平成11年)7月12日生まれの20歳、まだまだ若い選手です。
習志野高校時代には、「高校6冠」を達成した実力を持ちます。
また、2016年世界ユース選手権では、日本人史上初の優勝という最高の結果を残しています。
2017年全日本選手権大会では、現在プロボクシングで世界を席巻しているモンスターこと「井上尚弥選手」以来の高校生チャンピオンとなっています。
今もっとも勢いのある日本男子の選手といえます。
和田 まどか(わだ まどか)選手は、1995年(平成7年)1月16日生まれの24歳です。
小学生で始めた空手ではジュニアの全国一位という実績を残しています。
2012年ロンドンオリンピックから女子ボクシングが実施種目として加わることを知り、高校進学後にボクシングジムに入門しました。
おもな実績としては、2013年全日本選手権での優勝をはじめ、2014年世界女子ボクシング選手権ライトフライ級で銅メダルを獲得しています。
さらに、2018年世界女子ボクシング選手権では、フライ級に出場し、見事銅メダルを獲得しています。
メダルが狙える女子の注目選手です。
並木 月海(なみき つきみ)選手は、1998年(平成10年)9月17日生まれの20歳の若い選手です。
空手やキックボクシング経て、中学生からボクシングを始めました。
ちなみに那須川天心とは幼馴染だそうです。
名門である花咲徳栄高校を卒業後、現在は自衛隊体育学校に所属しています。
おもな実績としては、2014年全日本選手権ジュニアライト級で高校1年生ながら見事に優勝しています。
また、2018年カザフスタン大統領杯で金メダル獲得、2018年世界選手権では銅メダルを獲得しています。
メダルが狙える女子の注目選手です。
ボクシングの開催日程

2020年7月24日に開幕する東京オリンピック。
ボクシングの開催日程は7月25日から8月9日までとなっています。
約2週間という期間の中で全階級の試合が行われ、後半戦の8月4日より各階級のメダリスト確定していきます。
会場: 国技館
7月25日(土)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:30 | 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド32 |
男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド32 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド32 | |
男子ヘビー級(81-91kg)ラウンド16 | |
17:00 - 20:30 | 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド32 |
男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド32 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド32 | |
男子ヘビー級(81-91kg)ラウンド16 |
7月26日(日)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:45 | 女子フライ級(48-51kg)ラウンド32 |
女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド32 | |
男子ミドル級(69-75kg)ラウンド32 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)ラウンド16 | |
17:00 - 20:45 | 女子フライ級(48-51kg)ラウンド32 |
女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド32 | |
男子ミドル級(69-75kg)ラウンド32 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)ラウンド16 |
7月27日(月)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:45 | 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド16 |
男子フェザー級(52-57kg)ラウンド32 | |
男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド16 | |
17:00 - 20:45 | 女子フェザー級(54-57kg)ラウンド16 |
男子フェザー級(52-57kg)ラウンド32 | |
男子ウェルター級(63-69kg)ラウンド16 |
7月28日(火)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:45 | 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド16 |
女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド16 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド16 | |
17:00 - 20:45 | 女子ウェルター級(64-69kg)ラウンド16 |
男子ライト級(57-63kg)ラウンド32 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)ラウンド16 |
7月29日(水)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:45 | 女子フェザー級(54-57kg)準々決勝 |
女子ライト級(57-60kg)ラウンド32 | |
女子ミドル級(69-75kg)ラウンド16 | |
男子フライ級(48-52kg)ラウンド32 | |
17:00 - 20:45 | 女子フェザー級(54-57kg)準々決勝 |
女子ライト級(57-60kg)ラウンド32 | |
女子ミドル級(69-75kg)ラウンド16 | |
男子フライ級(48-52kg)ラウンド32 |
7月30日(木)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:10 | 女子フライ級(48-51kg)ラウンド16 |
男子フェザー級(52-57kg)ラウンド16 | |
男子ミドル級(69-75kg)ラウンド16 | |
17:00 - 20:10 | 女子フライ級(48-51kg)ラウンド16 |
男子フェザー級(52-57kg)ラウンド16 | |
男子ミドル級(69-75kg)ラウンド16 |
7月31日(金)
時間 | 種目 |
11:00 - 14:10 | 女子ライト級(57-60kg)ラウンド16 |
女子ウェルター級(64-69kg)準々決勝 | |
男子ウェルター級(63-69kg)準々決勝 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)準々決勝 | |
男子ヘビー級(81-91kg)準々決勝 | |
17:00 - 20:10 | 女子ライト級(57-60kg)ラウンド16 |
女子ウェルター級(64-69kg)準々決勝 | |
男子ウェルター級(63-69kg)準々決勝 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)準々決勝 | |
男子ヘビー級(81-91kg)準々決勝 |
8月1日(土)
時間 | 種目 |
11:00 - 13:55 | 女子フェザー級(54-57kg)準決勝 |
女子ミドル級(69-75kg)準々決勝 | |
男子フライ級(48-52kg)ラウンド16 | |
男子ライト級(57-63kg)ラウンド16 | |
17:00 - 19:55 | 女子フェザー級(54-57kg)準決勝 |
女子ミドル級(69-75kg)準々決勝 | |
男子フライ級(48-52kg)ラウンド16 | |
男子ライト級(57-63kg)ラウンド16 |
8月2日(日)
時間 | 種目 |
11:00 - 13:40 | 女子フライ級(48-51kg)準々決勝 |
男子フェザー級(52-57kg)準々決勝 | |
男子ウェルター級(63-69kg)準決勝 | |
男子ミドル級(69-75kg)準々決勝 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)準決勝 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)準々決勝 | |
17:00 - 19:40 | 女子フライ級(48-51kg)準々決勝 |
男子フェザー級(52-57kg)準々決勝 | |
男子ウェルター級(63-69kg)準決勝 | |
男子ミドル級(69-75kg)準々決勝 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)準決勝 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)準々決勝 |
8月4日(火)
時間 | 種目 |
11:00 - 13:40 | 男子フライ級(48-52kg)準々決勝 |
男子フェザー級(52-57kg)準決勝 | |
男子ライト級(57-63kg)準々決勝 | |
男子ヘビー級(81-91kg)準決勝 | |
女子ライト級(57-60kg)準々決勝 | |
女子フェザー級(54-57kg)決勝 | |
17:00 - 19:40 | 女子ライト級(57-60kg)準々決勝 |
男子フライ級(48-52kg)準々決勝 | |
男子フェザー級(52-57kg)準決勝 | |
男子ライト級(57-63kg)準々決勝 | |
男子ヘビー級(81-91kg)準決勝 | |
男子ウェルター級(63-69kg)決勝 |
8月5日(水)
時間 | 種目 |
14:00 - 16:10 | 女子フライ級(48-51kg)準決勝 |
女子ウェルター級(64-69kg)準決勝 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)準決勝 | |
男子ライトヘビー級(75-81kg)決勝 | |
8月6日(木)
時間 | 種目 |
14:00 - 16:10 | 女子ライト級(57-60kg)準決勝 |
男子フライ級(48-52kg)準決勝 | |
男子ミドル級(69-75kg)準決勝 | |
男子フェザー級(52-57kg)決勝 |
8月7日(金)
時間 | 種目 |
14:00 - 15:40 | 女子ミドル級(69-75kg)準決勝 |
男子ライト級(57-63kg)準決勝 | |
男子ヘビー級(81-91kg)決勝 |
8月8日(土)
時間 | 種目 |
14:00 - 15:55 | 男子フライ級(48-52kg)決勝 |
男子ミドル級(69-75kg)決勝 | |
女子フライ級(48-51kg)決勝 | |
女子ウェルター級(64-69kg)決勝 |
8月9日(日)
時間 | 種目 |
14:00 - 15:55 | 女子ライト級(57-60kg)決勝 |
女子ミドル級(69-75kg)決勝 | |
男子ライト級(57-63kg)決勝 | |
男子スーパーヘビー級(91kg超)決勝 |
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ボクシングの人気おすすめ雑誌
ここでは、まったくボクシングの知識がないという方のためにボクシングの人気おすすめの雑誌を2種類紹介していきます。
ここで紹介したボクシングの雑誌を読むことで、ボクシングについて理解が深まることでしょう。
東京オリンピックでは、ぜひボクシング日本代表を応援しましょう!
ボクシングマガジン2020年03月号は、2020年4月25日に行われるモンスターこと井上尚弥選手のラスベガス世界3冠統一戦についての特集が組まれています。
また、オリンピック金メダリストで世界WBAミドル級チャンピオンの村田選手についての特集も掲載されています。
この1冊を読めば現在の世界レベルの日本人選手の情報を知ることができます。
2020世界ボクシングパーフェクトガイドは、2020年におけるプロボクシング全17階級、激動のトップシーンを徹底検証しています。
そのほかにも本誌ならではのパウンド・フォー・パウンド・ランキングを掲載し各階級トップ5の戦力分析を行っています。
この一冊でボクシングの魅力を感じることができるでしょう!
まとめ
ここまで、ボクシングのプロとアマチュアの相違点やルール、注目のボクシング選手について解説してきました。
2012年ロンドンオリンピックでは、現在プロボクサーとして活躍するWBAミドル級世界チャンピオンの村田諒太選手が金メダルを獲得したことが記憶に新しいところです。
はたして東京オリンピックでは、村田選手のようにメダルを獲得する選手は現れるのでしょうか?
ぜひみんなで応援しましょう!
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