ここでは、2020東京オリンピックに追加種目として復活したオリンピック野球について解説していきます。
2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロと2大会正式種目から外されていましたので12年ぶりの復活です。
野球の定義から、一部ルールの解説、また観戦するときに知っておくとより楽しめる注目選手を紹介します。
残念ながら2024年パリでは正式種目にならないことが決定しているため、再びオリンピックで野球が実施されるかはわかりません。そんな貴重な戦いになる2020東京のオリンピック野球を充分に楽しみましょう。

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野球とは

野球とは、2つのチームが争うスポーツで、守備チームがボールを投げて攻撃チームがバットで打ち返して競技します。
ホームベースとよばれる4つ目のベースを踏んで得られる得点を競う球技です。3アウトで攻守交代となり、互いに9回ずつの攻撃権があります。
ご存知とは思いますが、野球は日本では大変人気のあるスポーツで、こどもの「なりたい職業ランニング」でも常にサッカーと1位を争うほどの人気で、成人男性だけでなく幅広い世代に人気のスポーツです。
近年はアメリカ大リーグでの話題も多いですが、やはり一番の注目は通称NPBといわれる日本プロ野球でしょう。セ・リーグとパ・リーグの2リーグに分かれ各6球団を擁していて、全部で12の球団があります。オリンピッ
野球のルール

野球の主なルールを解説します。
ここからは野球のルールを3つ解説します。基本的な「カウント」に関することから、「タッチアップ」や近年採用された「コリジョンルール」について解説していきます。スポーツ観戦はルールを知るとより楽しめますので、新たなルールも知ってオリンピック野球を楽しみましょう!
- カウント
- タッチアップ
- コリジョンルール
まず野球の基本となるカウントについて説明します。ストライクは3つで三振となり1アウトになります。
ボールは4つでフォアボールとなり1塁に出塁することができます。なお3アウトになると攻守交代です。ストライクになるケースはいくつかあり、ピッチャーが投げたボールがストライクゾーンに入ったり、ボールゾーンでも空振りしたらストライクになります。
また、バッターが打ったボールがファウルゾーンに転がり捕球されたり、そのまま止まった場合などはファウルとなり、ストライクが1つ増えます。ただし、2ストライク以降は何度ファウルを打っても2ストライクのままです。
ただし、2ストライクにときにバントをしてファウルになった場合は、バッターアウトとなり1アウト増えるので、観戦の際は注意しましょう。
タッチアップとは、一定の条件を満たせば、塁上にいるランナーが次の塁に進めるというルールです。
0アウトか1アウトのケースで、バッターが打ったボールがフライとなってアウトになったときがその場面です。守備側がボールをキャッチしたとき、もしくはそのあとランナーが元いた塁のベースを踏んで次の塁を目指して進むことができます。
ボールが送球されタッチされる前に次の塁に進めばタッチアップ成功となります。
通常、アウトになればバッターの打率は下がりますがタッチアップが3塁からホームへ成功した場合、つまり得点が入った場合はバッターの打率は下がりません。この点からも、特にランナーが3塁にいるときのタッチアップは大変有効な攻撃手段といえます。
コリジョンルールというルールをご存知でしょうか。日本で採用され始めたのが2016年のため、一般的にはあまり知られていない新しいルールです。
これは、本塁でのランナーとキャッチャーとの衝突(コリジョン)を防ぐための規則で、2011年に大リーグで複数のキャッチャーが負傷したことにより生まれたルールです。
キャッチャーがボールを持っていない状態でランナーの走路を塞ぐこと、ランナーが走路にいないキャッチャーに接触することの、2つのルールがあります。ランナーにコリジョンルールが適用されればアウトに、反対にキャッチャーに適用された場合はセーフの判定になります。キャッチャーのタッチをかいくぐる上手い走塁が見られなくなるなどのデメリットを挙げる意見もありますが、選手を怪我から守るための必要なルールといえるでしょう。
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野球の注目選手

オリンピック野球で活躍が期待される注目選手を3人紹介します。日本代表選手は走攻守揃った能力の高い選手の集まりですが、その中でも個性的で魅力あふれる、抑えのエース、日本の4番、足のスペシャリストの3人に絞って紹介します。
野球の注目選手を以下の3つのポイントから解説します。
- 山崎康晃
- 鈴木誠也
- 周東佑京
注目選手1人目は侍ジャパンの守護神、山崎康晃投手です。所属チームの横浜DeNAベイスターズでも守護神を務め、2018、19年と2年連続でセ・リーグのセーブ王に輝く抑えのエースです。
投球の特徴は、大きな落差のあるツーシームで、150km以上のストレートとあわせ強打者を抑えます。実力もさることながら、山崎投手はファンサービスがとても良いことでも人気を集めます。
キャンプ中、練習終了後にサインや写真撮影に1時間以上費やすことも日常といわれています。また、山崎投手が登場するときにタオルを掲げジャンプして応援する「康晃ジャンプ」は球場のムードを最高潮に盛り上げます。
続いて広島東洋カープの4番で侍ジャパンの4番、鈴木誠也選手の紹介です。
2019年のプレミア12では全試合4番で先発して打率.444、3本塁打の大活躍で、大会MVPとベストナインを獲得しました。
なお、2019年は自身初セ・リーグの首位打者にも輝いています。またどうしてもバッティングばかりが注目されますが、高校時代エースだったこともありとても肩が強く、「プロが選ぶ強肩部門」でも堂々の1位輝き、ライトからのレーザービームはチームを助けファンを魅了します。
2019年のオールスターではセ・リーグ最多投票で選出され、人気・実力を兼ね備えた選手です。
最後は、ソフトバンクホークス周東佑京選手です。
プロ野球ファンでもプレミア12でその存在を知った人も多いのではないでしょうか。
特筆すべきなのは足の速さで、プレミア12スーパーラウンドでのオーストラリア戦、7回裏1点ビハインドの場面で、2塁3塁への盗塁のあと2アウトからのセーフティバントでホームに生還したことは強烈な印象を残しました。
この試合3-2で勝利し決勝で韓国を破り優勝したことは、周東選手が欠かすことのできない存在であったことを証明しています。機動力を重視するスモールベースボールを目指す日本代表の中でも注目すべき選手のひとりです。
野球の開催日程
オリンピック野球は、7月29日よりオープニングラウンドという予選が始まります。8月2日からトーナメント形式のノックアウトステージが始まり、8月8日の決勝へと進んでいきます。オリンピックは7月22日から開催されますので最高潮のムードの中、野球は開催されることになります。
トーナメント表は、コチラ
会場: 横浜スタジアム・福島あづま球場(7月29日のみ)
7月29日(水)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球オープニングラウンド |
7月30日(木)
時間 | 種目 |
19:00 - 22:00 | 野球オープニングラウンド |
7月31日(金)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球オープニングラウンド |
19:00 - 22:00 | 野球オープニングラウンド |
8月1日(土)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球オープニングラウンド |
19:00 - 22:00 | 野球オープニングラウンド |
8月2日(日)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球ノックアウトステージ (#1) |
19:00 - 22:00 | 野球ノックアウトステージ (#2) |
8月3日(月)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球ノックアウトステージ (#3) |
19:00 - 22:00 | 野球ノックアウトステージ (#4) |
8月4日(火)
時間 | 種目 |
19:00 - 22:00 | 野球ノックアウトステージ(#5) |
8月5日(水)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球ノックアウトステージ (#6) |
19:00 - 22:00 | 野球準決勝 (#7) |
8月6日(木)
時間 | 種目 |
19:00 - 22:00 | 野球準決勝 (#8) |
8月8日(土)
時間 | 種目 |
12:00 - 15:00 | 野球3位決定戦 (#9) |
19:00 - 22:30 | 野球決勝 |
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野球の人気おすすめ雑誌
おすすめの野球人気雑誌を2誌紹介します。どちらも歴史が深くコアファンに長い間愛されてきた雑誌です。特に1誌は週刊誌のため、いつでも旬な話題を送り届けています。幅広い野球の話題を雑誌で確認して、今まで以上に野球を深く知ることで、オリンピックをより楽しむことができるでしょう。
ファンからは「週ベ」の愛称で親しまれている週刊ベースボール。日本のプロ野球から大リーグ、また独立リーグなどの情報も満載。特に選手や球団関係者などのインタビュー記事は必見で、プロ野球のフォームの分析なども掲載され、野球観戦ファンだけでなく将来プロ野球選手を目指す子どもたちにもおすすめの一冊です。
毎年2月に発売される「プロ野球全選手写真名鑑」の2020年版です。まだまだ顔と名前が一致しない実力の付き始めた若手選手や贔屓球団以外の選手などを知ることができます。また選手の経歴や特徴の書かれていて、読み物としても大変面白い内容になっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オリンピック野球の魅力がお分かりいただけたかと思います。冒頭にも書きましたが次回以降実施の予定がないオリンピック野球。今後実施されるためにも選手と一体となって皆さんで盛り上げていきましょう。
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