軽やかな、時にはシックな音楽に合わせて、華麗に舞い踊る華やかさが魅力のスポーツ、フィギュアスケート。
たとえフィギュアスケートについて、あまり詳しく理解していなくても、選手から芸術性や表現力を感じ取ることができ、楽しむことが魅力でもありますが、ルールをしっかり理解できたら、より一層フィギュアスケートを楽しむことができますよね。
そこでこの記事では、フィギュアスケートのルールについて解説を行っています!
「演技前」「演技中」「演技後」と3つに分け、それぞれの知っておきたいルールをまとめました!
目次

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フィギュアスケートのルールとは

フィギュアスケートには、ショートプログラム(SP)とフリースケーティング(FS)があり、その合計得点で順位を競います。
それぞれ、技術点をみるトータル・エレメンツ・スコア(TES)と、芸術点をみるプログラム・コンポーネンツ・スコア(PCS)があり、その合計得点が、プレーヤーの獲得得点となります。
SPにおいても、FSにおいても、それぞれジャンプの種類や回転数に規定があります。
転倒や規定に反するジャンプを行ってしまった場合は、減点対象になります。
そして、フィギュアスケートのルールは、国際スケート連盟によって、毎年のように少し調整されています。
演技前のルール

フィギュアスケートのルールは、大まかに「演技前」「演技中」「演技後」の3つに、それぞれルールがあります。
フィギュアスケートをより楽しむためにも、ルールはしっかりと理解しておきたいですよね。
まずは、演技前のルールについて解説します!
演技前のルールの主な3つのポイントから解説します。
- エントリー
- 演技曲
- 衣装
まずは、試合への「エントリー」についてですが、もちろん誰でも参加可能であるわけではありません。
例えば、フィギュアスケートの日本一を決める大会である「全日本フィギュアスケート選手権大会」では、まず参加資格として、年齢制限があります。
「開催年度の7月1日までに15歳に達している」ことが条件です。ただ、例外としてフィギュア委員会に認められた選手は、15歳以下でも出場可能となります。
また、ISU(国際スケート連盟)の規定に基づいた階級試験である、バッジテスト受験し、7級以上の試験を合格した者でなければ、出場できません。
以上の参加資格を満たした者が全国で行われる予選に参加でき、予選の成績上位者と、前年度の同大会で好成績を残した選手が出場できる決まりになっています。
この例は一例で、大会ごとに、エントリー資格があります。
フィギュアスケートは、軽快でポップな、もしくは冷静にシックな音楽に合わせて、軽快に滑ることが大きな魅力のスポーツですよね。
では、その「演技曲」に関してルールはあるのでしょうか?
基本的に選曲は、プレーヤーの自由ですが、いくつか決まりごともあります。
まず、曲の時間ですが、SPは2分50秒、フリースケーティングは4分30秒(女子シングルは4分)、誤差はプラスマイナス1秒までという制約が決められています。
また、リズムやビートが入っている曲が条件で、メロディーのみの曲は不可となっています。
そして、以前は歌入りの曲を使用すると減点対象となっていましたが、5年前のルール改正により、現在では歌入りの曲も可能とされています。
フィギュアスケートは、音楽やスケーティング技術など、とにかく華やかさが目につくスポーツですが、その華やかさを一層際立たせているのが「衣装」であることに異論はないでしょう。
そして、演技曲と同じように、この衣装にもいくつかのルールが定めれています。
得点を競わず、ファンを楽しませることにフォーカスしたエキシビジョンでは、比較的衣装の決まりはゆるいですが、オリンピックや公式大会においては、「節度がある衣装」をISUが求めています。
節度があり、また品位があり、音楽のイメージと大きな差がなく、過度な肌の露出を控えなければいけない。
また、アクセサリーなどの装飾品は禁止で、取り外しができないようなものでなければならない。
男性はパンツを着用し、タイツを履いてはいけない。衣装の一部が、氷に落ちた場合は減点。
このように、衣装については厳しく規定が決められているのです。
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演技のルール

演技前に、ルールに則った上で曲や衣装を決めなければいけないフィギュスケートですが、「演技中」にはどのような決まりごとがルールとして、定められているのでしょうか?
「演技構成」と「採点」という2つの観点から見ていきましょう!
演技のルールを以下の2つのポイントから解説します。
- 演技構成
- 採点
まず、ショートプログラムの演技構成を見ていきましょう。
SPの演技構成ルールは、男女間で違いはありません。
2分40秒(誤差プラスマイナス10秒以内)の中で、7種類の技術要素(エレメンス)を入れなければいけません。
アクセルジャンプ・ステップソロジャンプ・コンビネーションジャンプという3種類のジャンプ、3つのスピン、そして複数のステップ及びターンを含めて、氷上を移動するステップシークエンスで構成しなければいけません。
次に、フリースケーティングのルールですが、こちらはSPと異なり、男女間で同一ではありません。
規定時間が30秒長い男子は、7つまでのジャンプしか許されていない女子と異なり、8つまでジャンプを入れることが許されています。
他は、男女間で同一で、3つのスピン・コレオグラフィックシークエンス・ステップシークエンスというエレメンツを含めなければなりません。
採点方法は、まず「技術点」と「演技構成点」に分かれていて、その合計得点により決まります。
技術点とは、技の難易度によって決められた基礎点数と、技のクオリティに応じて、加点及び減点されるGOE(Grade Of Execution)によって決められます。
演技構成点とは、5項目に分かれた採点項目が、それぞれ10点満点で加算されます。
5項目とは、スケーティングの質を見る「スケーティング技術」、技と技の間のステップなどを見る「要素のつなぎ」、音楽に合った感情を伝えられているかを見る「パフォーマンス」、音楽に合ったプログラム構成ができるいるかを見る「構成」、音楽を理解した上で表現ができているかを見る「音楽表現」です。
演技後のルール

「演技後」のルールに関しては、演技前の衣装や選曲、演技中の構成に関してほどの細かなルールはありません。
ただ、「退場」と「ドーピング検査」の2点については、特筆すべきことがあるので、紹介をしていきます!
演技後のルールを以下の2つのポイントから解説します。
- 退場
- ドーピング検査
まず、選手の演技後の「退場」に関して見ていきましょう。
フィギュアスケートでは、選手の演技が終わった後に、客席からたくさんのプレゼントが投げ込まれる様子を見たことがある人が、たくさんいると思います。
好きな選手や、素晴らしいスケーティングを見せてくれた選手に、何か気持ちを伝えたい、何か贈り物をプレゼントしてあげたい、と思う気持ちは、ファンなら誰しも抱く感情であり、また選手の演技終了後のフィギュアスケートの醍醐味でもありますよね。
プレゼントの投げ入れは、テレビ放送があるような大きな大会であれば、許可されている場合がほとんどですが、地方大会だと許可されていない場合もあるので、事前に調べるように心がけましょう。
フィギュアスケートも、スポーツの一種ですので、他のスポーツ競技同様に、競技終了後にドーピング検査があります。
競技終了後に、ドーピングの検査通告を受けた選手は、検査室に移動し、検査を受けなければなりません。
採尿カップの選択作業や、検体の採取が終わった後、規定の書類にサインをして、終了となります。
最近では、2019年に行われたフィギュアスケートの女子世界選手権で、初優勝を飾ったロシアのアリーナ・ザギトワ選手が、フリースケーティングの競技終了後に行われたドーピング検査において、競技が終わった21時から、翌日の朝5時までの8時間もの間、ドーピング検査に時間を要したことが、話題になりました。
ドープング検査の方法は、改善の余地がありますが、選手は通告を受けた場合、必ずドーピング検査に協力しなければなりません。
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フィギュアスケートに注目!
ここまで、フィギュアスケートのルールを解説してきました。ルールがわかると、現地観戦やテレビ観戦がとても楽しくなります。さらに、現在のフィギュアスケート界を知るとさらに興味深くなります。おすすめフィギュアスケート雑誌をご紹介します!
まとめ
いかがでしたか?ルールとフィギュアスケート界を知ることで、フィギュアスケートの魅力が今までより感じられたと思います。
フィギュアスケートは、冬季オリンピック種目なので東京では行われませんが2年後に行われます。
日本全体で盛り上がりましょう!
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