あなたは、「サーブル」というフェンシング用語を、聞いたことがありますか?
フェンシングの経験がある人はほとんどの人が知っているフェンシング用語です。
しかし、フェンシングになじみのない人のほとんどが聞いたことがないのではないかと思います。
フェンシングは、日本ではマイナースポーツなのでオリンピックで見かけるといった程度の認識の人が多いことでしょう。
この記事では、フェンシングになじみがないの人でもわかりやすいようにフェンシングのサーブルについて解説していきます。
目次

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フェンシング サーブルとは

フェンシングのサーブルとは、フェンシングの3種目の中のひとつです。
フェンシングには、フルーレ、エペ、サーブルという3種類の武器があり、この3種類の武器がそのまま種目名となっています。
サーブルの種目としての特徴は突き以外に斬りも有効となります。
サーブルの由来としは、北部イタリアの決闘用のサーベル術で、ながらく伝統的に男子のみの種目とされてきました。
しかし、近年では女子の種目としても行われるようになり、2004年のオリンピックから正式種目となっています。
サーブルのルール

フェンシングのサーブルのルールで、おさえておきたいことは「攻撃権」があるということです。
「攻撃権」とは、先に攻撃をした方が優先権を持つということです。
簡潔に説明すると、攻撃を仕掛けられた際には、相手に攻撃を仕掛けずに守備だけに徹するというこです。
「攻撃権」はサーブルとフルーレで適用されているルールです。
攻撃権は、「相手の剣を払うこと(パラード)」で相手側に移ります。
例えば、攻撃されている側が攻撃をパラードした後に攻撃を返した場合、パラードしたことで攻撃権が移ったことになるので先に攻撃していた選手は守備にまわらなければなりません。
サーブルは「突き」のほかに「斬り」の攻撃も有効です。
攻撃を仕掛けることが許されている身体の部位(有効面)は、腰から上の上半身すべてとなっています。
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サーブル有名選手

日本でフェンシングの選手といえば「太田雄貴選手」ではないでしょうか?
太田雄貴選手はフルーレの選手で、日本にフェンシングで史上初のメダルをもたらした選手です。
では、サーブルにはどのような選手がいるのでしょうか?
ここではサーブルの有名選手を2人紹介していきます。
- 徳南堅太
- 江村美咲
徳南堅太(とくなんけんた)選手は、2016年のリオオリンピックに出場した日本代表選手です。
1987年生まれの32歳で、身長183cm体重87kgととても大柄です。
アジア選手権大会の団体での銀メダル獲得、2019年にはフェンシングワールドカップマドリード大会の男子サーブルに出場し、日本勢8選手の中で唯一決勝トーナメント進出を果たし、日本人最高の36位という結果でした。
日本国内のランキングでも1位を獲得するなど、フェンシング男子サーブルの選手として実績を積み重ねています。
前に攻め込むアタックが武器で攻撃的なスタイルの選手です。
江村美咲(えむらみさき)選手は1998年生まれ、現在21歳のフェンシング女子サーブルの期待の若手女子選手です。
江村選手は身長170cm体重56kgと日本人女性としては恵まれた体格をもち、その体格を活かした多彩な攻撃が特徴です。
これまでのおもな戦績としては、2014年アジア選手権第2位、2018年ワールドカップアメリカ大会2位とサーブル女子日本代表として実績を積み重ねています。
江村選手の父はソウルオリンピック日本代表にして、北京オリンピック監督、ロンドンオリンピックコーチ、母は世界選手権への出場経験があり、言うなればフェンシング界のサラブレットなのです。
2020年東京オリンピックでは、個人、団体での金メダルを狙える実力者です。
サーブルのランキング

フェンシングにはフルーレ、エペ、サーブルの3種目において個人と団体で世界ランキングと日本国内ランキングが存在しています。
間近に迫った2020年東京オリンピックのフェンシング3種目の出場選手、日本代表の決定は、2020年4月4日時点のランキングをおもに戦績などをふまえて決定されます。
公益社団法人日本フェンシング協会では、日本代表チームの選出方法について下記のように定められています。
“FJE ランキング制度に基づいて一定のルールを定めシニアナショナルチームのメンバーを 選定することを原則とし、運用細則は別途定める。
FJE ランキング上位 8 名(さらに、2019 年全日本選手権個人戦(同年 9、10 月実施予 定)以降については同大会優勝者をこれに加える)、および、強化本部で推薦する選手 3~ 4 名の計 12 名をナショナルチームメンバーとする。
もちろんフェンシングサーブルについても上記の通りになるので、すべての選手はランキングポイントを獲得してランキングを上げ、日本代表を目指します。
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フェンシング雑誌
ここでは、おすすめのフェンシング雑誌を二種類ほど紹介していきます。
フェンシングは、サッカーなどと比べるとマイナースポーツと言わざるを得ません。
ですから、競技自体は知っていてもくわしいルールはわからないという人が多いのではないでしょうか?
フェンシング雑誌を読んでルールや技術、世界のフェンシング情報などの知識をつけることでフェンシングをもっと楽しむことができます。
「フェンシング入門―DVDでよくわかる!」は、日本フェンシング協会が編集したフェンシングをはじめたい人にも、フェンシングをやっている人にもためになるフェンシング本です。
誰もが待ち望んだ約40年ぶりのフェンシング専門の技術書です。
2017年夏、31歳の若さで協会会長に就任した太田さんは、フェンシングを「ベンチャースポーツ」と位置づけ、意欲的な組織運営で観客動員を大幅に伸ばすなど、スポーツ団体の中で大きな存在感を見せています。
本書は、その若き会長の奮闘記であり、変革の指針としての「25のアイデア」が盛り込まれています。
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まとめ
ここまでフェンシングのサーブルについて解説してきました。
フェンシングのサーブルは、3種類ある種目の中のひとつで突きと斬りでの攻撃が可能なルールです。
この記事を参考にしてフェンシングのサーブルについての知識をつけ、よりフェンシングを楽しめるようになりましょう!
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