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「フェンシングは始めた頃からずっと楽しい。」日本代表選手を支えてきた親のサポートとは?

スポシル編集部

公開日 :2019/12/09

更新日 :2019/12/08

「フェンシングは始めた頃から今までずっと楽しい。」

物心がついた頃から剣を握っていた宮山亮選手。幼少期から今までずっとフェンシングが楽しくできている理由とは?
幼少期のフェンシングと出会った頃のお話から、今の目標までをインタビューさせていただきました。
どうすれば子供がずっと楽しくスポーツをできるか?スポーツをしているお子様をお持ちの親御さん必見です。

目次

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物心がついた頃から剣士であった

--フェンシングを始めたきっかけは?
宮山:父親が指導していたフェンシングクラブに遊びに行っていて、物心がついた頃から剣を握っていました。自分の意思でフェンシングがしたい!と言うよりかは、無意識のうちにフェンシングの道を選んでいました。

--両親はどのような教育方法でしたか?
宮山:自分の好きなことを好きなようにやらせてもらっていました。特に親からあれをやれこれをやれ、とかはなかったです。フェンシングも始めた時は無意識に剣を握っていましたが、最終的には自分の意思でフェンシングをやろうと決めていました。

--逆に親のそのような教育方法が嫌だと思うことはありましたか?
宮山:少しありました。親から何も言われなかったので、自分がどうしたいかを決めなければならず、それがプレッシャーでもありました。親があれをしろこれをしろって言ってくれば、それに従えば良いだけでしたが、自分から行動を起こさないといけなかったので、その部分では自分自身にプレッシャーも感じて少し嫌でした。

--子供の時にスポーツ面でこれをやっておけば良かったなって思うことはありますか?
宮山:フェンシングはマイナーかつ個人スポーツです。そのため、周りにフェンシングをしている同級生などは少なく、また個人スポーツのため、みんなで一つの目標に向かって頑張ろうっていうチームワークは学べませんでした。サッカーや野球のようなチームワークを必要とするスポーツではなかったので、チームワーク力は子供の頃に学びたかったです。

リオ五輪代表落選。待ち構えていた困難とは。

--今までで挫折や苦悩はありましたか?
宮山:リオ五輪に出れなかった時です。代表に選ばれなかったことにより、契約は切られてしまい、1年間就活をしながら活動をしていました。その時は一番気持ち的にしんどかったです。

--プロになる選択肢はあると思いますが、就活を選んだ理由は?
宮山:いくらフェンシングが強かったとしても、やはりまだマイナーなスポーツです。収入面でいうと、フェンシングの大会の賞金だけで生活をたてることはできないです。そのため、企業に属しながら選手活動をしている人がほとんどです。

--代表落選して、1年間就活をしていた時に意識していたことはありますか?
宮山:あまり先を見過ぎないようにしていました。今できる目の前のことをまずはしっかりこなすことを意識していました。まずは目の前のことをしっかりこなさないと、次の段階へいけないので、一つ一つ目の前のことからこなすようにしてました。

--今、そのような状況にいる方にアドバイスするとしたら何がありますか?
宮山:いつどこで何があるかわからないです。自分の場合、運が良く今の会社の入ることができました。これも、目の前のことを一つずつこなしてきたからだと自分は思っています。諦めないでやり続けていれば、いつか道は開かれると思います。まずは目の前のことに集中して、一つ一つこなしていきましょう。

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弱肉強食の世界

--プロになって得られたことはありますか?
宮山:弱肉強食の世界で生きれていることです。

--弱肉強食の世界で生きていることで、学んだことはありますか?
宮山:上には上がいるとすごく思いました。部内では自分が強くても、大学で自分がトップにいても、日本のトップチームにいても上には上がいて、自分よりも上の人が常にいることがモチベーションになっています。上の人をなんとか倒したい、という思いで常に上を見ていました。立ち止まらず、ダメだ・もう無理だということよりも、前を見てモチベーションを高く取り組むことが大切だと学びました。

アスリートのセカンドキャリア

--スポーツ選手は、セカンドキャリアについて考えた方が良いと思いますか?
宮山:考えた方が良いと思います。

--それはなぜでしょうか?
宮山:単純に大学を卒業した社会人よりも遅れているという点です。スポーツだけをやっているから偉いのではなく、常に先を見た方が良く、それは現役中から考えた方が良いと思います。また、一般人が知っていることを、スポーツ選手が知っていれば、それがアドバンテージにもなるからです。このアスリートの権利に気付けるように準備することが大事であり、何か一つ武器を持つことも大事だと思います。それを持っていてスポーツで損することはないと思います。

--何かご自身でやられていることはありますか?
宮山:読書はするようにしています。競技にもよりますが、意外とスポーツ選手は時間があると思います。常に練習しているわけだはないので、空いている時間を見つけて読書はしています。

--本で得たことを、アウトプットする機会はありますか?
宮山:最近はメンタル的な本をよく読んでいます。そこで得た学びを、実際に競技で実行することはあります。

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やりたいことをやらせてくれた親のサポート

--親のサポートで良かった点、嫌だった点はありますか?
宮山:嫌だった点は特にはないです。親のサポートのおかげで今でも楽しくフェンシングができているので。良かった点で言うと、父親がコーチで、怒られることが少なく、フェンシングを嫌になったこともなく、楽しくフェンシングができていることです。もちろん、これは最初の方でもお話した通り、やりたいことをやらせてくれていたからだと思います。もし、これが親に言われてフェンシングを始めたってなってたら、今とは違う自分がいたかと思います。もしかしたらフェンシング自体をここまで続けていなかったかもしれないです。ここまでフェンシングを楽しく続けていられるのは、やっぱり親のおかげだと思っています。

--もし、実際に自分が親になった場合、子供にどのような教育方法をしたいと思いますか?
宮山:好きなことはさせたいです。ただ、野放しにするのではなく、子供がやりたいなと思ったことを尊重するし、応援をします。それはだめだ、とか大人の経験上から喋るのではなく、子供がやりたいことを尊重することが、自分も親にそうしてもらってきたからということもあり、大事だと思います。子供に道を作ってあげて(環境を整えて)、その中から選択肢を選んでもらうというイメージです。

宮山選手が語る「夢」とは

--直近での夢はありますか?
宮山:東京五輪に出場することです。自国開催で、代表として戦えることはこの上ない喜びです。ただ、フェンシング自体の認知度はまだ低いのが現状です。多くの方に会場に足を運んでもらえるよう、普及活動もしていきたいです。また、自分自身フェンシングをしてここまで成長してきたので、子供達の成長の手助けもしたいと思います。

--夢が叶った先には何があると思いますか?
宮山:フェンシング自体は国際的なスポーツです。そのため、海外交流が多いです。そのような交流をきっかけに、日本がよりグローバルに発展していってほしいと思っています。

(取材・文=田口雄貴)