バドミントンは、シャトルを相手コートに打ち返す競技ですが、打ち返す方法は色々あります。
様々な打ち方を知っておくことで、自分に有利なように試合を進めることができるようになりますし、打ち方ひとつでピンチを回避することも可能になります。
様々な状況に対応できるように、色々な打ち方を身につけることが必要です。
ここでは、基本的な打ち方だけでなく、10種のショットの打ち方、初心者が陥りやすい打ち方を紹介しています。

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バドミントンの基本的な打ち方

オーバーヘッドとは、頭上より高い位置のシャトルを高い打点で打つラケットの振り方です。
打ち方の基本でもあり、スマッシュを打つ時にもオーバーヘッドの姿勢がポイントになります。
高い打点から振り下ろすこともあり、基本的な打ち方の中でも最も攻撃的な振り方です。
サンドハンドとは、横に来たシャトルを打つショットのことです。
腰から肩くらいの位置のシャトルで体の横で打つのに適していて、使用頻度も高いです。
アンダーハンドストロークとは、低い位置で打ち返すときのラケットの振り方です。
ドロップや鋭いスマッシュなどを打たれた時には、腰より下にシャトルが来ることがあります。
このドロップやスマッシュを打たれてピンチの時に、アンダーハンドストロークで高くシャトルを打ち上げるロブで相手コートの深くまで打ち返せばピンチを切り抜けることもできます。
バドミントン ショットの打ち方10種

バトミントンの基本的な三つの打ち方を紹介しましたが、その他にも様々な打ち方があります。
色々な打ち方を身につけることで多彩なプレイが可能となります。
様々な状況でもシャトルを打ち返せるようになるためにも、色々なショットの打ち方を身につけましょう。
ここからは、ショットの打ち方10種を紹介します。
- スマッシュ
- ジャンピングスマッシュ
- ドロップ
- カット
- プッシュ
- ヘアピン
- クロスネット
- ドライブ
- ロブ
- ハイクリア
スマッシュは、花形とも言うべき打ち方です。
初心者の人は、この打ち方をまずマスターしたいと考えている人も多いことでしょう。
トップアスリートなら時速500キロ近くのスピードが出ていると言われています。
打ち方の中でも最も攻撃的で、攻めるときに活用されます。
スマッシュでは高い位置でシャトルをとらえて身体全体で打ち返します。
スマッシュの打ち方は、クリアと呼ばれる打ち方と同じフォームなのですが、スマッシュとをクリアではまったく勢いが異なります。
この勢いの違いに打点があります。
クリアでは頭上が打点となりますが、スマッシュを打つ時には打点を前方に起きます。
このことにより、クリアよりも勢いがあるスマッシュが打てるようになります。
ジャンピングスマッシュは、スマッシュをジャンプしながら打つ方法です。
ジャンプしながらのプレイなのでダイナミックですし、角度がある上に威力もあるので相手に威圧感を与えられるプレイです。
ただ、ジャンプしてプレイするので、通常の打ち方よりも怪我をしやすいので注意が必要です。
ジャンピングスマッシュを打つ時には、大きく3種類のジャンプの仕方があります。
一つは、片足でジャンプして打つオーソドックスタイプ、もう一つは横にジャンプをしてシャトルに飛びつくような打ち方、最後が両足でジャンプして打つ方法です。
片足でジャンプして打つ方法は、スマッシュに少し威力が増すだけのショットです。
横にジャンプすると着地した時に体が流れやすいです。
両足のジャンプは威力が増しますが、難しいうえに余裕がある時しかできないなど、それぞれに利点と欠点もあります。
それぞれの利点と欠点を頭に入れて使い分けをしましょう。
ドロップは、スマッシュを打つと見せかけてサービスラインよりも手前に落ちるように打つショットです。
フォームはスマッシュと同じですが、スピードが異なるために上手くいけば相手のミスを誘うこともできます。
ドロップでは、最後に力を抜くのが打つコツです。
力をゆるめることで、シャトルがゆっくりと落下して相手を惑わせたり体勢を崩したりすることができます。
ただ、シャトルの落下速度が遅いことから、ドロップをすることを読まれてしまうと簡単に対応されてしまいます。
そのため、ドロップは頻繁に使えるショットではなく、ここぞという勝負所でこそ活かすことができるショットです。
相手がスマッシュを打ってくると思うようなタイミングでドロップを打つことができればとても有効な攻撃となります。
ドロップと同じように、相手に意表を突くような打ち方がカットです。
カットは、名前からも分かる通り、シャトルを切るように打ちます。
カットには2種類あり、右利きならシャトルの右を切るのがカット、左側を切るのがリバーカットと呼ばれています。
カットもドロップ同様に、相手に悟られてしまっては効果がありません。
効果的なタイミングで使う必要があります。
また、カットはしっかりと練習をしていないとミスをしやすいというデメリットもあります。
上手く切れていないと、カットではなく遅いスマッシュとなってしまい、相手を有利にするショットにもなりかねません。
そのため、カットを使いたいと考えている人は、しっかりとした練習が必要です。
プッシュは、スマッシュ同様に攻撃的なショットですが、打つ位置や打点、ラケットの使い方などがスマッシュとは異なります。
ネット際で浮いたシャトルをアタックのように打ち込むのがプッシュです。
プッシュは、ダブルスの前衛がよくする打つ方で、前衛では一番強い打ち方です。
日本の代表選手でも、ラリーの時に良く見せるショットです。
プッシュは、前衛から打つので返球が早いことからも、打った後はラケットを上げて返球に備えておくことも重要なポイントです。
スマッシュ同様の攻撃的なショットですが、スマッシュのように打ってしまうとラインアウトをしてしまうこともよくあります。
そのため、プッシュを決めることを考えるのではなく、相手の返球を甘くさせて、その返球を決めるという戦略を使うのも良い方法です。
ヘアピンは、相手のネットすれすれに落す打ち方です。
スマッシュのような筋力を使って打つショットではなく、手や指の感覚が重要になります。
ヘアピンにもフォア側とバッグ側がありますし、打ち方にもスピンヘアピンやリフトネットヘアピンがあります。
スピンヘアピンは、通常のヘアピンよりも素早くガットでラケットを滑らせるようにシャトルを切る打ち方です。
リフトネットヘアピンは、あえてシャトルを持ち上げてネットスレスレを狙う打ち方です。
ヘアピンによって、相手の意表をついて体勢を崩す、攻める起点作りに活用することができます。
ヘアピンは、シャトルとラケットさえあれば一人で練習が可能です。
始めの頃は、10回連続を目安に練習すると良いでしょう。
クロスネットは、ヘアピンを斜めに打つことを言います。
クロスネットは、相手の体勢を崩すことができるだけでなく、ヘアピンよりも相手を動かすことができる点がメリットです。
相手を上手く動かすことができれば、ミスショットをしてくれることもあります。
ただ、クロスネットは難しいと感じる初心者も多く、得意なショットと感じるようになるまで練習をすることが大切です。
打ち方は、ヘアピンと同じで、ネットよりも上にあるシャトルを打ちます。
この時は、手首で斜めに打つのではなく、面を使って打つようにします。
クロスネットを打つ際にも、相手に読まれないように工夫をすることが大切です。
ネット前に入る時にラケットを立てておくことで、クロスネットだけでなく、ヘアピンやプッシュなどが打てる可能性もあることから、相手が読みにくくなります。
ドライブは、床と平行な軌道でコートと同じくらいの高さで打ち返すショットです。
スマッシュのように攻撃的な打ち方で、シングルスよりもダブルスで良く活用されます。
ドライブは、フォアハンドでもバックハンドでも打つことができますが、バッグハンドは面がまっすぐになるので、ブレが少なく、ミスも減るので初心者にはオススメの打ち方です。
ドライブを打つ時には、コースとスピードが重要です。
コースを上手く狙えばエースショットにもなりますが、コースが悪いと成功率が下がります。
また、いくらコースが良くてもスピードが遅いのでは、簡単に打ち返されてしまいます。
そのため、スピードとコントロールの両方を注意しながら練習をしましょう。
ロブは、ドロップやカットなどのショットでネット際に落とされたシャトルを打ち上げる打ち方のことです。
自分がピンチと感じた時、相手を後方にさげたい時などに有効です。
ロブショットには、攻撃的な打ち方と守備的な打ち方があります。
攻撃的な打ち方は、低い軌道で速いロブです。
攻撃的なロブを打つことで、相手を崩したり自分が攻める起点となったりします。
攻撃的なロブは、軌道が低いのでネット際に落とされたシャトルだとネットに引っかかりやすいです。
そのため、攻撃的なロブは、打点が高い時だけに使うのが良いでしょう。
守備的な打ち方は、高く大きな弧を描くようなロブです。
自分が体勢を崩している時、少しでも体力を回復したい時などに有効な打ち方です。
ハイクリアは、相手側のコートへ高く奥に打ち上げるショットのことです。
守備的な打ち方で、追い込まれているようなときに使うと有効です。
攻撃についていけず、少し時間稼ぎをして体勢を整えたいという時にハイクリアを打つことで、体勢を整えることができるようになります。
ハイクリアを打つ時には、できるだけ相手コートの奥へと飛ばしたいですが、初心者には意外に難しいです。
力まかせで打っても遠くには飛びません。
しっかりと体を開いて体のひねりを利用し、インパクトの前までは力を抜くことが遠くに飛ばすコツです。
体勢を整えたいときには、とても有効なショットです。
本番でもしっかりと打てるように、遠くに飛ばせるまで練習をしておくことが大切です。
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バドミントン サービスの打ち方

サービス(サーブ)とは、相手に敬意を払うという意味があり、プレゼントという意味合いもあるようです。
そのため、テニスのようにサービスを上から打つことはなく、腰よりも低い位置からシャトルを打ちます。
サービスには、フォアハンドとバックハンドの2種類あり、それぞれでショートとロングサービスがあります。
フォアハンドはモーションが大きく、バックハンドはモーションが小さいという特徴があります。
不意を突きたいときには、フォアハンドが使われますが、多くがバッグハンドによるサービスをすることが多いです。
ロングサービスは、シングルで良く使われているサービスで、ショートサービスはダブルスでよく使われています。
シングルでは、相手のポジションによってロングだけでなくショートサービスを使うケースもあります。
ラケットに当たらない・・初心者に陥りがちな打ち方

バドミントン初心者の方は、ラケットに当たらないと悩んでいる人もいるでしょう。
そんな人の原因としてまず挙げられるのが、力が入りすぎていることです。
力が入りすぎると、フォームが崩れやすいですし、スイングが遅れてしまってラケットに当たらない原因となってしまいます。
ラケットの向きが悪かったり、ラケットの握り方が悪かったりすることでもラケットに当たらない原因です。
その他にも、シャトルがラケットに当たるまで見ていないことも原因として挙げられるでしょう。
力が入りすぎてしまう人は、リラックスしてスイングができるまで正しいフォームで素振りをするのも良い方法です。
シャトルを打つ時には、シャトルのコルクをしっかりと見て、スイートスポットを意識して打ちましょう。
自己流の握り方を身につけてしまうと矯正が難しくなるので、早めに正しい握り方を身につけることが大切です。
ラケットに上手く当たらない人は、力が入りすぎていないか、ラケットの向きや握り方、しっかりとシャトルを見ているかなどをよく確認してみましょう。
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まとめ
基本的な打ち方として、オーバーヘッド、サイドハンド、アンダーハンドの3つがあります。
その他にも、ここでは10種類のショット、サービスの打ち方を紹介しました。
初心者の方は、力が入りすぎていたリ、ラケットの向きや握り方が悪い、シャトルをよく見ていないなどの原因でラケットに当たらないこともよくあります。
様々な打ち方、初心者が陥りやすい打ち方をよく確認して、バドミントンを楽しみましょう。