インドアアーチェリーをご存知ですか?アーチェリー自体は知っている方も多いと思います。
2004年のアテネ大会で銀メダルを取った山本博選手や2012年のロンドンオリンピックで女子初となる団体戦銅メダルを取ったことなどはご存知の方も多いのではないでしょうか。実はこのアーチェリーという競技には大きく分けてアウトドアアーチェリー、フィールドアーチェリー、インドアアーチェリーという3種類に分けられます。
今回は一般の方の競技人口も多いインドアアーチェリーについて、インドアアーチェリーとは何かについて解説し、ルールや実際に始める上でのコツについてもご紹介していきます。

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インドアアーチェリーってなに?

インドアアーチェリーとは体育館などの屋内で行われる競技のことでアウトドアアーチェリーの屋内版です。
アウトドアアーチェリーと同様に、照射する弓の形状によってリカーブ部門とコンパウンド部門とに分かれています。リカーブとは直訳すると後方に曲がったという意味で、リムの先端が後方に反った形状の弓のことです。
オリンピックではこのリカーブの弓だけが使用を認められています。コンパウンドとはリムの先端に付けられた滑車によって弓を限界まで引くフルドローに近づくにつれて負荷が軽くなるため精度の高い照射が可能になった弓のことです。世界で最も普及している弓の形状です。
リカーブ部門、コンパウンド部門共に18mの距離から制限時間2分以内に3射ずつ射ち、これを10回繰り返すことで計60射のラウンドを行います。(満点は600点)
標的はアウトドアアーチェリー同様に中心から黄・赤・青・黒・白の5色で構成される的です。これがさらに2個ずつの得点帯に分割され、 直径4cmの中心円が10点、外に向かって1点ずつ少なくなり、最も外側の得点帯が1点となります。
但し、コンパウンド部門では直径4cmの内側にさらに小さい直径2cmの得点帯がありこの部分のみが10点になります。
リカーブ部門とコンパウンドで部門で得点帯が異なるのは、コンパウンドの形状の弓の方がリカーブの形状の弓に比べて引き荷重が軽く精度の高い照射を行うことができるためです。また両部門に共通して的が小さいために大きい矢を利用した方が高得点をとりやすいので、専用の太いアルミ製の矢を使用する選手が多いです。
実際の大会を見てイメージをつかもう!

下部の動画はゴールドメダルマッチと言って、1位を決める決勝戦となっています。予選ラウンドは全60射を行い、合計得点が多い順番で決勝トーナメントに進みます。決勝トーナメントでは1対1で交互に照射を行うマッチ戦が行われます。
そして下部の動画の決勝戦がゴールドメダルマッチとなり、この試合のみ、1射ごとにポイントがアナウンスされ、1射ごとに大きな盛り上がりを見せます。
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インドアアーチェリーのコツ
インドアアーチェリーは距離がとても近いのですが、その分的が小さく、少しのブレが大きな得点差につながってしまいます。また大会によっては30射しかなく大きくポイントを失ってしまった時に挽回が難しいです。
そんな難しいインドアアーチェリーにもコツはあります。少しでもミスを減らしつつ正確なショットを行うためにマテリアル面の道具以外でできるコツを以下の2つのポイントから解説します。
- 1,テクニカル面
- 2,メンタル面
毎回同じ場所に立つことによって的までの距離感や角度などが一定になります。インドアアーチェリーの場合、体育館などで大会が行われることが多く、体育館には色々な線が引かれています。
その線を利用してポジショニングを決めてください。同じ場所に立たないで射つとショットが安定せず、高得点をとることはできないので、必ず同じ場所に立って射る様にしましょう。

インドアアーチェリーに限らずアウトドアにも言えますが、特にインドアアーチェリーは屋内で場所が狭く、予選会が人が多いので弓を振ることはそもそも迷惑になるので絶対に止めましょう。
また弓を振ると簡単に手ブレして青色まで軽く飛んでいきます。まずは弓を振らず体を動かさない様にすることで安定したショットが可能になります。
インドアアーチェリーは的が近いので狙わないと当たらないと思いがちですが、そうすると、押し手側に重心が大きくかかってしまい、かえってリリースがうまくいきません。
また狙いすぎると力んでしまうので、結果的に悪い得点になってしまうことが多いです。大きく射ることで力が抜けリラックスして射ることができます。
スポーツ全般に言えることですが、インドアアーチェリーでもメンタルがとても大事です。30射ある中で全部10点を取るのは極めて難しいです。
だからこそ8点だからといって落ち込むのは止めましょう。1射ごとに一喜一憂していたらメンタルが持ちませんし、その後のショットにも大きく影響を及ぼします。あまり気にせず1射が終わったら次へという様に切り替えることが大切です。

アーチェリーはとても集中力を必要とする競技なので、1射ずつ全力で取り組まないと確実に途中で集中が切れます。だからこそ1射入魂の精神で、1射1射に全力で取り組むことです。
そして1射が終わったら次の1射へという様に切り替えながら、1射入魂の精神を忘れないことが重要です。反省は競技が終わってからにしましょう。
挽回が難しいと言いましたが、諦めるのは良くありません。集中力が必要なスポーツなので、他の人だってミスをします。諦めずに1射入魂の精神でやっていれば、良い得点が取れますし上達も早いです。
反対に調子がいいからといって油断するのも良くありません。メンタルが非常に重要ですから、少し油断してミスをするとそこからミスが続いて悲惨な結果にということになりかねません。だからこそ油断せずに1射入魂でがんばりましょう。
まとめ
いかがでしたか。インドアアーチェリーとは何かということからルール、そして実際に始める上でのコツをテクニカル面とメンタル面に分けて解説してきました。
まだあまり試合を見たことがないという方はスポーツのスクリーミングサービスなどで試合の中継を放映しているので、ぜひ見てみてください。また実際に始めたという方はテクニカル面とメンタル面のコツを参考にしてさらにアーチェリーの腕が上達する様に頑張ってください。
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