この記事では、フィギアスケートの6種類のジャンプについて、フィギアスケートに興味を持ち始めたばかりの方でもわかりやすいように解説していきます。
フィギアスケートでは、「トゥループ」「サルコウ」「ループ」「フリップ」「ルッツ」「アクセル」の6種類のジャンプが存在し、それぞれ難易度が違い得点もバラバラに設定されています。
もっとフィギアスケートを楽しむために、6種類のジャンプの特徴や見分け方を知っていきましょう!

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フィギュアスケートのジャンプの種類

ここではフィギアスケートのジャンプ6種類について難易度順に解説していきます。
近年の日本のフィギアスケート界は羽生結弦選手や宇野昌磨選手、女子では紀平梨花選手と世界トップの実力者が揃っています。
盛り上がるフィギアスケートを観戦するうえで、ジャンプの種類について知っておくとより楽しめるでしょう!
- トゥループ
- サルコウ
- ループ
- フリップ
- ルッツ
- アクセル
トゥループとは、つま先で跳ぶジャンプのことをいいます。
トゥは、英語で「Toe」となり、直訳すると「つま先」になります。
トゥループはフィギアスケートの演技の中で最も使われていると言っていいジャンプです。
なぜトゥループがよく使われるジャンプなのかというと、6種類のジャンプの中で1番簡単なジャンプだからです。
トゥループは助走の回転方向とジャンプの回転方向が同じなので助走の勢いをジャンプに活かしやすいというメリットがあるため、跳びやすいのです。
トゥループの特徴としては、連続ジャンプの2回目によく使われるということがあります。
なぜなら右足で着氷するので着氷後すぐにジャンプができるからなのです。
トゥループの得点は、3回転トゥループが基礎点4.2、満点6.3、4回転トゥループが基礎点9.5、満点14.25となっています。
最も簡単なジャンプなので点数は1番低く設定されています。
サルコウは、6種類のジャンプの中でトゥループに次いで2番目に簡単なジャンプです。
サルコウの名前の由来ですが、1909年にスウェーデンのウルリッヒ・サルコウ選手が、当時1回転のサルコウを初めて跳んだところからきています。
日本のスケーター、安藤美姫選手が2002年に女子で初めて4回転サルコウを成功させたことも有名です。
羽生結弦選手も4回転サルコウを跳んでいます。
サルコウは、左足で後ろ向きに入って、左足で踏み切ります。
サルコウジャンプの特徴として、ジャンプ前の踏み切りのときに足が「ハの字型」になるといわれています。
サルコウの得点は、3回転サルコウが基礎点4.3、満点6.45、4回転サルコウが基礎点9.7、満点14.55となっています。
最も簡単なジャンプであるトゥループとほぼ同じくらいの点数に設定されています。
ループジャンプは、英語では「Loop」と書き、直訳すると「輪」という意味になります。
難易度は6種類のジャンプの中で3番目に簡単なジャンプとされています。
ループジャンプは、1910年にドイツのヴェルナー・リットベルガー選手が当時1回転のループを跳んだ始まりだといわれています。
ヨーロッパでは今でもループではなくリットベルガーと呼ばれることが多いそうです。
最近では2016年10月の大会で羽生結弦選手が4回転ループを公式試合としては世界で初めて跳んでいます。
ループジャンプの跳び方としては、右足で後ろ向きに入り、そのまま右足で踏み切ります。
ループジャンプの特徴としては、トゥループと同じく着氷後すぐにジャンプできるのですが、ループの場合は着氷した右足だけでの踏み切りになるため、タイミングを合わせるのが難しいという面があります。
ループの得点は、3回転ループが基礎点4.9、満点7.35、4回転ループが基礎点10.5、満点15.75となっています。
次はフリップについてです。
フリップは、6種類あるジャンプの中で3番目に難しいとされるジャンプです。
フリップジャンプについては、最初に跳んだ選手の情報はありませんが、1910年代にはすでに跳ばれていたようです。
フリップといえば、日本のスケーター、宇野昌磨選手が2016年に世界で初めて4回転フリップを成功させています。
ご存知でしたか?世界初ってすごいですよね!
羽生結弦選手は4回転ループを跳びますが、難易度では宇野昌磨選手の4回転フリップの方が高いということになります。
フリップジャンプの跳び方としては、左足で後ろ向きに入り、右足のつま先を付いて左足の刃は「親指側(インサイド)」で踏み切ります。
踏み切りの際、インサイドではないと判断されると「エッジエラー」で減点となります。
フリップジャンプは、スケーターからすると助走の力を活かしやすいので回転しすぎてしまうという面があるそうです。
フリップの得点は、3回転フリップが基礎点5.3、満点7.95、4回転フリップが基礎点11.0、満点16.5となっています。
ルッツは、6種類あるジャンプの中で2番目に難しいとされるジャンプです。
かなり難易度の高いルッツで4回転を跳んだ選手はいるのでしょうか?
2011年のNHK杯でアメリカのブランドン・ムロズ選手が試合で成功させた初めてのスケーターです。
その後、中国の金 博洋(ボーヤン・ジン)選手も成功させたうえに、4回転ルッツ + 3回転トウループという超難易度の高いコンビネーションも成功させています。
そして、アメリカの強豪スケーター、ネイサン・チェン選手も4回転ルッツを成功させ、1試合で4回転フリップと4回転ルッツを成功しています。
さらに2017年10月に、我らが羽生結弦選手も4回転ルッツを成功させています。
ルッツジャンプの跳び方としては、左足で後ろ向きに入り、右足のつま先を付いて左足の刃は「小指側(アウトサイド)」で踏み切ります。
踏み切りの際、アウトサイドではないと判断されると「エッジエラー」で減点となります。
ルッツジャンプは、6種類のジャンプの中で1つだけ助走と逆方向にジャンプするジャンプです。
またアウトサイドで踏み切ることはとても難しいです。
ルッツの得点は、3回転ルッツが基礎点5.3、満点7.95、4回転ルッツが基礎点11.0、満点16.5となっています。
アクセルは、6種類あるジャンプの中で最も難しいとされるジャンプです。
かなり難易度の高いアクセルですが、残念ながらまだ4回転を跳んだ選手はいません。
アクセルジャンプは、左足で前向きで踏み切りに入る最も難易度が高いジャンプです。
前向きに踏み切ることでほかのジャンプよりも半回転多く回る必要があります。
女子の3回転アクセル(トリプルアクセル)といえば、伊藤みどり選手や浅田真央選手、最近では紀平梨花選手の代名詞です。
3回転アクセル(トリプルアクセル)は、正確にいうと3回転半回っています。
前向きで踏み切って後ろ向きで着氷するので3回転と半回転回らなければならないのです。
アクセルの得点は、2回転アクセルが基礎点3.3、満点4.95、3回転アクセルが基礎点8.0、満点12.0となっています。
動画で学ぶジャンプの見分け方
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まとめ
ここまでフィギアスケートの6種類のジャンプについて難易度順に解説してきました。
今回紹介した6種類のジャンプの内容を意識しながら観戦すると、一段と楽しくフィギアスケートを観ることができるはずです。