バドミントンにおいてフェイントはとても重要です。
バドミントンの試合はラリーを続けているだけではなかなか得点はできません。
相手の裏をかくフェイントをプレーの中に織り交ぜながら試合を進めていきます。
今回は、バドミントンのフェイントについて解説します。
バドミントンのフェイントのメリットや初心者の方にまずチャレンジしてほしい代表的なフェイント4つなどを詳しく紹介していきます。
バドミントンの基礎に慣れてきてこれからフェイントも練習してみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次

スポンサードサーチ
バドミントンのフェイントの重要性

バドミントンはトップクラスになると時速400kmにもなるスピードでラリーを繰り返すスポーツです。
バドミントンのシャトルのスピードはとても速いので、相手がどこにショットを打ってくるかを、シャトルが打たれた瞬間または打たれる前に判断しなければいけません。
踏み込みの位置やラケットの振りかぶりなどを見て相手がどのようなショットを打ってくるのかを判断して対応します。
ここで重要になるのがフェイントです。
ショットを打つ際にフェイントを入れることで相手の判断の裏をかくことができます。
また、バドミントンのフェイントはトリックショットと呼ばれることもあります。
フェイント成功によるメリット

時速400kmの激しいラリーの中でとても有効なフェイントですが、バドミントンでフェイントを成功させるとどのようなメリットがあるのでしょうか。
バドミントンのフェイントを成功させると以下のような効果があります。
- 相手の体力を削れる
- 体力を使わずにポイントを取れる
- 試合をリードできる
バドミントンのフェイントを成功させると、相手の体力を削ることができます。
フェイントは相手の裏をかいて打つので、予想と違う場所にシャトルが飛んできたりテンポがズレてしまったりします。
フェイントに反応するためにより多く動かなければいけないので、相手は体力を余分に消耗します。
体力を削ることで相手がだんだんシャトルに反応できなくなるので、優位に試合を進めることができます。
バドミントンのフェイントには体力を使わずにポイントを取れるというメリットもあります。
バドミントンは素直にラリーを続けていても相手がミスをしなければなかなか得点することはできず体力を消耗します。
一方で、フェイントは相手の裏をかくショットなので、成功すれば相手が反応できずに点を取ることができます。
また、反応された場合でも相手からの返しが甘ければ強いショットを打って得点できる可能性が高いです。
バドミントンでフェイントを成功させると試合をリードしながら進めることができます。
一度でもフェイントショットを打つと相手に「またフェイントをするかもしれない」とプレッシャーをかけることができます。
フェイントのプレッシャーをかけることで相手のプレーや判断を乱すことができるので、常にこちら側がリードしながら試合を進めていくことができます。
スポンサードサーチ
フェイント・トリックショット集
バドミントンのフェイントのメリットについて解説してきましたが、まずはフェイント・トリックショット集を動画で見てみましょう。
ショットをワンテンポ遅らせたり、腕の振りと異なる方向に飛ばしたりとさまざまなフェイントがあります。
また、ネット際にゆるく落としたりコートの奥にむけて高くあげたり、と縦方向へのフェイントもあります。
成功するフェイントのやり方

相手の体力を消耗させたりプレッシャーを与えたり、と成功したらとても効果的なバドミントンのフェイントですが、どのようにプレーすればいいのでしょうか?
そこで、バドミントンでフェイントを成功させるために気を付けておきたいポイントを解説していきます。
バドミントンのフェイントを成功させるには余裕のあるプレーができているコトが前提です。
フェイントは相手の裏をかくために、シャトルを打つテンポを遅らせたり通常とは違う軌道でショットを打ったりします。
そのため、相手がどの位置にいるのか、どのような体勢なのかといったように、相手の動きを見えている必要があるので、余裕のあるプレーができていることがフェイントをかける前提になります。
相手のショットに対応するのに精一杯の時にはフェイントをかけようとしても失敗してしまう可能性があります。
また、バドミントンを始めたばかりの方でラケットワークやフットワークに意識が集中してしまう場合には、フェイントを練習するのは少し早いかもしれません。
フェイントを効果的に行うなら、むやみにフェイントをしすぎないことも大切です。
フェイントはラリーの中で隙をついてかけることで相手の裏をかくことができます。
むやみにフェイントをかけすぎると、相手もフェイントショットがくることが分かってしまうので、本来の効果が十分に発揮できない可能性があります。
また、フェイントを連続でかけることも避けるようにしましょう。
そもそも、フェイントは相手の体勢を崩して体力を奪ったりその後のプレーを優位に進めることが目的です。
フェイントをかけて相手が体勢を崩したところに連続でフェイントをかけても、ただ相手に体勢を立て直す隙を与えることになるだけになってしまう場合もあるので注意しましょう。
スポンサードサーチ
最初に習得したい「フェイントの種類とコツ」

相手の裏をかいて試合を優位に進めていくことができるのがフェイントの魅力です。
今回は、そんな魅力的なフェイントをマスターしたい方のために、バドミントンのフェイントの種類とコツを紹介します。
最初に習得したいバドミントンのフェイントの主な4つの種類を解説します。
- サーブのフェイント
- ネット前でのフェイント
- ドロップのフェイント
- ドロップのフェイント
バドミントンのサーブにチャレンジするなら、まずはサーブのフェイントから試してみるのがおすすめです。
ラリーの中で動きながらショットを打つのに対して、サーブは止まった状態で落ち着いて行うことができるため、バドミントンのフェイントの中では1番簡単です。
バドミントンのサーブのフェイントには基本的に2つのパターンがあります。
1.短く打つと見せかけて長いサーブを打つ
2.長く打つと見せかけて短いサーブを打つ
短く打つと見せかけて長いサーブを打つパターンは、体の前でショートサーブを打つ構えをして、サーブを打つ瞬間に力を入れてロングサーブにします。
一方で、長く打つと見せかけて短いサーブを打つパターンは、ロングサーブの構えをして、サーブを打つ瞬間に力を抜いてショートサーブにします。
どちらのパターンもスイングの時点で不自然な動きをすると相手にフェイントがバレてしまうので、注意して練習しましょう。
ネット前でのフェイントは、ラリーの中で動きながら仕掛けるため、サーブのフェイントに比べれば難易度はあがってしまいますが、ほかのフェイントに比べると簡単です。
バドミントンのサーブのフェイントには基本的に2つのパターンがあります。
1.ヘアピンを打つと見せかけてロブを打つ
2.ロブを打つと見せかけてヘアピンを打つ
3.ストレートにヘアピンを打つと見せかけてクロスに打つ
1、2の場合はどちらもサーブのフェイントと同様にシャトルを打つ瞬間に力を調節してフェイントを行います。
スイングの状態から力を入れたり抜いたりしてしまうと、相手にフェイントがバレてしまうので注意しましょう。
また、ストレートにヘアピンを打つと見せかけてクロスに打つパターンでは、通常のヘアピンを打つフォームでスイングをして、シャトルを打つ瞬間に手首を返してクロス方向にヘアピンを打ちます。
こちらのパターンは1、2に比べると少し難しいので慣れてきたらチャレンジしてみましょう。
ドロップのフェイントも初心者にはおすすめです。
ドロップのフェイントもネット前でのフェイントと同様にラリーをしながら行うので、難易度は高めです。
繰り返し練習してマスターできるように頑張りましょう。
ドロップのフェイントは、クリアやスマッシュなどの強い球だと思わせて、ネット前に落とすようにプレーします。
相手はコートの奥までくる球だと思って構えているので、手前に落とされると反応できなかったり体勢を崩してしまったりします。
ドロップのフェイントのコツは、シャトルを打つ直前までラケットを振り抜くようにスイングして、シャトルが当たる瞬間にラケットを止めることです。
ラケットを止めると球が伸びずにうまくネットの前あたりに落ちるようになります。
また、ドロップのフェイントから派生して、緩い球を打つと見せかけてクリアを打つなどのパターンも有効です。
クロスのフェイントも初心者の方におすすめのバドミントンのフェイントです。
クロスのフェイントは難易度が高めですが、相手を左右に動かすことで体力を消耗させたり体勢を崩したりすることができます。
また、クロスのフェイントを練習すると他のフェイントに織り交ぜながら使えることも魅力的です。
例えば、ネット前でフェイントでは「ヘアピンと見せかけてロブ」「ロブと見せかけてヘアピン」の2パターンが基本ですが、クロスのフェイントを習得すると「ストレートのヘアピンと見せかけてクロス」の選択肢も生まれます。
クロスのフェイントはストレートに打つと見せかけてシャトルがラケットに当たる直前に手首を返してクロス方向へ打つようにプレーします。
ほかのフェイントと同様に、シャトルを打つ直前までは通常の軌道に打つように見せかけることを意識しましょう。
合わせて読みたい!
- バドミントンのハイバックの特徴や練習方法とコツを徹底解説!【足の使い方など】
- 漫画を読んでバドミントンも上達する?!人気おすすめのバドミントン漫画3選!
- 【インターハイ優勝経験者 監修】バドミントンに必要なフットワークとは?リズムや練習方法を初心者向けに動画で徹底解説!
- 【インターハイ優勝経験者 監修】バドミントンで速いスマッシュを打つには?コツやフォーム、レシーブの方法を徹底解説!
- 【インターハイ優勝経験者 監修】バドミントンのサーブの打ち方やコツを徹底解説!
- 家でもできる!バドミントン筋トレの特徴とメニューを徹底解説【体幹など】
スポンサードサーチ
まとめ
今回は、バドミントンのフェイントについて解説してきました。
初心者の方におすすめのフェイントは「サーブ」「ネット前」「ドロップ」「クロス」の4種類です。
いずれのフェイントもフェイントをする直前まで普通のプレーをするように見せかけて、シャトルを打つ瞬間に動きを変えることを意識しましょう。