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サッカーのポゼッションの練習メニューを作るときに考えるべき3つのこと

スポシル編集部

公開日 :2019/09/27

更新日 :2020/07/01

数年前、FCバルセロナの影響を受け「ポゼッション」という言葉が日本に周知され始め、多くの日本チームがバルセロナのサッカーを模倣しようとポゼッショントレーニングが普及しました。

しかし、そのポゼッショントレーニングは本質を捉えたポゼッショントレーニングでしょうか?

ただボールを回すだけでは、本質を捉えているとは言えません。ポゼッションの本来の目的はボールを回すことではなのです。

ではポゼッショントレーニングを実施する上で大切なポイントは?それを見落としてしまえば、試合で使えるポゼッションにはなりません。

当たり前に使われているポゼッションに関して今一度しっかりと考察していきます。

目次

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サッカーにおけるポゼッションの本当の目的

ポゼッションの目的はボールを保持することではありません。

ポゼッションはあくまでも前進するための一つの手段であり、ボールを保持しつつも前進することが最大の目的です。

一時期、ポゼッションの本来の目的を失い、「ただボールを保持しているだけ」というチームが増えた時期もありました。

しかし、ボール保持が目的になったポゼッションは効果的ではありませんし、場合によってはパスミスなどにより自分たちの首を苦しめることになりかねません。

ポゼッションに挑戦するときは必ず本来の目的を失ってはいけません。

ポゼッションの練習で身に付けたいスキル

ポゼッションの練習を行うことで、ボール保持をするための様々な能力を身につけることができます。
しかし、身につけることのできるスキルは攻撃の部分だけではなく、守備面でも多くあります。

以下に挙げる能力をしっかりと身につけ、攻守にわたって貢献できる選手を目指します。

【攻撃】
①素早く良いポジションを取り続ける
②次のプレーを考える
③奪われずに前進するためのコントロール・パス・ドリブル

【守備】
①前進させない
②味方と連携してボールを奪う
③攻撃→守備の切り替え

①素早く良いポジションを取り続ける

素早くポジションを取る力をポゼッションの練習で身に付けます。具体的にはチームで幅・間(ギャップ)・深さを作り出すことがポイントです。

全員がそのような正しいポジションを素早く取らなければボール保持はできませんし、ボールを保持していたとしてもプレッシャーを常に受ける状態になってしまい、とても慌ただしいポゼッションになってしまいます。

②次のプレーを考える

次のプレーを考えておかないとスムーズなポゼッションは不可能です。

ある選手にボールが入った段階でその選手に対して良いサポートがなければそこでプレッシャーを受けてしまいボールを失ってしまう可能性が高まってしまいます。

そしてボールの受け手も次の展開を考えてプレーしないとせっかくのサポートがあってもそこを使うことができず、サポートの意味もなくなってしまいます。

関わっている全ての選手に次のプレーの予測が求められるのです。

③奪われずに前進するためのコントロール・パス・ドリブル

良いポジショニングを取りつつ、ボールを持った時の「ON」の技術を高いレベルで発揮できればポゼッションはより強力なものとなります。

ポゼッション時に使われる代表的な「ON」の技術がコントロール・パス・ドリブルです。

コントロールただボールを止めればいいのではなく、次のプレーにつながるような場所にボールを置かなくてはいけません。

そしてパス・ドリブルも精度はもちろんですが、スピードの強弱・タイミング・プレーする方向などあらゆることに気を配らなくてはいけません。

そうした「ON」の技術がポゼッションには必要であり、それはポゼッションの練習で高めることが可能です。

①前進させない

守備者は前進させない守備を心がけます。

前進させないためには相手の縦パスを切るポジションを取る必要があります。そして縦パスを切るためにしっかりとボールの前に立つことです。

よくありがちなミスとして相手の正面に立つけどボールが隠れておらず、体の横を縦パスが通過してしまうというシーンです。

縦パスを切るためにはしっかりとボールと縦パスを受ける相手選手のラインにしっかりと立つことがとても需要です。

②味方と連携してボールを奪う

複数人でポゼッションしてくる相手に対して、1人でボールを奪うことはとても難しいため、味方と連携してボールを奪いにいきます。

グループで奪うために大切なのは意図的に相手のボール回しを誘導し、誘導した場所で一気にグループで強度を上げて奪いに行くことです。

まずはファーストDFがしっかりとボールにプレッシャーをかけ、相手の次の攻撃方向を限定します(チャンスがあれば限定だけではなく1人で奪い切ります。)。そして、次の攻撃方向のフリーな選手やスペースを一気に消していきボールを奪います

奪いどころを決めること、ファーストで相手の攻撃を誘導すること、誘導した先で奪い切ること、これらを仲間と連動して行います。

③攻撃→守備の切り替え

現代サッカーでどんどんプレーのスピードが上がってきており、素早く攻撃→守備の切り替えができない選手は試合で活躍することは難しくなっています。

そこを怠ってしまうと即失点しまうなどのリスクもあり、この素早い攻守の切り替えを求めないチームは皆無と言っても過言ではありません。

ポゼション中にも常に守備のことを考え、失った瞬間にボールに行ける準備をしておかなくてはいけません。

また、ポジショニングに関してもボールに遠く、直接的にボールに関われない選手はより失った守備のことを考えたポジションをとっておく必要があります。

そのような意識であったりポジショニング感覚をトレーニングの中で養っていきます。

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ポゼッションの練習メニューを作る時のポイント

ポゼッション練習を行う時はあらゆる設定を定める必要があります。

ポゼッションの練習は今や日本でもポピュラーなものとなり、プロアマ問わず多くのチームが取り入れていますが、そこに明確な狙いがなければただやらせているだけのトレーニングになりかねません。

そして、ただ何の意図もなくやっているトレーニングをやることで選手が「うまくなっている」という錯覚を起こしてしまえば、個人・チームの成長の妨げになってしまいます。

誰でもマーカーなどでグリットを作ればある程度成立するトレーニングだからこそ、選手も指導者も勘違いしてしまうリスクが高いトレーニングなのです。

指導者は選手を確実に成長させるためにメニューを構成しなくてはいけません。

ポゼッションの練習メニューを考える上で大切にするポイントは以下の3つです。

①攻撃方向をつける
②ピッチのどこでのポゼッションか明確に
③シーンにおける人数とコートの大きさの設定

①攻撃方向をつける

ポゼッションのトレーニングを行う時は攻撃方向をつけることが有効です。

攻撃方向がなければ、単なるパス回しになりかねません。本来の目的から逸脱したポゼッションをいくらトレーニングしても結果には結びつきにくくなります。

このようなトレーニングをしてしまうと実際のゲームではただ自陣でのパス本数だけが増え、結果的にそこでボール失い自らピンチになってしまうという現象が起きやすくなります。

攻撃方向をつけることで、ただ目的のないポゼッションではなく、前進を目的としたポゼッションのトレーニングになります。
そうしたトレーニングの積み重ねることが、試合で効果的に相手ゴールに攻め込むポゼッションを生み出します。

②ピッチのどこでのポゼッションか明確に

行っているポゼッションメニューがピッチのどこを切り取って行っているのか明確にしておく必要があります。

この設定をしないと、例えば指導者は自陣ゴール前のビルドアップのイメージなのに選手側は相手ゴール前の突破のイメージで取り組んでしまい、リスクを負ったパス回しをしてしまうなど、プレーの選択基準にズレが生じてしまいます。

そうなってしまうと指導者がイメージするようなトレーニングを構築することが難しくなってしまうでしょう。プレーするエリアによって求められるプレーも変わってくるため、始めるまえに指導者が明確にどのエリアか提示しなくてはいけません。

③シーンにおける人数とコートの大きさの設定

人数とコートの大きさの設定も良いトレーニングになるか否かを大きく分けるポイントです。

人が1人・コートが5m違うだけでもトレーニング中に起きる現象には違いが生じます。

この設定を間違えてしまうとトレーニングで起こしたい現象が思ったように出なくなってしまいます。例えば、お互い見てスペースをうまく使いながらポゼッションしたいのに、人数が多過ぎてしまえばお互いがスペースを見つけることができません。

結果ごちゃごちゃの中でスペースが無い中でのプレーとなり、消化不良のトレーニングとなってしまうでしょう。

トレーニングには必ず指導者が落とし込みたいコンセプトなどがあるはずです。選手にスムーズに伝えるためにも、トレーニングの人数・コートの大きさには細心の注意を払って設定しなくてはいけません。

【ポゼッションの練習メニュー①】4vs4+2サーバー

【練習メニュー】
人数:攻撃側4人+サーバー、守備側4人
コートの大きさ:縦35m × 横40m
ルール:攻撃側は4人+サーバーでボールを保持しながら前方にある2つのゴールを目指し、守備側4人はそれを守ります。

【どのシーンを想定しているか】
中盤でボールを保持しながら前進を目指すシーンを想定して行います。

【目的】
ゴールを目指すために以下のキーファクターを意識して行います。

・サポート(角度、距離、タイミング)
・動きながらのパス&コントロールの質
・スクリーン&ターン

ボールで保持しながら必要な「ON」「OFF」のスキルを総合的に高め、ボール保持率を高めつつ前進することを目指します。優先順位(ゴール)を常に頭に入れながらプレーします。

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【ポゼッションの練習メニュー②】4vs4+3サーバー

【練習メニュー】
人数:攻撃側4人+3フリーマン、守備側4人
コートの大きさ:縦22m × 横11m
ルール:攻撃側はポゼッションしながら、ライン上に位置しているフリーマンを目指してポゼッションします。一方のフリーマンにボールが入ったら、今度は反対のライン上に位置しているフリーマンを目指してポゼッションを継続します。

【どのシーンを想定しているか】
主にDFラインから中盤を経由して前方にボールを運んでいく場面を想定しています。

【目的】
ポゼッションにおける様々な要素にフォーカスすることができます。

【攻撃】
・パス&コントロールの質
・体の向きの作り方
・相手をおびき出すポジショニングやボールの動かし方  など

【守備】
・パスコースの遮断
・チャレンジ&カバー
・プレス   など

チームのコンセプトによって特に要求する項目やレベルを微調整することで、よりチームに適したトレーニングを行うことができます。

まとめ

ポゼッション練習で最も大切なことは本来の目的を忘れないということです。

その根本が間違ってしまえば、どのようなポゼッション練習を行っても試合に勝つことは難しくなってしまうでしょう。
本来の意味を理解すること、そして練習構築のポイントを押さえることで初めて良いポゼッションの練習が行えるのです。

本質を理解した上で練習の準備を怠らず、日々のポゼッション練習を有意義なものにしていきましょう。

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