あらゆるスポーツ情報をお届けするスポーツメディア
スポーツは誰のものでもない。みんなのものだ。
soccer

【完全版】サッカーに必要な技術の全てが詰まっている練習の鳥かごとは?

スポシル編集部

公開日 :2019/09/12

更新日 :2020/06/24

サッカーでは最もポピュラーな練習法とも言える「鳥かご」。練習の方法自体は決して難しいのもではありません。

しかし、世界最高の監督と評されるペップ・グアルディオラに「ロンド(鳥かご)にはサッカーのすべての要素が詰まっている」とまで言わせるとても奥の深い練習なのです。

本記事では、攻撃・守備のそれぞれの視点から鳥かごがサッカーのすべてと言われる所以を探っていきます。

鳥かごに隠されたサッカーの本質を理解することで、普段の鳥かごを最高の練習へと昇華さていきましょう。

目次

スポンサードサーチ

サッカーの練習の一つである「鳥かご」とは?

サッカーの代表的な練習法の1つに「鳥かご」というものがあります。
四角形に区切られたエリアの中で、DFに取られないようにパスを回します。


この練習を行う時は基本的に守備の人数を少なくして、攻撃側の選手がDFの周りを囲みます(攻撃が外、守備が中という構図)。DFがボールを奪えば外の選手と交代して攻撃側になることができ、奪われた選手はDFとなります。

鳥が鳥かごに入れれば、当然ですが周囲は完全に囲まれていて逃げる術はありません。そのように囲まれて逃げれない(取れない)状態に似ていることからこの練習は「鳥かご」と言われるようになりました。

鳥かごは英語で「ロンド」

「ロンド」には「輪舞と訳す。輪になって踊る舞踏。」という意味があります。

輪になって何かをするという意味合いで海外ではボール回しのことを「ロンド」と呼びます。

スペインの世界屈指の名門クラブ・バルセロナが練習に取り入れていた映像などにより、日本でも「ロンド」という言葉が一般的になってきました。

スポンサードサーチ

鳥かごでよくあるルール

鳥かごで多くあるルール設定は、8メートル四方の枠の中で攻撃側が4辺に立ち、その中に2人のDFが入ってパス回しをするといったものです。

これは「4vs2」と言われる練習で、鳥かごの中でもとてもよく用いられる練習です。

その他にも様々な設定があり、レベルに応じて人数を変えたりコートサイズを小さくしたり、タッチ制限などを加えて難易度を調整します。

またその他に鳥かごでよくあるルールは「タメ」「貯金」です。

これは鬼=DFがボールを奪ったとしても「タメ」などがあれまだ変わることができません。「タメ」がない状態でボールを奪えば外の選手と交代することができます。

「タメ」となる条件は「パスを15本以上回したら」「DFの股を通したら」と言ったものが代表的です。

タメはドンドン貯めることができ「タメ2、タメ3」とカウントされていきます。その分ボールを奪わなければもちろんDFは変わることができません。

サッカーの練習のどのタイミングで鳥かごを?

多くの場合はウォーミングアップで用いられます。

鳥かごはチームメイトと楽しみながら行うことができ(コミュニケーションツールとしてスタッフ間で意識的に鳥かごを行うチームもあります)、体だけではなく気持ちもしっかり上げることができるからです。

また、後述しますが鳥かごにはサッカーに必要な要素が非常に多くに含まれています。ですので、ウォーミングアップで行う場合が多いですが、ポゼッションの練習としても十分機能を果たします。

ウォーミングアップではなく、メインの練習としても取り入れているチームもあります。

スポンサードサーチ

鳥かごはサッカーの全てが詰まった練習

鳥かごはサッカーのすべてが詰まった練習と言っても過言ではありません。

鳥かごがうまい選手はやはり実際のゲームでも良いプレーを行う確率は高い傾向にあると言えます。

鳥かごは攻守においてサッカーの原理原則を学ぶことができる非常に効果的なトレーニングなのです。

【攻撃編】鳥かごの練習をする目的

サッカーの攻撃の目的は大きく分けて2つあります。

最大の目的は「ゴールを奪う」こと。そして、もう一つの目的は「ボールを失わない」ことです。

鳥かごの攻撃ではそのもう一つの「ボールを失わない」ためのスキルを身につけるために練習をします。

①正しいポジションを取りつづける
②正しい体の向きを保ち続ける
③相手の逆をとる
④ステップを踏んで準備しつづける

①正しいポジションを取りつづける

正しいポジショニングのために意識することはパスコースになることと相手のプレッシャーを受けないことです。

相手に隠れてしまい、選択肢になれないポジショニングはNGです。また、不用意に相手に近づくのではなく、相手のプレッシャーを少しでも受けないような場所を探します。

隠れないポジションを取りつつ、なおかつDFにプレッシャーを受けないポジショニングを取り続けることが重要です。

このようなポジショニングはサッカーでボールを保持するための基本のポジショニングになります。

鳥かごでボールを回しながらそのようなポジションを取ることを習慣付けます。

②正しい体の向きを保ち続ける

正しい体の向きは「オープンな体の向き」と表現されます。
ボールを持っている選手に対して真正面に構えるのではなく、半身の状態を作ることが大切です。

そうすることで周囲の状況を確認することができ、次のプレーの選択肢も増えます。

試合中もオープンな体の向きを作れないと、周りの状況を把握できずに効果的なプレーをしにくくなってしまいます。

逆サイドへ展開することができなかったり、相手のプレッシャーに気がつかずにボールを奪われてしまうことが増えてしまいます。

鳥かごは常にボールを受ける準備が求められるため、継続して練習することでボールホルダーに対してオープンな体の向きを作ることができるようになります。

③相手の逆をとる

サッカーは各局面で駆け引きの連続で、素直にプレーするだけでは試合に勝つことはできません。

相手の逆を取ることで試合で主導権を握りやすくなります。

鳥かごは、狭い局面でボール回しをするため、常にDFからのプレッシャーを受ける状況が生まれます。

その中でボールを保持し続けるためには相手をよく観察し逆を取る必要があるため、必然的にそのようなスキルが磨かれます。

④ステップを踏んで準備しつづける

サッカーは不確定要素が多く、予期せぬ状況も多く起こります。

そのような時にステップを踏んでおくことで、様々な状況に対応することができます。

鳥かごでもパスのズレに素早く対応しなくてはいけませんし、相手のプレッシャーの状況を見て素早く判断を変えなくてはいけません。

鳥かごの練習を通して、そのような実践的なステップを身につけます。

スポンサードサーチ

【守備編】鳥かごの練習をする目的

サッカーの守備の目的も大きく分けて2つあります。

最大の目的は「ゴールを守る」こと。そして、もう一つの目的は「ボールを奪う」ことです。

鳥かごの守備ではそのもう一つの「ボールを奪う」ためのスキルを身につけるために練習をします。


①背中へのパスを通されない
②パスコースを限定する
③パスの出しどころを予測する
④プレススピード

①背中へのパスを通されない

サッカーでは、背中へのパスは通されないような守備を心がけなくてはいけません。

自分の背中にパスを通されるということは、相手に前進されるということを意味します。

通されてしまっても諦めずに守備は行いますが、後追いの守備になってしまい、難しい状況での守備となってしまいます。

例えば4vs2の鳥かごを行う場合、背中へのパスというのは2人の間を通されるパスことを指します。

そのようなパスをDF陣で協力しながら守らなくてはいけません。そうすることで実際の試合での背中へのパスを通させない守備へと繋がっていくのです。

②パスコースを限定する

サッカーは同数でのゲームとなりますが、局面を切り取れば数的不利で守備をしなくてはいけない場面も生じます。

そのような時にパスコースを限定して数的不利の中でも守れるようにしたり、自分たちの有利な方向に誘導する守備のテクニックが重要となります。

鳥かごでは基本的には守備側が数的不利の状況でのプレーとなります。そのような状況を打開する守備のテクニックが鳥かごを通して身につけることができます。

③パスの出しどころを予測する

DF側がボールを奪うためには予測することが欠かせません。

基本的にはサッカーは攻撃がアクションを起こし、守備側がリアクションで対応するという構図になるため、予測を利かせた守備をしなければボールを奪うことは困難となってしまいます。

鳥かごでは速いテンポでどんどんパスが回るため、予測をした守備がなければボールを奪うことは難しいのです。そのようなパス回しに対応する中で予測する力を養います。

④プレススピード

予測を利かせ、鋭いプレスでアプローチをするからこそボール奪うことができます。

レベルが高くなれば、ゆるいプレスでは相手からボールは奪うことはできず相手に主導権を握られ続けてしまいます。

鳥かごでもゆるいプレスではボールをはたかれ続け、「タメ・貯金」をどんどん作られてしまいます。鋭い出足でボールを奪う力を身につけます。

鳥かごの練習メニュー!

HTML

攻撃の人数が圧倒的に多いパス回しは「エンジョイ」の要素が強い鳥かごとなります。

攻撃側の人数が多い為ボールは回りやすいですし、「〇〇本以上回ったら罰ゲーム」といったような要素を入れるとより一層盛り上がります。

狭い中を大人数で行う為、ギリギリで逆を取るヒールキックなどトリッキーな足技も多く見られる、やっている選手も見ている人たちも楽しめる鳥かごです。

【ルール】
約3メートル四方の中で3vs1でボール回しを行います。レベルに応じて1タッチ制限や2タッチ制限など条件を変えます。

【攻撃のポイント】
攻撃の選手はボールホルダーに対して2つの選択肢を与えることができるようにサポートのポジショニングをとります。その時にしっかりと体の向きも整え、どちらの方向にもプレーできる状態を作っておきます。そして相手の動きをよく観察し、パスの方向を選択します。この一連のプレーを連続することが大切です。

【守備のポイント】
守備者はただ同じペースでボールを追っていてはボールを奪う事はできません。ボールを追いながらも予測を利かせ、「ここだ!」というタイミングでスピードを上げて一気に奪いにいきます。

自分なりの奪いに行くタイミングをつかむこと、そしてその奪いに行く鋭さを意識してDFすることがポイントです。

【ルール】
約8メートル四方の中で4vs2でボール回しを行います。レベルに応じて1タッチ制限や2タッチ制限など条件を変えます。

【攻撃のポイント】
ボールホルダーに対して常にサポートを心掛け、パスコースを確保します。パスコースを確保するためにポジションを取る時は体の向きを変えながら(オープンな体の向きを作るように)サポートすることが重要です。

さらに4vs2では2人DFの間を通すパスを狙うことが大切です。実戦でも間を通すパスは攻撃のためには非常に有効です。そのようなパスを狙うことでより実戦的な練習となります。

【守備のポイント】
2人で間を通されないように気をつけながらボールを奪いにいきます。チャレンジとカバーの役割を瞬間的に切り替えながら、タイミングを合わせて奪いにいきます。奪いに行くための予測とそのアプローチを鋭く行う必要があります。

スポンサードサーチ

プロサッカー選手の鳥かごを見てみよう!

イニエスタ選手の相手選手を見る能力は他のプロの選手と比較しても群を抜いています。

相手がどう動くかという予測の精度が極めて高いため、相手の逆を取り、奪われることがありません。

そして、相手がプレッシャーをかけようとしている場所もおそらく理解しているでしょう。相手の狙いを外すような場所にパスを出すことができるため、ボールを受ける選手も非常に楽にパスを受けることができています。

また、パスの精度も良く見れば他の選手は若干浮いているのに対して、イニエスタ選手のパスは芝の上をきれいに滑っていくような美しい軌道で転がっていきます。

そのあたりのパスの質も圧倒的なのです。

フィリップ・ラーム選手は高いテクニックに頼ることなく、しっかりとポジションを取り直しているところに彼の素晴らしさが見て取れます。

ほんの数メートルの移動、ほんの少しの体の角度修正・ステップですが、毎回そのような細かな作業を的確に行い、優位な状況を自ら作り出しているのです。

そのような細部へのこだわりが、彼を世界最高レベル選手と押し上げた1つの要因であることは間違いありません。

まとめ

「鳥かご」が「サッカーのすべてが詰まったトレーニング」と言われる理由がわかったのではないでしょうか?

これほどサッカー選手として必要な要素を同時に高めることができるトレーニングはなかなかありません。

手軽にでき、そしてシンプルな練習だからこそ原理原則が理解しやすく、世界各地・あらゆる年代で取り入れられているトレーニングでなのです。

サッカーがうまくなるには何が必要なのか?それは日々の「鳥かご」が教えてくれているのかもしれません。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

SPOSHIRUおすすめ情報!

こちらではSPOSHIRU編集部がおすすめするお得な情報をご紹介します!

ストレスフリーの超快適マスク!

すぐ乾くからムレにくい

スポーツメーカーの高い基準を合格した速乾性マスク。ムレを防ぎ、通勤・移動の道のりを快適にします。

何度も洗えるから臭わない

毎日洗濯できるから、においを気にせず使い続けられます。2ヶ月使えば1日33円。もう使い捨てマスクを買う必要はありません。

購入はこちら!

整骨院院長も推奨のインソール!足元から日々の疲労を軽減

崩れた足型を整え、悩みZEROの体ヘ

TENTIAL INSOLEは、従来の『土踏まずを持ち上げる』インソールとは異なり、足の外側にある『立方骨』に着目!

立方骨を支えることで、足の骨格を修正。直立姿勢での身体のバランスを整え、歩行時の推進力や俊敏性を実現したインソールです。

また、全面に『ポロン素材』を使用。衝撃吸収性と反発性の両方を兼ね備ているので、疲労を軽減することができます。

足に悩みのある方や疲労の蓄積を抑えたい方にオススメです!

購入はこちら!

監修アスリート

アスリートをもっと見る
スポーツエールカンパニー認定Sport In Life認定東京都スポーツ推進企業認定Fun Walk Project認定