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相撲の立合いについて解説!ルールは?どんな技があるの?罰金は?

スポシル編集部

公開日 :2019/08/30

更新日 :2020/05/11

今回は、相撲の勝敗を大きく左右する「立合い」について解説します。立合いのルール、技、罰金の有無について徹底的に明らかにします。

立合いとは、力士が腰を落として手をついた姿勢から立ち上がり、取り組みが始まる瞬間のことを指します。

立合いは相撲の勝敗にとって極めて重要です。実際、立合いによって勝負の8割が決まるとまで言われています。短期決戦が主とされる相撲では、立合いで不利になってしまうと、そこからの逆転は極めて難しいからです。

私たちが相撲を観戦するうえで一番の見所になるのも立合いです。あらゆるスポーツの中でもっとも威力・衝撃が強いのは相撲の立合いだと言われることもあるほど、その迫力は圧倒的です。

しかし立合いには、「仕切りの回数」や「時間前の立合い」など、初心者にはわかりづらいところが多々あります。

そこで、この記事ではわかりやすく立合いについて解説していきます。

目次

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立合いでのルール

では、立合いのルールから解説しましょう。

相撲は審判である行司の合図で試合が始まるわけではありません。力士同士の呼吸があったら勝負が始まります。行司が行うのは開始の合図ではなく、立合いが公平に行われたかの確認です。
このような試合開始の仕方は、スポーツ・格闘技の中でも珍しい独特なものです。

立合いには「構え」と「制限時間」に関するルールがあります。

まず、立合いで力士は両手をつく構えをとらなければなりません。腰を割り両手をつくことが立合いの原則になっています。
ただし勝負規定には「両掌を下ろす」と記されており、その解釈が明確に定まっているわけではありません。「下ろす」ことと「つく」ことの区別をはじめ、相撲界ではこれまでたびたび手つき不十分をめぐる「立合いの乱れ」が問題化してきました。

そして、立合いでは仕切り線の前で手をついてはいけないことになっています。仕切り線とは土俵中心に引かれている2本の白い線のことです。仕切り線の上に手をつくことは認められています。また、仕切り線より後ろであれば明確な規定はなく、土俵際ギリギリまで下がった力士も過去にいました。

また、制限時間いっぱいになった後両手をついたら、「待った」をしても認められません。
この制限時間とは仕切りの制限時間のことです。次にこの制限時間について詳しく解説します。

仕切り制限時間

仕切りの制限時間の解説に入りましょう。

立合いには時間に関する決まりがありますが、その時間とは仕切りから立合いまでの「仕切り制限時間」のことを指します。

仕切りは立合いの準備段階にあたります。両力士が向かい合い、腰を落として土俵に手をつき、呼吸を合わせます。
もともと仕切りから立合いまでの時間に制限はなく、力士同士の呼吸が合うまで何回も仕切り直すことができました。
しかし今では仕切り直しが許される制限時間が定められています。

呼出しによる力士の呼び上げが終わると、審判委員の時計係が時間をはかりはじめます。そして制限時間は番付に応じて異なります。幕内は4分、十両は3分、幕下以下は2分と定められています。

また、決められているのは仕切り直しが可能な制限時間であって、その時間内の立合いは自由です。両力士の呼吸さえ合えば、時間前の立合いは認められているのです。ただ、かつては制限時間前の立合いも見られましたが、現在は滅多に起こらないようです。

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相撲の立合いにおける技について

大別すれば、立合いにおける技は、相手に正面からぶつかり圧力をかける正攻法の技と、一種の奇襲にあたる技の2種類があります。

一般的に、奇襲やそれに近いと見なされる技は、ルール上認められてはいるものの、あまり歓迎されない傾向にあります。特に上位の力士が格下の相手に奇襲技を仕掛けて勝利した場合、ブーイングを浴びてしまうこともあります。

以下、立合いにおける技の中で主要なものを説明します。

張り差しとは、まず立合い直後に張り手をして相手を怯ませてから、その隙をついて相手の脇の下に腕を差し入れて有利な体勢に持ち込む技です。
最初の張り手は相手の隙をつくることが狙いのため、大きく張らず素早く行われます。

張り差しは得意な力士が多いメジャーな技ですが、正攻法とは見なされず苦言を呈されることもあります。
格下の力士が横綱相手に張り差しを行うのはある種のタブーとされてる一方で、張り差しを多用する横綱が批判されることもあります。
張り差しは、その位置づけに関して議論が絶えない技になっています。

もろ手突きとは、両手で同時に相手の胸や肩を強く突く技です。

平手で相手を突く「突っ張り」の一種にあたりますが、通常の突っ張りが片手ずつ交互に素早く突く技であるのに対して、立合いで使われることが多いもろ手突きは、両手で同時に突くところに特徴があります。

そのため片手の突っ張りよりも威力は出ますが、もし相手が変化などをしてかわされてしまうと、逆に一気に攻め込まれてしまう可能性があるリスキーな技でもあります。

変化とは、相手の攻撃を見てから右や左に素早く動きその攻撃をかわすことです。
まず相手の体勢を崩し、そこから上手廻しを取ろうとしたり、叩き込みなどによって勝とうとすることが狙いにあります。その半面、失敗すれば逆に一気に押し出されるかもしれないリスクがあります。

変化は一種の奇襲にあたり、ルール上禁止されてはいないものの、あまり好まれる技ではありません。横綱など上位の力士が変化をして勝利するとブーイングを浴びることもあります。

ぶちかましとは、頭や肩から思い切り相手の胸あたりに突っ込んでいくことです。
日常的には「体当たり」と呼ぶ技にあたります。正面から思い切り相手にぶつかりに行く技のため、変化とは特に相性が悪いと言えます。

ぶちかましが上手く決まれば両力士の体が土俵上でぶつかり合うことになります。そのときもし相手も同じ姿勢ならば、両力士の頭と頭がぶつかり合うこともあります。

ぶちかましは立合いの技の中でも特に威力が強く最も迫力がありますが、その分危険でもあり、例えば女子相撲でぶちかましは禁止されています。

かち上げとは、脇を締め肘を曲げて胸に構えた前腕部を、相手の胸から顎の辺りに当てる技です。
相手の上体を起こし後退させることが狙いです。かち上げは、相手が頭からぶつかってくるときなど低い体勢のとき特に効果的とされています。

一見かち上げはエルボー(肘打ち)と似ていますが、顔面に肘をぶつけるエルボーと前腕部を胸あたりにぶつけるかち上げは別物と見なされています。
しかし現実問題として、かち上げが物議を醸すことが多いのも事実です。

のど輪とは、手を「筈」(はず)にして相手ののどに押し当てる技です。
手を筈にするとは、人差し指から小指までの4本の指と親指1本で手をYの字の形にすることです。

のど輪によって顎を上げ上体を起こすことで相手の重心を浮かせることができるので、その後に突っ張りなどの別の技に移行することや、のど輪のまま押し出すことができます。

のどを掴み首を絞めることは相撲における禁じ手のひとつですが、のど輪はあくまで顎を押し上げる技であり、両者は区別されているようです。

猫だましとは、立合い直後にすばやく相手の目の前で「パンっ」と両手をたたき、相手を怯ませる技です。
しかし相手が怯まなければ逆に攻められてしまう可能性があり、捨て身の技とも言えます。

猫だましは小さな体格の力士が自分より大きい力士相手に行ったり、格下の力士が各上相手に行うことが主ですが、横綱が格下の力士を相手に猫だましを行った珍しい例もあります。

猫だましも一種の奇襲にあたるため、変化などと同じく賛否が分かれる技です。

立合いの乱れで罰金がある?

最後に、立合いの乱れに罰金は科されているのかという疑問に答えましょう。

すでに解説したように、立合いのルールには曖昧な部分があるため、これまで立合いの乱れはしばしば問題になってきました。
しかし現在、立合いの乱れに関する罰金は存在しません。

もちろん立合いのルールが曖昧なまま放置されてきたわけではありません。特に「手つき」に関しては厳格化されてきています。
明文化されてはいないものの、審判委員の意見としては、両手をしっかり土俵につけることが立合いの条件となっています。しかしその条件を満たしていない取り組みの全てが取り締まられているわけではないのが現状です。
手つき不十分は、今なお相撲界でもホットな問題と言えます。

また、かつては仕切り制限時間後の故意の「待った」に対して制裁金が課されていたこともありましたが、今ではそれも廃止されています。

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まとめ

以上、相撲の立合いについて解説してきました。

相撲の取組の始まりである立合いは、力士同士の暗黙の了解や阿吽の呼吸に基づいた、極めて独特な勝負形式です。立合いの構えや制限時間に関するルールはたしかに存在するものの、その詳細が明確に定まっているとは言えません。

立合いの技に関しても、正攻法の技だけでなく、ルール上禁止はされていないがあまり好まれない技も存在するなど、議論が絶えません。

このような状況に鑑みると、相撲界だけでなく観戦者である私たちの賛否の声も含めて盛り上がるのが相撲であり、立合いはまさにその象徴になっていると言うことができます。

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