本記事では、ディフェンス側のプレーヤーがオフェンス側からボールを奪い、ディフェンス側からオフェンス側に切り替わることを示す「ターンオーバー」に関して解説していきます。
ラグビーはルールや反則が多く、迫力があって見ていて興奮するが、プレーが理解できないことがよくあります。
それだと、雰囲気は楽しめても、楽しみきれてないですよね?
そこで本記事では、ラグビーの用語の1つである「ターンオーバー」について簡潔に紹介していきます。
初心者の方にもわかるように解説しておりますので、プレイヤーの方も観戦を楽しみたい方も参考にしてみてください!
目次
- 01 ターンオーバーとは?
- 02 ターンオーバーが起こるシチューション
- 03 ターンオーバーを動画で解説
- 04まとめ

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ターンオーバーとは?

ターンオーバーとは、ディフェンス側のプレーヤーがオフェンス側からボールを奪い、ディフェンス側からオフェンス側に切り替わることを指します。
ラグビーは、激しくボールを奪い合うハードなスポーツです。
屈強な身体を駆使し、ボールを奪うためにタックルを仕掛け密集戦を繰り広げますが、激しい攻防の中で相手からボールを奪い取ることを「ターンオーバー」と言います。
ターンオーバーしたときはチャンスの到来でもあります。
それは、オフェンス中だったチームは、まだ陣形が整ってないのでディフェンスの準備が不十分な状態だからです。
ですから、ターンオーバーから一気に攻め込むチャンスとなのです。
サッカーでは攻守の切り替えから一気に攻め込む攻撃方法をカウンター攻撃と言います。
ターンオーバーが起こるシチューション
ターンオーバーは、ディフェンス側のプレーヤーがボールを奪取したことで攻守が入れ替わることを言いますが、どんなシチュエーションで起こるのでしょうか?
反則から起きる攻守の切り替わりはターンオーバーではありません。
ここではターンオーバーが起こりやすいシチュエーションを紹介していきます。
・スクラム
・ラインアウト
・ラック
・モール

ジャッカルとは、タックルを仕掛けて倒した相手のプレーヤーからボールを奪うプレーのことを言います。
タックルをされ倒されたプレーヤーはボールを放さなければいけません。
倒されたプレーヤーは味方のサポートを待って、ボールをつなぎますが、タックルで倒した後すぐに相手がキープするボールを奪い取るプレーがジャッカルです。
素早く襲いかかりボールを奪うプレーが、獲物を狩るジャッカルという動物をイメージさせるのが由来のようです。
ジャッカルが成功するとターンオーバーとなり一気に攻め込むチャンスとなります。
↓ジャッカルの詳細はこちら
ド迫力!ラグビーのジャッカルを徹底解説【ルール・コツ・反則】

スクラムとは、試合再開のセットプレーの中のひとつです。各チームから8人ずつが参加してスクラムを組みます。
スクラムは、8人が3列になりますが、1列目の3人がフロントロー、2列目の2人がセカンドロー、3列目の3人がバックローと呼ばれます。
例えば、マイボールでのスクラムで、相手チームに押し返されてボールを奪われるとターンオーバーになります。
スクラムでラインが下がっているので、一気に素早くボールを展開すればチャンスが生まれるわけです。
↓スクラムの詳細はこちら
ラグビーのスクラムとは?ルールや反則について徹底解説!

ラインアウトとは、ボールがタッチラインより出てしまったときの試合再開の方法です。
わかりやすく例えるなら、サッカーのスローインのようなものです。
ボールがタッチを割った場所をラインオブタッチ、試合を再開するポイントをマークオブタッチと言います。
ラインアウトは、マークオブタッチを中心にして1mの感覚を開けて両チームが整列し、その間にスロワーがボールを投げ入れ、そのボールを奪い合います。
スロワーのチームが相手チームにボールを奪われるとターンオーバーとなります。
↓ラインアウトの詳細はこちら
【ラグビールール】ラインアウトとは?戦術やリフトについて徹底解説

ラグビーでは、プレーヤーがもつれ合い密集する場面がたくさんあります。
ラックとは、ラグビーの試合の中で最も多い密集戦です。
ラックは、オフェンスでボールを持っているプレーヤーがタックルで倒されたときに、倒れたプレーヤーの上で始まる密集戦のことを言います。
タックルで相手を倒してからラックに持ち込みボールを奪い取るとターンオーバーとなります。
ラグビーでのターンオーバーはラックから起きることが1番多いと言えるかもしれません。
↓ラックの詳細はこちら
【ラグビー用語解説】ボールの争奪戦!ラックとは何か?

モールとは、スクラムやラックと同じく、ラグビーの試合の中でプレーヤー同士が密集するプレーです。
中でも、モールとラックは対になっていると言えます。
ラックについては、ボールを持っているプレーヤーが倒された上で始まる密集戦だと説明しました。
一方、モールは、ボールを持ったプレーヤーがタックルを受け止められるも、立ったままの状態でプレーヤーが密集してくることを言います。
ラックと同じように、ディフェエンス側のプレーヤーが手を絡ませボールを奪い取ることがありますが、これもターンオーバーとなります。
↓モールの詳細はこちら
【ラグビー用語】モールとは?|その他密集プレーとの違いや反則について解説
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ターンオーバーを動画で解説
ターンオーバーとは簡潔に言えばボールを奪い攻守が切り替わることだと説明してきました。
この動画は大学ラグビーのものですが、ラックやモールから素早くボールを展開していく赤のジャージ早稲田大学に対して、防戦一方で必死にタックルからボールを奪おうとしている青のジャージ明治大学の試合です。
明治大学がターンオーバーした瞬間から手薄になった早稲田大学のディフェンスを一気にかわしてトライまで持ち込みます。
ターンオーバーした瞬間に一気に形勢が逆転しビックチャンスになるということがよくわかる動画です。
まとめ
ここまでターンオーバーについて解説してきました。
ターンオーバーとは、相手からボールを奪い攻守が切り替わることを言います。
ジャッカル、スクラム、ラインアウト、ラック、モールのシチュエーションでターンオーバーは起こります。
ターンオーバーの直後はチャンスの到来でもありますので注目しながら観戦してみて下さい。