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【後編】 「自分で体操教室を作ればいいじゃん」異色の経歴を持つ体操教師~Fungym経営者 北垣大二郎~

浅岡大貴

公開日 :2019/05/30

更新日 :2019/06/27

後編では海外での指導経験や体操教室の設立までに至った経緯、今後のビジョンについてFungymの経営者&体操講師であり、THANKS SPORTS CLUBのアドバイザーである北垣大二郎さんに語っていただいた。

前編はこちら

目次

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オーストラリアで初指導

浅岡:サーカスのメンバーとしては何年間活動されていたんですか?

北垣:3年間くらいですね。サーカスメンバーとして活動して海外の生活にも慣れてきて、次は違う国に行きたいなと思ってオーストラリアに行きました。

浅岡:なぜ、オーストラリアに行こうと思ったのですか?

北垣:ビザの関係上海外で一番行きやすい国がオーストラリアだったからですね。アメリカやイギリスも考えましたけど、ビザを所得するのに時間がかかりそうでした。

浅岡:オーストラリアでは何をされたのですか?

北垣:オーストラリアに行ってからは体操と違う経験がしたいなと思い色々な仕事を探しました。けど中々見つからず、結局体操経験があることで現地の体操教室のコーチをすることになりました。

浅岡:その時は体操を教えたいとは思ってなかったんですね?

北垣:体操の指導はしないでいようと思って行きました。しかし、オーストラリアでの体操教室の雰囲気や指導法が違いとても楽しくできましたね。

浅岡:どう、違ったのでしょうか?

北垣:海外で初めて体操をする立場から指導する立場に変わり、自分が幼少の時に感じた「先生の言ったことをやる」っていう指導が当たり前だと思っていましたが、私が行っていた現地の体操教室は先生と生徒ではなく、友達って感じくらいフランクに指導をしていました。

浅岡:それは前回にインタビューさせていただいた陸上教室の先生である田口さんも同じことを言われていました。子供と同じ目線に立つことが大事だと。

北垣:大事ではありますね。ただ僕的には大事というよりも、とても新鮮でしたね。体操教室に通っている子供達全員がオリンピックを目指している訳ではないし、一人一人の目標にあった指導方針を感じました。それと今まで自分がやってきた事、経験してきた事が正しいという訳ではないという事を知れたのは良かったですね。

自分の指導が全て正解じゃない


浅岡:例えばどんなところでそれを感じたのでしょうか?

北垣:体操教室に来る子供達は体操をすごく上手になりたいとか、私が当たり前にできることが、実は当たり前ではないことを感じました。子供達にとってはできないから体操教室に来るのであり、それを感じるまでは厳しく、ネガティブな指導になっていたと思います。

浅岡:そういった厳しい指導をした時の現地の外国の子供達の反応はどうだったんですか?

北垣:「なんで先生そんな言い方するの?」とか「何がダメなの?」など抵抗されましたね(笑)。もっと上手になりたいなら全然ダメでしょって、心の中では思っていました。現地の先生方も「日本人は厳しいなー。」っていう反応でした。その時に自分の指導の仕方は間違っているのではないかと思いましたね。

浅岡:そういうところに気づけて、指導の仕方をどう変えていったのでしょうか?

北垣:「子供達にとっては何が難しいのだろう、どのように指導したらもっと伝わるのだろう」と細かく自分の中で切り崩して考えるようになりましたね。そして「上手に回れたね」、「今のは良かったね」などポジティブな声かけをするように心がけるようにしました。

浅岡:子供達のことを考え、色々と試行錯誤して指導されていったんですね。

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自分でやってみよう

浅岡:オーストラリアで指導された後は何を?

北垣:オーストラリアで1年間指導した後は日本に帰国して、体操とは違うことがしたいと思いつつ海外経験もあったから海外に関わる仕事に就きたいと思い仕事を探しました。そしたら、大手の芸能プロダクションの海外事業部の募集を見つけ就職しました。

浅岡:そこではどんな仕事をされてたんですか?

北垣:タレントさんを海外の媒体に出るときのお手伝いや、海外での撮影などの同行などでした。しかし実際に働いてみると少し自分のやりたかった事とは違うのかなと思うようになりましたね。

浅岡:どのようなところが違うなと感じたのでしょうか?

北垣:会社員として働くことにすごく違和感を感じるようになりました。毎日スーツを着て、革靴を履いて、時間に縛られて仕事をするのが当たり前だとは思いますが、私には少し息苦しく思いましたね。そう思った時には会社を辞め、自分にできる事は何かと考えた時やはり体操の指導者しか向いてないのかなと思い、Fungymを始めることにしました。

浅岡:また体操に戻ってきた訳ですね。

北垣:そうですね。自分には体操しかないなと改めて思いました。

やっぱり、楽しいが一番大事


浅岡:Fungymはどんな体操教室なんですか?

北垣:Fungymはインターナショナルスクールの生徒や小学校、学童保育の子供達を対象にした体操教室です。

浅岡:何人ぐらいの子供達を教えているんですか?

北垣:今では週に100人くらいの幼稚園児〜小学生までの子供達に教えています。

浅岡:日本に住んでる外国の子供達を対象にした教室ってことですね。それは海外での指導経験があったからですか?

北垣:そうですね。オーストラリアでの体操の指導の経験もありますし、英語での指導もできるようになってきたのでそれを活かしたいっていうのもありました。それと都内のインターナショナルスクールではあまり体操教室が導入されていなかったのでチャレンジしてみようと思いました。

浅岡:その体操教室ではどういった指導を心がけてしているんでしょうか?

北垣:やっぱり「楽しく」ですね。それが一番大事だと今までの体操経験の中から感じました。また子供達が継続的に体操教室に通うためには必要だと思います。

浅岡:そういう指導を心がけて指導をして子供達はどうですか?

北垣:本当に楽しそうに体操をやっていますね。逆上がりなどが一回でもできるとめちゃくちゃ喜んだり。そういった姿をみると「頑張って指導して良かった」って思えましたね。どんなに簡単で小さな動きでも、練習してやっとできるようになって、それが嬉しくて楽しそうに練習する子供達の姿をみて「あーこれが体操の醍醐味だな」と思うようになりました。

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体操を通して子供達にどうなってほしいか


浅岡:体操を通して子供達にどうなってほしいですか?

北垣:「諦めない人」。例えば、逆上がりができないっていう結果に対して、そこで諦めるか?それともできるようになるまで続けることができるか?のようにできるまで続けられる人=諦めない人に子供達に体操を通じてなってほしいと思っています。

浅岡:なぜ、「諦めない人」になってほしいのでしょうか?

北垣:今後の人生で必ずいろんな壁にぶつかる時があると思います。その時に壁を超えられる人になってほしいと思っています。そして、その壁を乗り越えるために試行錯誤し乗り越えたときの達成感を味わってほしいですね。

浅岡:体操だからこそ味わえる、伝えられる部分ってありますか?

北垣:体操は個人競技だから他人の力に左右されることがあまりないと思っています。チームスポーツですと周りの環境によっては報われない時もあると思います。しかし、体操は自分が頑張った分はしっかり結果に現れる。頑張らなければ結果も出ない。すごくシンプルです。そこの部分を体操だから伝えられることだと思います。

浅岡:「諦めない人」に子供達になってもらうために実際の指導でどんな声かけをしているんでしょうか?

北垣:「できない」と子供はよく口にしますが、なるべく子供達にはそのワードは口に出さないようにと指導します。できるかできないかは子供達の努力によって左右しますが、そのワードを言った時点で成長から少し遠のくと私は思っています。だから、指導をしているときはなるべく言わせないように心がけています。

今後のビジョン


浅岡:最後に北垣さんが考えている今後のビジョンについて聞かせてください。

北垣:「日本人も子供たちと在住外国人(インターナショナルスクール)の子供が入り混じったみんなが通える体操教室」を作りたいですね。都内にまだそう行った体操教室がないので自分でできたらと思っています。

浅岡:なぜ、そのような体操教室を作りたいと思ったのでしょうか?

北垣:私の海外での経験をできるだけ多くの人にも経験してほしい、またいろいろな人と体操を通じてふれあえることができる場所を提供できたらと思っております。

浅岡:なるほど。これまでの北垣さんの経験から生まれたビジョンですね。

北垣:そうですね。日本人は日本人、外国人は外国人で分けて教室を開く必要はないと思います。みんな一緒にできれば楽しいに違いないと私は思います。例えば、近所の公園でやっているサッカーチームの半分の子供達が日本人で半分が外国人の子供達でみんなが楽しそうにサッカーをやっていたらどうですか?入りたいと思いません?

浅岡:そんなサッカーチームあったら、僕はすごく入りたいですね。

北垣:他のみんなも入りたいってきっと思う。僕はそんなみんなが楽しめて、みんなが入りたいような体操教室を開くことができたらと思っています。

浅岡:そんな体操教室ができたら、体操だけじゃなくて、色んな人と触れ合うことができるので一人の人間としても成長できそうだと思うので、ぜひ作ってほしいです!今日はありがとうございました!

北垣大二郎(きたがき だいじろう)


世界中の子供たちに身体を動かす事の「楽しさ、大切さ、難しさ」を伝えるために、日本・海外での指導経験を活かし、現在ではFungymとして、インターナショナルスクール・放課後教室・体操教室で体操、アクロバットの指導をしている。また、子供達を対象に楽しむことを大前提としたスポーツクラブ「THANKS SPORTS CLUB」のアドバイザーでもある。

Fungymとは?
Fungym公式ホームページ

THANKS SPORTS CLUBとは?
THANKS SPORTS CLUB公式ホームページ

【経歴】
2011年:全日本大学体操競技大会 団体優勝&全日本選手権 出場
2012〜2014年:サーカスパフォーマー(タイ、マレーシア、インドネシア)
2015年:オーストラリア、ゴールドコーストSuper Performance Center 競技コーチ
2017年:Fungym 設立&都内のインターナショナルスクールでの体操指導

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