扁平足に悩む人と同じ数ほど多くの人が抱えている足のトラブルに「開帳足」というものがあります。
特にヒールを履く女性に多くみられる症状で、悪化すると外反母趾や足の指の変形など様々な症状を引き起こしてしまいます。
あなたの足、開帳足の初期症状は現れていませんか?
開帳足となってしまう原因や症状、改善するための対策を紹介します。
最後に開帳足におすすめなインソールもピックアップしますので参考にしてください。
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目次

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開帳足とは

開帳足(かいちょうそく)とは、前足部の指の付け根あたりにある横アーチが崩れ、足の幅が広くなってしまっている状態をいいます。要は中足骨をつなぐ靭帯が伸びてしまっている状態です。
正常な足の場合、つま先から見ると親指から小指にかけて小さなアーチ状になって見えますが、開帳足では崩れてベッタリと床に接地しています。
この小さなアーチは、体重や衝撃を受けとめるクッション的な役割も果たしているため、開帳足になると足にはもちろん、身体全体にも不調をきたしてしまいます。
足の内側のアーチいわゆる土踏まずのアーチが崩れてしまった状態をいう扁平足はよく耳にしますが、実はこの聞きなれない開帳足に悩んでいる人も意外と多いと言われています。
開帳足の症状と原因

開帳足は足前方のアーチが崩れた状態となるため、足の幅が広がってしまいます。
伸縮性の高いスニーカー等をいつも履いている人は気づきにくいかもしれませんが、パンプスやヒールを履いた時には窮屈と感じるようになるでしょう。
しかし、この時点で開帳足を疑う人は少なく、むくみや疲労が原因と思う人がほとんど。徐々に足の疲れがひどくなってきます。これが開帳足の初期症状です。
また、開帳足では横アーチが崩れることにより指の付け根がベッタリ床についてしまいます。そのため足の指が地面にきちんと着かず、浮き上がった状態「浮指」となります。
浮指は自分でも確認しやすく、開帳足を疑う唯一の自覚症状でしょう。
開帳足となってしまう原因として考えられるのは、足にあっていない靴を履き続けることによる筋力の衰えや、前足部に過度の負担がかかり続けること。
また外反母趾の症状があり、痛みを避けるために歩行や動作を避けることによる筋力の低下も原因としてあげられます。
症状に悩む人の9割りは女性と言われており、特にハイヒールを履く女性はつま先に全体重がかかるため、開帳足の症状を引き起こしやすいと言われています。
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開帳足が悪化するとどうなるの?

開帳足の初期症状を放置していると、まず最初に現れる症状がタコや魚の目です。
そして、さらに悪化した足に最も多く見られる症状が外反母趾でしょう。
開帳足になることで、前足部への力や体重のかかり方が変わると、足底部の組織は柔らかいために親指が内旋。
曲げたときに小指側に外反して親指の付け根が内側に飛び出してしまいます。
外反母趾と対照的に、小指が親指側に内反して小指の付け根が外側に飛び出す内反小趾を発症することもあり、最悪の場合外反母趾と内反小趾を同時に発症してしまうケースもあります。
この代表的な症状以外にも、足の指を曲げる為の筋肉の付け根が炎症を起こし足を着くと激痛が走る踵骨棘。
縦方向の趾間神経の通り道が狭くなり神経が圧迫されることによる、第3趾と第4趾間のしびれや疼痛、灼熱痛といったモートン病。
中足部が下がり、反対に足趾があがるため靴に当たった足趾が靴の形にあわせて変形してしますハンマートウなどの症状があげられます。
また、開帳足によって足の形が変形すると、歩き方も今まで通りとは行きません。
足の裏で体重や衝撃を吸収しきれなくなり、気づかないうちに負担は膝や腰へかかっています。
そのため足の痛みだけでなく、膝の関節痛や腰の痛みに悩むこととなるでしょう。
アーチがなくなることで指の付け根全体が地面に接してしまうため、通気性が悪くなり水虫の原因となることも考えられます。
開帳足の対策方法
開帳足の症状に気づいたら早いうちに対策をとる必要があります。
開帳足になっている人によくみられる行動が、足の幅に合わせて広めの靴に履き替えること。履き心地は良くなりますが、より症状が悪化してしまうためこれは逆効果。
幅を合わせるのではなく、足の横アーチを支える機能が施された開帳足用のインソールを入れてケアしてあげる必要があります。
また、ヒールの靴を履いている人は4.5㎝以下の高さまで低い靴にかえましょう。
そして歩き方を意識することも大事。筋肉を使わずにペタペタ歩いていると症状は悪化してしまいます。
かかとから地面につき、重心を親指方向へと移動させて指でしっかり地面を押し出す。
正しい歩き方を意識するだけで筋力もつき、症状も改善していくでしょう。
このような簡易的な対策では改善が見込めない場合、装具療法や運動療法、ひどい場合は手術療法が必要となってきます。
- 装具療法
装具療法とはテーピングやインソールをつかった治療方法です。
テーピングで足の痛みや変形の進行を予防し、アーチをサポートするインソールを靴に入れて正しい姿勢へと導きます。
- 運動療法
開帳足を引き起こす原因の1つとして考えられる筋力低下を改善します。
タオルを床に広げてその上に裸足で立ち、足の指だけで手前に手繰り寄せるトレーニングが効果的。
またまっすぐにたってつま先立ちでかかとを上下させる運動も足の裏の筋力アップが期待できます。
- 手術療法
装具や運動で改善が見られない場合は手術療法を施します。
軽度の場合は軟部組織を修復し、重度の場合は骨切りを行い症状を改善させます。
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理学療法士イクサポさんオススメの開帳足改善エクササイズ
以下の動画のようなエクササイズも有効なのでやってみてください!!
足の指のエクササイズをすることで、筋肉もほぐれ、歩くときに指を使って歩けるようになるので、横アーチにかかる過剰なストレスを抑えることができます。
加えて、足趾を使えるようになると足の蹴り出しがサポートされることで疲労感も減少します!
ぜひ継続してやってみてください!!
横アーチ・母趾内転筋マッサージ
①足の裏の上部1/3を全体的にほぐす。
②次に自分の両親指を足の裏の真ん中に当てて、それを支点に内側に畳み込むようにほぐす。
③特に母趾と第2趾の付近は丁寧に行う。
足趾ストレッチ
<1つ目>
①全ての足の指を曲げる。
②曲げた状態を保ったまま地面に足を近づけていく。
③最大まで近づけたら、ゆっくりと元の位置に戻す。
<2つ目>
①まず足の指を開いた状態をキープ(これが重要)。
②足の指を浮かす(付け根は床につけたまま)。
③親指のみ地面につける。
④次に小指をつける。
⑤最後に真ん中3本をつける
※できる人は、薬指→中指→人差し指の順番
※5〜10回×2セット
足指ストレッチ
①足の指の間に手を入れ込み、足の指の間を広げる(奥までしっかりいれる)
②そのまま上下に手を10回ずつ動かす。足首は固定したまま指のみストレッチする。
③そのまま手を10周ずつ回す。
下腿三頭筋のトレーニング
【方法】
①肩幅くらいに足を開く

②ゆっくりと踵を持ち上げる。指の付け根が浮かないギリギリのところまで踵をあげる

③ゆっくりと踵を下ろす。早く下ろさないように注意する

※膝を伸ばした状態と曲げた状態の2種類行うとなお良い
※10〜15回×2セット
開帳足インソールの選び方
開帳足の症状による足のトラブルの回避・症状の改善には、開帳足用インソールの装着がおすすめです。
そこで、開帳足インソールの選び方を以下の3つのポイントから解説します。
- アーチサポート機能
- クッション性
- オーダーメイドする
アーチサポート機能
開帳足は足前方のアーチが崩れている状態。クッション機能も果たしている大事な役割が機能していないため、足だけでなく身体全体に様々なトラブルを招いてしまいます。
そこでつぶれているアーチを支えるインソールを入れることで、足の指が動くようになり足の筋肉が動き出します。
自然と足の筋力がアップしていくことで症状の改善が期待できます。
また、かかる体重や力が分散され、痛みや疲労が軽減されるでしょう。
クッション性
足の裏のクッション機能が衰えている状態なので、クッション性や衝撃吸収性能もチェックしておきたいポイントです。
低反発のクッション層があればより足へのフィット感が増し、足裏をやさしく保護してくれます。
足指の付け根やかかとへの負担も軽減してくれるため、タコや魚の目ができにくく痛みが強い人は軽減されるでしょう。
また、高反発層があれば、衝撃を吸収してくれるだけでなく歩行のサポートもしてくれます。
ただ、ヒールの高い靴にクッション性を重視したインソールを使いたい場合、足元が不安定になることも考えられます。
使用する靴の種類に適した開帳足用インソールを選ぶようにしましょう。
オーダーメイドする
足の形が人それぞれ異なるように、足に起こるトラブルの現れ方も様々です。中には右足と左足で症状が異なる方も多いでしょうか。そこで考えられるのが、市販の開帳足用インソールでは適切なケアができないケースです。
このような場合、インソールをオーダーメイドするという方法がおすすめです。
専門ショップで自分の足にあったインソールを製作してもらえるため、症状の改善に高い効果が期待できます。
また、あまりにも症状がひどい場合はインソール選びの前に病院で相談する方が先のケースもあるでょう。
症状の改善に専用インソールが必要と診察され処方箋が出された場合、インソールのオーダーメイド費用が保険適用となることもあります。
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開帳足用インソールのおすすめ7選
開帳足をケアするには、アーチをサポートする機能がついている専用のインソールを準備する必要があります。
インソールの中には、既存のインソールと入れ替えて使用するものや上から重ねて使用するタイプなど様々な種類があります。
そこで開帳足におすすめしたい様々なインソールを7つピックアップして紹介します。ぜひ参考にしてください。
立方骨を支えることで運動性と安定性の両立を実現
TENTIAL INSOLE liteには以下のような特徴があります。
- 足の疲れ、痛みを軽減
- しっかりした歩行、蹴り出しをサポート
- 開帳足の改善が期待できる
- 通気性が高く、ムレを防止
- 関節痛、腰痛が改善したご愛用者も多数
従来の高機能インソールは、土踏まずを持ち上げるクッションでしかありませんでした。
しかし、それでは足アーチは正確には守れず、長く歩いたり、立ち続けていれば、
足アーチが崩壊してしまい、痛みや足底筋膜炎などの症状につながってしまうのです。
これに対し、 TENTIAL INSOLE liteは立方骨を支持することで、足アーチを守り、
安定性と運動性を両立できるインソールです。
TENTIAL INSOLE liteは開帳足の改善が期待できるインソールなので、開帳足に悩んでいる方はぜひ試してみてください!
カラー | ゴールド・シルバー・ブラック |
サイズ | 2サイズ |
重さ | 約10g |
厚さ | 約1.3mm |
素材 | 人工レザー |
BMZ パンプスインソールには以下のような特徴があります。
- 足の機能を保ち、運動性と安定性が高まる
- 開帳足の予防や改善
- 血流を促進して、足の冷え、むくみを防ぐ
- 関節への負担が減り、ケガや炎症を予防
- 細身の靴に使用でき、靴も軽量化
従来のインソールはスリムなパンプスには入りません。
入ったとしても、土踏まずをサポートするだけのクッションのようなものでした。
BMZは足の骨格が「立方骨」のっていることを発見。
この立方骨を支えることで足アーチを守り、安定性と運動性を両立できるインソールを開発しました。
開帳足にも効果があり、足の疲れを感じにくくなる特許インソールです。
インソールの老舗メーカー『BMZ』パンプス用インソールをもっと見る!
タイプ | ハーフインソール |
素材 | 表:ウレタン系フィルム、裏:ウレタン系エラストマー |
対応サイズ | 22~25㎝ |
対応靴 | ハイヒール・パンプス・ブーツ・サンダル・スニーカー・ウォーキングシューズ |
足のトラブルを引き起こすアーチの崩れをジェル状の3つのアーチでサポートするハーフインソールです。
真ん中の横アーチサポートが外反母趾や内反小趾の原因となる開帳足を正常にし、タコや魚の目、モートン病などの痛みを和らげます。
また、内側の縦アーチサポートが土踏まずを支え、扁平足の疲れやかかとの痛みを緩和。
外側のアーチサポートは外側に体重がかかるのを軽減し、小趾のもとや外側のタコの痛みを和らげてくれます。
ハーフインソールなので自分の足にあった位置に付けられるだけでなく、パンプスやブーツなど様々なシューズに使用することができます。あらうこともできるので繰り返し使用もOK。
また、既存の中敷きに両面テープなどで貼り付けて使用することも可能です。
タイプ | フルインソール |
素材 | 表:本革(牛ヌメ)、裏:活性炭フィルター、パッド:ラテックスフォーム、フットヘッド:ポリプロペン |
サイズ | 23.5~29.0㎝ |
対応靴 | パンプス、ビジネス、カジュアル、ウォーキングシューズ |
機能性の高いインソールやパッドを数多く手がけているドイツ生まれの「pedaq」。
日本を含む世界52ヵ国に製品を輸出しており、世界基準を提案しているブランドです。
ペダックのビバハイインソールは、抗菌防臭機能に優れた開帳足・外反母趾用インソールです。
インソールの表面には、厳選された牛ヌメ革を採用し、足の裏に書いた汗をしっかり吸収。
脱臭効果に優れている活性炭フィルターを裏面に採用し、靴の中の臭いを抑える構造となっています。
フッドヘッドがハイアーチとなっており、横アーチ、内側の縦アーチ、外側の縦アーチをサポート。
ヒールパッドが歩行時のかかとにかかる衝撃を和らげてくれます。
タイプ | フルインソール |
素材 | 表:3D メッシュ |
サイズ | XS/22~23.5㎝、S/23.5~25㎝、M/25~27㎝、L/27~29㎝ |
対応靴 | スニーカー、ジョギング、ウォーキング、ランニングシューズ、運動靴全般、山登りやゴルフシューズ、消防士や看護師のシューズ等 |
ベアフットサイエンスは、1997年カナダで設立され整形外科とリハビリ分野のドクターが10年以上かけて臨床試験とリサーチを行い、足のサイズ毎のアーチサイズを算出してつくったインソールです。
歩くたびに足裏に心地よい刺激を与え、足裏と指の運動を促進。筋力強化を促すことで本来のアーチを復元します。
アーチブロック段階システムを採用し、高さと素材の異なるアーチブロックが徐々に足裏を押しあげ、崩れたアーチを段階的に戻していくことを目標に造られたインソールです。
ブロックはレベル1~7まで入れ替えることができ、1~4は内側と外側の縦アーチを作り、5~6は縦アーチを支えながら横アーチを作ります。
6~7は縦と横のアーチを支えながら刺激を与えて筋力を鍛えます。
はじめは何も入れない状態から使用し、足になじませながらレベルをあげ、一番上のレベルに達した時点からは継続して利用します。
この靴のインソールを取り外して使用するフルタイプ意外にも、取り外しができないインソールの上にのせて使う3/4タイプも販売されています。
開帳足だけでなく、足にトラブルを抱えている、膝や腰に痛みを抱えている人にもおすすめなインソールです。
タイプ | フルインソール |
素材 | マイクロファイバー、ウレタンフォーム |
サイズ | 22.0~25.5㎝ |
対応靴 | ハイヒール、ブーツ、パンプス |
ヒールを履くと崩れやすいアーチをクッションでサポート。
マシュマロタッチのアーチパッドで土踏まずとつま先の横アーチを支え、外反母趾や開帳足が進行するのを防いでくれます。
またヒールでの歩行中、前に滑るのを防ぎ、歩行による衝撃もしっかり吸収。
膝や腰への負担も軽減してくれます。
素材にはマイクロファイバーを採用し、肌触りのよさや吸収性・乾燥性の高さを追及。
靴の中を清潔に保つ工夫が施されています。
靴を脱いだ時に違和感のないベージュ、汚れが目立ちにくいブラックの配色も女性には嬉しいポイントとなっています。
ハイテク素材を採用し、高い機能性をもちながらコストパフォーマンスのよいインソールとなっています。
タイプ | パーツインソール |
素材 | 本革 |
サイズ | フリー |
対応靴 | フリー |
ペダックの製品は、トップシートには植物抽出物によりなめされた革を使用し部品の接着には溶剤を含まないノリを使用するなど、天然素材にこだわって製造され、品質管理も徹底。
一部の商品はAPMA(全米足病学協会)により健康促進製品として認定されています。
Tフォームインソールは、中足骨ペレット=横アーチをサポートするT字型クッションです。
靴のサイズを選ばずに使用でき、自分の足の横アーチを支える場所にピンポイントで装着することができます。
まとめ
意外と多くの人が抱えている「開帳足」という足のトラブル。放置していると他にも様々な症状を引き起こしてしまうため決して放置してはいけません。
症状を悪化させないためにできることは、開帳足となってしまう横アーチをサポートし本来の足の形にいち早く戻してあげることです。
開帳足用インソールを使用して、少しでも早く足のトラブルを改善してあげましょう。
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