テニス観戦をしていると、ある場面ではウィナーを奪ったという言葉が聞こえてくるのに、他の場面では言わないことがあると感じた人もいるでしょう。
これは、「ウィナー」にははっきりとした意味があるからで、区別して表現する必要があるからなのです。
かつて日本の錦織圭選手もあるインタビューで「ウィナーを決めることが好き」と言っていたことがあります。
目次

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テニスのウィナーとは?

ウィナーとはずばり、打ったショットが相手のラケットに触らずに得点が決まった時のことを言います。
これは主にサービスではなく、どちらかと言えばストローク戦の時に使う語句で、サーブ以外の場面で相手が触れられなかったショットはすべてウィナーと呼ばれるのです。
また、サービスウィナーという言葉もあり、これはサービスに相手が触れたものの、強烈だったため返せずに得点が入ることを言います。しかし、サービスウィナーはあまり頻繁に使われる言葉ではありません。
エースとウィナーは、何が違うの?

実はテニスにはウィナーと似た意味の言葉で「エース」という言葉もよく使われます。
日本ではウィナーとエースを区別せずに使っていることが多いですが、本来は異なっている語句として認識されているため、以下に簡単にまとめてみました。
ウィナー・・・サーブ以外のショットで相手が触れられずに入った得点のこと
エース・・・ 基本的にはサーブの場面で使い、打ったサーブが相手に触られずに獲得した得点のこと
どこが違うか理解できましたか?つまり、ウィナーはサーブ時には使われず、エースは反対にサーブ時だけ使うという点が異なっています。試合中のこの得点はウィナー・エースのどちらに当たるか区別しながら試合を見てみるのも面白いですね。
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ウィナーとアンフォーストエラーの関係
それでは、ウィナーをたくさん狙えば試合に勝てるかと言うと、確かにそうとも言えるのですがそこまで単純な話ではありません。
ウィナーを狙うということはより際どい位置にボールを打つ必要があり、特に自分より強い選手に対してはアグレッシブに攻めながらボールをコントロールしなければなりません。
ただ、そうなると自分のショットが原因でミスしてしまう現象、テニスではこれをアンフォートエラーと言いますが、この数が増える原因にもなるため、ウィナーを狙うのは相当のリスクがあるというわけです。場合によってはウィナーの数よりアンフォーストエラーの数の方が多くなってしまい、流れをつかめないまま負けてしまったということもあるのです。
ウィナーが重要になる場面ってどんな時?
テニスでは自分のショットが決まって入る得点、または相手の単純なミスで入る得点のどちらの場合も1ポイントしか入りません。ですが、状況によってはウィナーかどうかが非常に重要になる場面があります。
それは、自分の打った際どいラインのショットが審判に認められず、チャレンジ(異議申し立てビデオ判定)によって入っていると認められたケースです。
実はチャレンジの行方はチャレンジがコールされた瞬間にどのような結果になったかというのも得点を奪えるかどうかに関わってきます。
この場合、相手に触れられなければチャレンジした側の得点になります。反対に、相手が少しでも触ったらそのポイントはやり直しとなることが多いです。
すなわち、自分が際どい球を打って審判にインの判定をもらえなかった場合は果敢にチャレンジを申請してみる価値はあるということになりそうですね。
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世界最速のウィナーは200km/h超え?そんな強烈なショットを動画でご紹介!
ウィナーは通常、サーブほどのスピードが出ることはなかなかありませんが、そんな中、サーブと同等のとんでもないスピードのウィナーを繰り出したプレイヤーが存在します。
そんな驚くべきショットをぜひ目に焼き付けておきましょう!
記録上最も速いウィナー!ジェームズ・ブレイクの放ったフォアハンドウィナー
球速200キロ最速のウィナーを放ったのは、元テニスプレイヤーで世界ランキング4位も記録したことのあるジェームズ・ブレイクという選手です。
この動画は2011年の全米オープン1回戦のマッチポイントで放ったリターンエース(フォアハンドウィナー)が約200キロを計測しました。
詳しくは以下の動画を見てみましょう。
他にも強烈なフォアハンド強烈ウィナー集!
ジェームズ・ブレイクのみならず、他にも数々のフォアハンドウィナーが残されています。
以下の動画はフォアハンドウィナーランキングトップ10で、同じ人間が打つショットとは思えない精度とスピードのあるウィナーが見られます。お楽しみください!
まとめ
いかがでしたか?試合中に多くのウィナーを決められる選手はやはり技術が高く、見ていてとてもかっこよく見えてきます。
ミスするリスクは大きいですが、テニスをやっているという方はぜひかっこいいウィナーを決めることを目標に練習してみてくださいね!
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