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ゾーンディフェンスって?リトリートディフェンスって?現代サッカーに必要なディフェンスを徹底解説!

浅岡大貴

公開日 :2019/05/03

更新日 :2019/05/09

サッカーの戦術を語る上で欠かせないのが「ゾーンディフェンス」。

マンツーマンディフェンスとともに、守備戦術の基本中の基本です。

現代サッカーの守備戦術は、ほとんどがゾーンディフェンスの延長線上にあります。

本記事では、ゾーンディフェンスの意味からメリットとデメリット、マンツーマンディフェンスとゾーンディフェンスの違いについて解説していきます。

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目次

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ゾーンディフェンスとは

ゾーンディフェンスについての説明でよく耳にするのが「各々が担当するエリアを決めて、マークを受け渡しながら守る」というものです。この説明は間違ってはいませんが、完全ではありません。

ゾーンディフェンスの本質は「ボールを中心に守る」というものです。

相手選手がどう動いても、ボールがゴールに向かわなければゴールを割られないと言う考えのもとにディフェンスを組み立てていくので、一番警戒するのはボールの位置です。

したがって、ボールとゴールを結んだラインに選手を配置し、ボールの動きに合わせて陣形を維持、もしくは変形させていきます。

マンツーマンディフェンスとの違い

ゾーンディフェンスがボールを中心に守り、ボールがゴールに向かうことを阻止するという考えのもとに成り立っているのに対して、マンツーマンディフェンスは「相手をおさえておけば、ボールが勝手にゴールに入ることはない」という考えに基づいています。

マンツーマンでもゾーンディフェンスでも基本的にはボールを中心にボールとゴールの延長線上に守備のブロックを形成して守ります。

明確に違うのはボールファーストか相手選手ファーストかということです。

例えば、相手選手が動いて、ディフェンスの選手がそれについて行きます。そうすると、ディフェンスの選手が動いた後にスペースができます。こうしてスペースができてしまったときの対応に違いが生まれます。

マンツーマンだと、空いたスペースは基本的に放置します。相手選手がそのスペースを使おうとしても、相手選手のマーカーが一緒に動いてくるので、結果的にそのスペースが埋まります。致命傷にはならないという考え方です。

逆にボールがないところで選手が動いても、原則として相手選手についていきます。

一方でゾーンディフェンスだとそのスペースは必ずほかの選手が埋めようとします。ボールの動きに合わせて味方のポジショニングが変わり、スペースのあるエリアも変わります。それに合わせて各選手がポジションを取り直します。

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ゾーンのメリット

ゾーンディフェンスはボールの動きと自らのチームのポジショニングによって決まります。つまりマンツーマンに比べ、DF側が能動的に守備を仕掛けることができます。

また、ボール近くに人数を多く配置できるため、ボール付近ではDF側が数的有利になりやすいため、セットしたゾーンに誘い込めればDF側に有利な状況になります。

ゾーンのデメリット

ゾーンディフェンスには、デメリットもいくつかあります。

まずはドリブル突破に弱いことです。特にゾーンのつなぎ目を見極めてスルスルと上がってくるタイプの選手は捕まえにくく責任の所在があいまいになりがちです。

マンツーマンと違い、対応する相手が変わっていくため、様々なタイプの選手に対応しなくてはいけないこともデメリットです。

何よりも常に周囲に注意を払い、状況を判断してポジショニングを修正していくことが必要です。そしてそれをチーム単位で行わなければなりません。つまり個人とチームのインテリジェンスがとても必要になります。

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動画で解説



出典:youtube.com

こちらの動画をご覧ください。

攻め込んでくる白のユニフォームのチームに対して、青のチームはきれいな4-4-2のブロックを形成しています。

左右と前後も圧縮し、相手の当たっ欽サードに人数を集中させます。

0:22あたりで白から見た左のハーフスペースでFWにボールを付けた後、フリーランニングゴールに向かって抜けていきます。

青のボランチとSHは途中まで付いていきますが、自分の受け持ちのゾーンから出ていくと、途中でマークを受け渡します。

これがゾーンの特徴的な動きです。これによって、相手のフリーランニングやポジションチェンジに惑わされずに陣形を維持できます。

まとめ

ゾーンディフェンスの意味や、マンツーマンディフェンスとの違い、メリットとデメリットについて解説してきました。

ヨーロッパで展開されている最先端の戦術は、基本的にはゾーンディフェンスの発展形です。

日本人はまだ正しくゾーンディフェンスを理解していないと言われてしまいます。

是非これを機会に、ゾーンディフェンスの原則について理解を深め、サッカーを正しく理解できる一歩にしてください。

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マンツーマンディフェンスとは?

マンツーマンディフェンスは誰が誰のマークかはっきりと決め、基本的にはずっとついていく守備方法です。

マークの受け渡しなどはせず、マーカーがぴったりと密着してマークします。1vs1が11個あるようなイメージです。

マンツーマンディフェンスのメリット

マンツーマンディフェンスのメリットとしては、

・理論上はマークがずれることはなく、フリーの選手を作らせない

・マッチアップする相手に対して自分の方が優位に立てるのであれば有効な守り方になりえる

マンツーマンディフェンスのデメリット

マンツーマンディフェンスのデメリットとしては、

・もしマッチアップで負けてしまえば一気に後手になる
→他の選手のカバーの概念が希薄な守り方であるため

・ずっと人についていくためそれ相応の運動量が求められる

・スペースを守るという考え方はないため、相手に広大なスペースを与えてしまう

動画はマンツーマンディフェンスをしたことで相手に攻略されているシーンです。

個人の能力差で負けてしまい、一気に後手になり、広大のスペースを使われて攻められているデメリットが詰まったシーンです。

現代サッカーはゾーン&マンツーマンディフェンス

現代サッカーでは状況に応じた守備が求められるため、多くのチームがゾーン&マンツーマンディフェンスを使用しています。

どのチームも採用している守り方ですが、スペインのエイバルというチームはこの戦術を高いレベルで実践しています。

乾貴士選手も過去に所属したチームですが、全員が戦術を理解し、サボることはありません。

乾選手もそうでしたが、ボールサイドと逆のSHは中間ポジションを取りスペースのケアをします。ボールサイドになるにつれてマンツーマンに切り替え、相手の自由を奪いにいきます。

このゾーンとマークの切り替えが各ポジションで正しく行えているため穴があきません。

ボール中心の守備を行い、選手間の距離・バランスが崩れることがとても少ないのが特徴です。

乾選手をワールドクラスへと成長させたエイバルの守備戦術は一見の価値ありです。

【守備戦術②】前から奪いに行くか?引いて守るか?

前から積極的に奪いに行くから正しい、後ろに引いて構えて守備をするから間違えということではありません。

日本サッカー、特に育成年代では「前から奪いに行くのが正義」という考えが見え隠れしていますが決してそうではありません。

前から奪いに行ったほうが相手が嫌がることもありますし、時にには引いて守ったほうが効果的な場合ももちろんあります。

特に攻撃面の戦術も進化している現代サッカーでは、どちらかの守備しかできないチームは勝つことが難しくなってしまいます。

どちらもメリット・デメリットがあり、状況に応じて使い分けることが大切です。

・ハイラインディフェンス

・リトリートディフェンス

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ハイラインディフェンスとは?

ハイラインディフェンスはDFラインを高く保った状態で守備を敢行する方法です。

ハイラインディフェンスはプレッシングとセットで用いられ、アグレッシブなプレースタイルを目指すチームに取り入れられます。

前線から奪いに行く分、DFラインの背後には大きなスペースができます。

ハイラインディフェンスのメリット

ハイラインディフェンスのメリットとしては、

・前線から奪いに行くので、相手陣地でボールを奪う可能性が高まる

・コンパクトな状況を高い地位で作れるので、攻撃から守備の切り替え時にすぐに奪い返し易い

などが挙げられます。

攻撃的に振る舞いたいチームにとっては、そのプレースタイルを実現しやすい守備の方法です。

ハイラインディフェンスのデメリット

ハイラインディフェンスのデメリットとしては、

・背後にスペースがある分、裏を取られてピンチになる可能性が高い

ことが挙げられます。

特に前述のように、プレッシングとはセットで用いるべき戦術で、ハイラインにもかかわらずプレッシャーがかからない状況だと、ロングボールなどで簡単に背後を取られてしまいます。

非常に攻撃的で魅力的なスタイルですが、採用できるチームは限られてくる守備方法です。

リバプールのハイラインディフェンス

リバプールはハイラインディフェンス・ハイプレスを実践している非常にアグレッシブなチームです。

彼らの特徴であり、大きな武器となっているのは前からのプレッシングです。ボールを失えば引かずにどんどん前に出て行き奪いにいきます。

時にはボールホルダーに2人3人と群がり奪いにいくこともあります。相手からボールを奪い取り、一気に相手ゴールに迫ります。

その激しさ故に「ストーミング」「ゲーゲンプレス」とも言われます。

そのように相手陣地でのプレッシングを実現するためにDFラインは高く設定されています。状況によってはDFラインが相手陣地に設定されることもあります。

アグレッシブなプレー・メンタリティで見るものに勇気を与えます。

リトリートディフェンスとは?

リトリートディフェンスとは自陣深くにDFのブロックを形成し、相手を待ち構えて迎え撃つ守備方法です。

ボールを奪うよりも、ゴール前のスペースを消し、まずはゴールを守ることが最優先です。

中途半端に奪いに行けば相手にスペースを与えることになるため、しっかりとスペースを消す中でチャンスがあれば奪いに飛び出していくこと大切です。

リトリートディフェンスのメリット

リトリートディフェンスのメリットとしては、

・とにかくゴール前を固めることができる

・万が一入れられたとしても複数人で囲い込み、ボールを奪い取れる

・前向きで奪うことができるため、カウンターを繰り出る

などが挙げられます。

カウンターを繰り出せるという点は、リトリートディフェンスの場合、ほとんどの選手は前向きで守備をすることになります。

そして、相手は基本的には前がかりになっていることが多く、背後にはスペースがあります。

そのため、前向きで奪うことができれば、そのままカウンターを繰り出すことができるです。

リトリートディフェンスのデメリット

しかし、リトリートディフェンスのデメリットとしては、

・自陣深くで守るため、敵のゴールまでの距離が非常に遠いこと

・多くの人数が守備に割かれるため、前線に人が少なくうまくキープなどができなければカウンターが成立させずらい

などが挙げられます。

そして自陣ゴール前での守備となるため、守備でのミスが即失点に繋がる可能性も高いです。

高い守備戦術と守備能力、また守備の時間が長くなっても我慢できるメンタル面の強さを備えておく必要があります。

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海外強豪チームのディフェンス練習動画

守備戦術においては日本に比べると海外の方が先を行っているのはもぎれもない事実です。

各チーム、相手の強力なアタッカーを止めようと試行錯誤を繰り返しています。

そして、そのベースとなるのは間違いなく日々のトレーニングです。

攻撃に比べて守備はコンセプトを伝えやすい部分です。

強豪チームの守備のトレーニングを見ることで、コンセプトの伝え方であったり、最先端の守備のためにどのようなことをトレーニングで求めているのか、とても多くの学びがあるはずです。

アトレティコマドリードのゾーンディフェンス&スライドの練習

アトレティコマドリーの堅守を支えるトレーニングの1つです。

【練習方法】4人でチャレンジ&カバーを繰り返し、奥にいる2人のサーバーに縦パスを入れさせないように守備をします。サーバー間でパス交換をしたのち、ゴールを決めることができるというルールとなっています。


このトレーニングではアトレティコ選手たちがスライド・カバー・プレスバックなど恐ろしいスピードで行っています。

ボールホルダーからボールが離れた瞬間にすでに次のポジションへとアクションを起こし始めており、そのようなプレーを連続して行っています。

強度・精度ともに尋常ではなく、ゲーム中に見せるアトレティコの非常にインテンシティの高い守備はこのようなトレーニングから生まれているのだということがまじまじと感じられます。

ナポリのラインコントロールの練習

ナポリのラインコントロールの緻密さの秘密がこの動画から伺えます。

【練習方法】ロングボールに対するラインの上げ下げのトレーニングですが、非常に基本に忠実かつスピーディーに行われています。ロングボールが出てこないうちは可能な限りラインをキープしています。そして、いざロングボールがくるとなった瞬間に一気にラインを下げています。ボールを弾きに行く選手以外はカバーのポジションを深くとり、サボることはありません。

その一致乱れぬラインコントロールは見事としか言いようがありません。

短いパス交換から背後を狙うパターンやサイドあら背後を狙うパターンなどバリエーションも豊富です。

また、ラインキープをするときでも細かくプレジャンプをして備えておくことからもラインコントロールに対する意識の高さが伺えます。

【記事まとめ!】この記事で覚えて欲しい3つのポイント



ここまでディフェンスについて紹介してきましたが、この記事で覚えて欲しいポイントは以下の3つです。

①ディフェンスにはゾーンディフェンスとマンツーマンディフェンスがある
②ハイラインディフェンスとリトリートディフェンスは状況によって使い分ける必要がある
③海外チームの戦術やトレーニングから学ぶことで、守備のレベルをあげることができる

この3つを覚えていただけたら、あなたの「ディフェンス」はアップデートされたでしょう。

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