ヨーロッパ屈指のロードバイクメーカーであるコルナゴの解説とおすすめのロードバイク9選を紹介します。
自転車界のフェラーリとも言われるコルナゴ。
数多くのプロチームがコルナゴのロードバイクフレームを採用しています。
世界中のロードバイク愛好家の憧れのロードバイクでもあるコルナゴは、どのような会社であり、どのような特徴やモデルがあるかを解説します。
また、フラッグシップモデルからエントリーモデルまで、おすすめのコルナゴのロードバイクを紹介します。

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コルナゴ(COLNAGO)について
「コルナゴ」は、世界中の自転車乗りの憧れのロードバイクメーカーです!
どのような特徴やモデルがあるのかを以下の3つのポイントから解説します。
・世界中のプロ選手から採用されている
・初心者向けのエントリーモデルもある

コルナゴはイタリアに本社を置く老舗の自転車メーカーです。
コルナゴを一代で築き上げたのはエルネスト・コルナゴです。
コルナゴ自身も元々は選手でしたが、怪我で選手生活にピリオドを打つことを余儀無くされました。
その後、1954年に弟のパオロと共にイタリアのミラノ近郊に「チクリ(工房)・コルナゴ」を創設しました。
コルナゴが製作したロードフレームで数々の勝利が生まれ、コルナゴはレーシングブランドの最高峰として確固たる地位を築きました。
1978年にはローマ法王に黄金に塗られたロードバイクが献上されました。
1986年には同じくイタリアの自動車メーカーであるフェラーリとコラボレーションを開始しました。
「最上級の喜びと、最高の人生を送りたい」というキャッチフレーズのもと、走りにこだわった自転車を世界中の自転者乗りに届けています。

コルナゴは創業間もないときから現在まで、数多くのプロ選手にフレームを提供し続けています。
コルナゴは2013年までに140以上のチーム、2,500人を超えるプロ選手に自転車を供給し、7,000勝以上をあげています。
日本人で初めて近代ツール・ド・フランスを完走した選手の一人となった新城幸也選手が乗ったことでも有名です。
2015年には女子プロ・ロードレーサーの萩原麻由子選手がコルナゴに乗り、イタリアのステージレース「ジロ・ローザ」にてステージ優勝を飾りました。
2017年には世界最高峰のレースカテゴリー「ワールドツアー」で新たに発足したUAEチームエミレーツへの機材供給を開始しました。
コルナゴのバイクは世界中のプロチーム、選手に採用されています。

コルナゴは数多くのプロチームにも採用される本格的ロードバイクメーカーです。
全体的に価格も高めですが、ロードバイクをこれから始める人も手が出しやすいエントリーモデルもあります。
手軽な価格のモデルは、フルカーボンではなくアルミニウム製ですが軽量設計になっており、コルナゴらしい本格的な走りを楽しめます。
初めてだからこそ一流の走りを味わうために、初めてのロードバイクにコルナゴを選ぶのもいいかもしれません。
コルナゴ(COLNAGO)の主なモデル
コルナゴにはレーシングパフォーマンスを追求したフラッグシップモデル、安定走行性にこだわったモデル、軽さにこだわったモデルなど多くのモデルがあります。
ここではコルナゴの主なモデルを紹介します。
コルナゴの主なモデルは以下の4つです。
・CONCEPT
・V2-r
・Arabesque
出典:amazon.co.jp
レーシングパフォーマンスを追求したフラッグシップカーボンバイクであるCシリーズが誕生してから30年。
Cシリーズの2018年モデルとして誕生したのがC64です。
前モデルのC60と比較して186グラムも軽量化しています。
フォークは完全新設計で、走行時の快適性を高めると同時に横剛性を強化しています。
フォークの重量もC60より40グラム軽減されています。
シートチューブはシートラグまで一体化されたワンピース構造になり、シートチューブの剛性強化、重量軽減を実現しています。
各サイズに合わせて専用設計されたシートチューブが用意されています。
シートクランプは、トップチューブ下側への完全埋め込み臼式のヒドゥン・インテグレーティド・シートクランプを採用することでスッキリとした外観になっています。
ライダーの自重により固定力が高まる構造になっています。
ダウンチューブはC60より外径を少し細くすることで捻れ剛性を高めています。
C64はコルナゴ本社の向かいにある、エルネスト氏の自宅の地下工房で製造されており、レースを走るロードバイクの最高峰としてコルナゴの技術が詰め込まれたロードバイクです。
UCIワールドチーム、UAEチーム・エミレーツもレースでC64を使用します。
出典:amazon.co.jp
CONCEPTは、NACA(アメリカ航空諮問委員会)のウィンドウテストデータを元に設計されたエアロロードバイクです。
初代CONCEPTは1987年にフェラーリ社とのコラボレーションによって登場しました。
カーボン製フレームに内蔵ケーブル、BB内装7段変速、油圧ブレーキ、サスペンションポストなど、当時では考えられない最先端技術が集約されましたが、量産化には至りませんでした。
しかし、それから30年の時を経て現代版のCONCEPTが誕生しました。
28幅のタイヤが装着可能で、エアロフレームは縦剛性が強くなり路面からの衝撃を受けやすいですが、それを緩和するためにヘッドパーツの構成をカーボン、ナイロン、エラストマーからなる高分子化合物により形成しています。
ブレーキは強力な制動力を発揮するダイレクトマウントタイプを採用しています。荒れた路面、乱れた風の中でも勝てる走りができます。
V2-Rはコルナゴ最軽量モデルのロードバイクです。
ヒルクライムにおけるアドバンテージを追求し、軽さと剛性のバランスにこだわり2014年にフェラーリ社と共同開発したのがV1-Rでした。
V1-Rのディテールを踏襲しながら、空力、剛性をさらに向上させました。
フレームはコルナゴ史上最軽量を維持しながらボトムブラケット付近の横剛性を13%、ヘッドチューブ下部の剛性を4%向上させています。
一体構造リアディレイラーハンガーにより、万が一バイクがディレイラー側から転倒した際に、フレームにダメージがない設計になっています。
シートクランプをインテグレーテッドタイプにすることで空力を向上させています。V2-Rはツール・ド・フランスをはじめとする欧州レースに投入されています。
Arabesqueは、コルナゴ社創立30周年を記念して1984年に限定発売されたモデルであるArabesqueの復刻モデルです。
独特な形状のラグを用い、細部のディテールに徹底的にこだわって生産された当時のモデルに限りなく近づけています。
MASTER X-LIGHTよりもさらに細身のチューブがビンテージ感を醸し出しています。国内入荷数は90本限定です。
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最高におしゃれなコルナゴのロードバイク9選
詳細情報
フレーム | カーボンチューブ+ラグ |
フレーム素材 | HHM-HM カーボン |
フォーク | C60 カーボン |
BB | BB86 |
シートポストサイズ | 31.6mm |
エレクトリック | ○ |
C60はコルナゴ社創立60周年を記念し誕生したフラッグシップモデルです。
先代から継承されるカーボンラグ製法はそのままで、各パイプを大口径化しています。
プロレーサーの高出力に耐えられるよう、BB付近は先代のC59を一回り大きくしたものとなっています。
製造工程の全てを一貫してイタリア国内で行っています。
ペイントはピサ近郊に工房を持つ「パマ・ペイント」に委託されており、1本のフレームを仕上げるのにいくつもの工程を経ています。2017年12月13日をもって生産終了となっています。
価格は高めですが、フラッグシップモデルの走りを体感してしたい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | カーボンモノコック |
フレーム素材 | HHM-HM カーボン |
フォーク | CONCEPT カーボン |
BB | BB86 |
シートポストサイズ | オリジナル |
エレクトリック | ○ |
NACA(アメリカ航空諮問委員会)のウィンドウテストデータをもとに設計されたエアロロードバイクです。
フォーククラウンとヘッドチューブに一体感を持たせ、リアホイールとシートチューブのクリアランスも十分な余裕があり28幅のタイヤが装着可能になりました。
路面からの振動を吸収し、快適なハンドリングを可能にするために、ヘッドセットはナイロンとエラストマーの特殊混合素材を使用しています。
アートデコールカラーは「パマ・ペイント」に委託されており、ダウンチューブには迫力のあるペイントが施されています。
凹凸のある路面で乗りこなしたい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | カーボンモノコック |
フレーム素材 | HM カーボン |
フォーク | CLX カーボン |
BB | BB86 |
シートポストサイズ | コルナゴカーボンエアロ |
エレクトリック | 不明 |
CLXはコルナゴのミッドレンジモデルのロードバイクで、長距離走行でも快適に走れることを重視したモデルです。
トップチューブからシートステーまでがゆるく湾曲し衝撃吸収性を高められていて、専用のエアロシートポストが特徴的です。
フォークは新開発のCLX専用のストレートフォークで、平坦な道を快適に走ることを楽しみたい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | コルナゴ C-RS カーボン |
フレーム素材 | コルナゴ カーボン |
フォーク | コルナゴ カーボン |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | コルナゴ ALLOY 27.2mm |
エレクトリック | 不明 |
全てのケーブルルーティングを内蔵化し、外観をすっきりさせ空力性能を高めています。
最大の特徴は、アワーグラス形状のヘッドチューブで、前面投影面積を減らすことで整流効果を高めている点です。
ダウンチューブは角断面化されており、ラウンドパイプと比較して剛性が高く、標準で25c幅のタイヤが装着されていて、最大で28c幅のタイヤが装着可能です。
コルナゴの60年以上の培った哲学を手ごろな価格で体感したい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | コルナゴ STRADA ALLOY |
フレーム素材 | アルミ |
フォーク | コルナゴ ストリート |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | コルナゴ ALLOY 31.6mm |
エレクトリック | 不明 |
MONDOはコルナゴの中では低価格のエントリーモデルのロードバイクで、フレームはアルミ製です。
ボリュームのあるフレーム形状にも関わらず軽さを追求した「STRADA SL」と同型フレームを採用し、コンポーネントを2種アッセンブルしています。
ベーシックなカラーリングの中にイタリアントリコローレがあしらわれており、爽やかな雰囲気のロードバイクです。コルナゴのロードバイクを初めて買う人におすすめです。
詳細情報
フレーム | カーボンモノコック |
フレーム素材 | HM カーボン |
フォーク | ACE カーボン |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | DEDA EL |
エレクトリック | 不明 |
ACEはコルナゴ初のコンフォートモデルのロードバイクです。
ヘッドチューブが長く設計されているため、アップライトで非常に楽なポジションによる走行が可能です。
振動吸収性能にこだわってカーボンフレームが設計されており、コンフォートモデルでありながら、コルナゴの本格的な走りを楽しめます。
長距離走行する人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | アルミニウム+カーボン |
フレーム素材 | 6000シリーズアルミニウム |
フォーク | ストリート2.0 カーボン |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | DEDA RS EL 31.6mm |
エレクトリック | 不明 |
AIR 105は軽快な走りで定評のあるコルナゴアルミロードフレームに、振動吸収性能を飛躍的に向上させるカーボンバックシートステイを採用したロードバイクです。
角断面のアルミパイプにより直進でどっしりした安定性があります。
カーボンシートステイによる高速域での路面追随性が向上し、より安定したコーナーワークが可能となっているため、山で走りたい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | アルミニウム |
フレーム素材 | 6000シリーズアルミニウム |
フォーク | ストリート2.0 カーボン |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | 31.6mm |
エレクトリック | 不明 |
PRIMAはエントリーモデルのアルミフレームのロードバイクで、頑丈なアルミフレームで安定して走ることができます。
軽量なカーボンフレームと比べると坂道などでは重量を感じますが、安価なフルアルミフレームとしてはストレスなく加速でき、安定して走ることのできるバランスの良いロードバイクです。
初めてロードバイクを買う人や街乗りを楽しみたい人におすすめのロードバイクです。
詳細情報
フレーム | アルミニウム |
フレーム素材 | 6000シリーズアルミニウム |
フォーク | ストリート3.0 カーボン |
BB | 不明 |
シートポストサイズ | 31.6mm |
エレクトリック | 不明 |
MOVEはコルナゴのラインナップの中でもっともエントリーモデルのロードバイクです。
アルミバイクながら上位モデルと同じスケルトンで設計されています。
パイプのボリュームを増しながら軽量化されており、堅めの走り心地なので、長距離走行にはあまり向かないかもしれません。
街乗りなどを楽しみたい人におすすめのロードバイクです。
自分にあったコルナゴのロードバイクを選ぼう
イタリアの歴史あるロードバイクメーカーであるコルナゴの解説とおすすめロードバイク9選を紹介しました。
全体的に価格帯は高めですが、初心者にも買いやすいエントリーモデルも用意されています。
ロードバイクを極めたい人はもちろん、これからロードバイクを始める人も、自転車乗り憧れのコルナゴのロードバイクを選択肢の一つに入れてみるのもいいかもしれません。
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