近年主流になってきているチューブレスタイヤですが初心者の方は普通のタイヤとチューブレスタイヤの違いが判らないという方も多いでしょう。
今回の記事ではロードバイク用のチューブレスタイヤの特徴・選び方・交換方法について分かりやすく解説します。
また、初めて買う際に何を選んだらいいのかわからないといった方のためにチューブレスタイヤの人気おすすめ5選も紹介します。
皆さんもこの記事を読んで自分に合ったチューブレスタイヤを見つけてみましょう。
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目次

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そもそもチューブレスタイヤって?
チューブレスタイヤとは、名称通りタイヤの中にチューブがないタイヤであり、比較的新しいタイプのタイヤになっています。そのため、チューブレスタイヤの存在を知らない人も多いです。
チューブレスタイヤはパンクしにくいメリットがありますが、パンクすることが絶対にないわけではないため、ノーパンクタイヤとは異なります。万が一パンクしてしまっても急激に空気圧が下がってしまうことがなく、数㎞程度であればそのまま走行することが可能になっています。
ロードバイク用チューブレスタイヤの特徴
では他のタイヤと比べてチューブレスタイヤにはどのような特徴があるのでしょうか。
まず一つ目の特徴は、チューブがないためタイヤ内部の変化がなくなり抵抗が少なくなるためタイヤの転がりがよくなる点です。
そのためより他のタイヤを装着するよりも早い走りを実現することができます。
二つ目の特徴は振動の吸収がよくなり乗り心地がよくなる点です。
振動が軽減されることにより体が受ける負担を減らすことができるので、ロングライドをする際の疲労が軽くなります。
三つ目の特徴は耐パンク性に優れている点です。
リム打ちパンクがないためパンクをあまり気にすることなく運転することができ、もしパンクしてしまったとしても空気の漏れる速度がゆっくりなのでバーストするようなことはありません。
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チューブレスタイヤの寿命は?
チューブレスタイヤにはほかの種類のタイヤ同様に寿命があり、寿命が超えたタイヤではパンクしやすくなるなどトラブルの原因になります。チューブレスタイヤの寿命は一般的に3000~5000㎞であり、他のタイヤとほとんど同じ寿命となっています。
タイヤの劣化を防ぐシーラント剤にも寿命があり、一般的に1年程度で硬化してしまう場合が多いです。そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。タイヤの寿命は乗り方や走行する環境によっても変わるため、あくまでも目安として覚えておくことをおすすめします。
チューブレスタイヤ化の3つの疑問
空気の抜けが早いって本当?
チューブレスタイヤは、1週間ほど空気を入れずに置いておくと空気が抜けてしまいます。これはクリンチャータイヤよりも空気の抜けは早いと言えるでしょう。
しかし、もともロードバイクの空気入れはママチャリと比べて頻繁に行うものです。ライド前に空気を入れることを習慣化すれば、ロードバイクの異変にもすぐに気が付くことができるため、毎ライド空気を確認することをおすすめします。
費用がかかりすぎるのではないか
チューブレスレディタイヤにはシーラントと呼ばれる専用のタイヤをはめる液体が必要ですが、チューブレスタイヤをはめるのに使うものは基本的には石鹸水や中性洗剤のみです。
IRCのチューブレスタイヤは大体1本8,000円程度であるため、前後タイヤで16,000円です。
クリンチャータイヤと比べてみると、コンチネンタルグランプリ4000は前後で約10,000円です。クリンチャータイヤはタイヤに加えてチューブが必要であるため、チューブ2本で2,000円だとすると、合計12,000円です。
4,000円ほど、クリンチャータイヤよりもチューブレスタイヤの方が費用が掛かるという結果になりました。しかし、値段以上に走行性能の優秀さも高いため、少し手を伸ばしてチューブレス化してみることも悪い選択ではありません!
パンクしたらどうすればいいの?
チューブ交換ができないチューブレスタイヤですが、パンクしたらどうすればよいのでしょうか?
まず、チューブレスタイヤはクリンチャータイヤと異なり、小さなパンクでいきなり空気が抜けて走れなくなることはほとんどありません。
小さな穴であれば、シーラントを入れれば治ることもあります。一般的な修理の仕方は、パンクパッチシートをタイヤを外して裏側から付けます。
大きな穴では、インナーチューブを入れて対処をします。
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チューブレスタイヤの選び方
サイズで選ぶ
ロードバイク用タイヤのサイズはこれまで「23C」が主流でした。
しかしここ最近は、ロングライドやブルべといった長距離を楽しむライダーが増えてきたため「25C」のタイヤも増えてきました。
23Cと25Cでサイズが異なりますがこの2つの具体的な違いはタイヤに入る空気量の差です。
タイヤは太くなればなるほど転がり抵抗は減るので同じ荷重や負荷がかかった場合には太いタイヤよりも細いタイヤのほうが大きく変形し、路面との抵抗が生まれます。
機能で選ぶ
夏場にロードバイクに乗ると、タイヤの温度が上昇してしまいパンクなどの事故に繋がってしまうことも少なくはないです。
しかし、チューブレスタイヤを装着していればタイヤ内の空気がリムに直接接しているので放熱効果が高く、タイヤの温度上昇を抑えることができます。
このように、チューブレスタイヤには他のタイヤにない機能が多数搭載されているので、そこに着目して選んでみると自分に合ったロードバイクタイヤを見つけることができるでしょう。
ホイールとの相性で選ぶ
ロードバイク用チューブレスタイヤを使う際に注意しなければならないのはホイールとの相性です。
チューブレスタイヤに対応したホイールを使わなければ危険なので注意しましょう。
主にチューブレス対応のホイールを発売している有名なメーカーはシマノです。
他にもカンパニョーロなどのメーカーがチューブレスタイヤに対応したホイールを発売していますので、自分のタイヤに対応したホイールを選ぶことが大切となります。
チューブレスタイヤの注意点
チューブレスタイヤにはパンクしにくくなるメリットがありますが、注意しなければならないポイントも多くあります。そのため、チューブレスタイヤを購入する前に注意点を把握しておくことをおすすめします。
次に、チューブレスタイヤの注意点をいくつか紹介します。これからチューブレスタイヤに交換しようと考えている人は参考にしてください。
空気を入れるのが難しい
チューブレスタイヤにも定期的に空気を入れる必要がありますが、他のタイヤと比べると空気を入れることが難しいです。特に、初心者の人ではうまく空気を入れることができない可能性が高いです。自身でチューブレスタイヤに交換した際に発生しやすくなっています。
主な原因はバルブのところでうまくタイヤが入っていない可能性が高く、チューブレスタイヤで空気が入らない理由の大半がこの理由になっています。空気が入らない状態ではいくらポッピングしても空気が入ることはありません。
リムへの装着が難しい
チューブレスタイヤはリムに装着することが難しいデメリットがあります。そのため、一般的なタイヤの交換ができる人でも時間がかかってしまったり、うまく装着できない場合もあります。上記で紹介した空気を入れることができないことにも関係してくるため、多くの人が手惑う作業でもあります。
チューブレスタイヤはリムと密着することで空気が抜けないようになっているため、ビードが固くうまく装着することができなくなっています。そのため、チューブレスタイヤ専用のタイヤレバーが必要になります。
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【走行性能UP】ロードバイク用チューブレスタイヤの人気おすすめ5選
重量目安 | 23C:255g / 25C:275g / 28C:325g |
適正空気圧目安 | 23C:600-800kpa / 25C:600-800kpa / 28c:550-700kpa |
扱いやすさと耐パンク性に優れたチューブレスタイヤ
IRCが発売しているロードバイク用チューブレスタイヤです。
軽量で装着も簡単になっていて、フロアポンプで空気を送り込むことができるので非常に便利です。
YoutubeにもIRCの動画があり、パッケージにも詳しく書いてあるので初めての方も安心して装着して使うことができます。
走りの面でもグリップ性があり、振動吸収にも優れているのでロングランを考えている方にもおすすめの商品です。
クリンチャーよりも漕ぎだしが軽く転がりもよく耐久性に優れており、パンクもしづらいので長期間にわたって使うことを考えている方にもおすすめの商品です。
重量目安 | 25C:300g / 28C:340g |
適正空気圧目安 | 25C:600-800kpa / 28c:550-700kpa |
簡単に装着できる耐パンク性に優れてタイヤ
IRCが発売しているロードバイク用チューブレスタイヤです。
YoutubeにもIRCがチューブレスタイヤの装着方法の動画を配信しているので初心者の方にも安心して使うことができます。
転がりもよいので乗り心地も非常によく、耐久性に優れているのでパンクもしづらくエア漏れもないので長期間にわたって使うことを考えている方にもおすすめの商品です。
23Cに比べてグリップ性に優れているのでロングライドを考えている方にもおすすめの商品です。
また、Zitensyadepoステッカーが付属されているので、自分の自転車をカスタマイズして自分好みの自転車に変えていきたいと思っている方にもおすすめできる商品になっています。
商品重量 | 798g |
ホイールサイズ | 700㎜ |
低い転がり抵抗のスピードを追求したタイヤ
ハッチンソンが発売しているロードバイク用チューブレスタイヤです。
スピードと低い転がり抵抗を重視したモデルになっているので、優れたロード・ホールディング性能を誇っている商品になっています。
また耐パンク性や軽量性にも優れているため安心してロングライドをすることができます。
グリップ性も非常に優れているので、スピードを追求していきたいと思っている中級者&上級者も使用することができるので様々なレベルに対応している商品ということができます。
ショートライドとロングライドのどちらもやっていきたいと思っている方や中級者&上級者でスピートをこれから重視してやっていこうと思っている方におすすめの商品です。
商品重量 | 318g |
ホイールサイズ | 700㎜ |
様々な路面状況に対応したチューブレスタイヤ
IRCが発売しているロードバイク用チューブレスタイヤです。
このチューブレスタイヤの特徴としてはドライからウェットまで様々な路面状況に対応していて、様々な環境で使うことができます。
また、ビード周りを最適化する事で組み付けの作業や扱いやすさにも優れています。
旧モデルに比べてグリップ力も向上しているので転がり抵抗も軽減されており、ウエットな路面などの悪路にも耐える耐パンク性も兼ね備えています。
装着の際も手ではめる事が出来るので特別な道具を使う必要はありません。
様々な路面状況でロードバイクに乗ろうと思っている方や取り付けが簡単なチューブレスタイヤを探している方におすすめの商品です。
重量 | 235g |
サイズ | 700×23C |
この商品一つでタイヤの取り付け道具がそろう商品
Schwalbe (シュワルベ)が発売しているロードバイク用チューブレスタイヤです。
23Cのため空気抵抗が少なく重量も軽くなっていて、そのため走りの面でもグリップ性に優れている商品です。
バルブコアを外すツールもついてくるのでタイヤの取り付けも簡単に行うことができます。
ビードワックス(中性洗剤溶液)とシーラントも同梱されているので、この商品を買うだけでタイヤ交換に必要な道具をそろえる事ができます。
初めてロードバイク用チューブレスタイヤを買おうと思っている方で用具を持っていない方や、グリップ性に優れたタイヤに変えたいと思っている方におすすめの商品です。
グラフェンという素材が使用されている
ビットリア(Vittoria) 自転車 タイヤ クリンチャー/チューブレスレディはグラフェンと呼ばれている素材が使用されており、薄く耐久性のある特徴があります。熱伝導率にも優れている素材であるため、摩擦による熱を広く分散させることができ、劣化の原因をなくすことができます。
また、鉄の200倍の強度も誇っている特徴もあるため、よりパンクしにくく長く使用することができます。耐久性に優れているチューブレスタイヤを探している人におすすめです。
耐久性に優れている
パナレーサー(Panaracer) チューブレスコンパーチブル タイヤ [700×32C]は耐久性に優れているチューブレスタイヤに仕上がっています。耐パンク素材をタイヤ前面にコーティングしていることで耐久性に優れており、よりパンクしにくくなっています。
そのため、一般的なチューブレスタイヤと比べてもパンクしにくいです。また、軽量化もされているチューブレスタイヤであるため、快適に走行することもでき、本格的にロードバイクを使用している人におすすめです。
サイドカットに強い
IRC(アイアールシー) Formula PRO TUBELESS X-GUARDはサイドカットに強いチューブレスタイヤに仕上がっています。サイドカットとはタイヤに現れるトラブルであり、交換を推奨される状況でもあります。
サイドカットはタイヤの最も強度が薄い側面に切れ込みが現れる状況であり、段差や角をこすりつけることで起きてしまいます。しかし、タイヤ前面に耐久性に優れるように40x40tpiメッシュで覆うことで全体的の耐久性を向上させることに成功しています。
グリップ力に優れている
MAVIC (マヴィック) Yksion Pro USTはグリップ力に優れているチューブレスタイヤに仕上がっています。グリップ力に優れていることで快適にスピードを落とすことができ、事故を未然に防ぐことができます。
また、空気圧が低下するとグリップ力も低下してしまいますが、空気圧が低下してもグリップ力が衰えることがないため、万が一パンクしてもグリップ力を維持することができます。滑りやすい路面で走行する機会が多い人におすすめのチューブレスタイヤです。
ホイールとセット
SHIMANO(シマノ) WHEEL WH-RS770-C30はチューブレスタイヤだけではなく、ホイールもセットで販売されているため、チューブレスタイヤを取り付ける自身がない人やホイールも交換しようと考えている人におすすめです。
上記でも紹介したようにチューブレスタイヤは装着することが難しいため、タイヤ交換をしたことがない人は購入を検討してみてはいかがでしょうか。ホイールはシマノ製であるため、回転することに優れており、快適に走行するサポートを行ってくれます。
ロードバイク用チューブレスタイヤの交換方法
用意しなければならない物は石鹸水とスポンジです。
スポンジは食器洗い用の物など家にあるもので十分代用することができます。
まず最初に、スポンジを石鹸水に浸してからスポンジを使ってリムの部分をなぞるようにして石鹸水を塗っていきましょう。
リムの部分に石鹸水を塗る理由としてはビードを滑りやすくするためです。
きちんと塗られているかどうかがこの後の工程にも影響するので石鹸水はたっぷり塗っても全く問題ありません。
続いて片側のビードをホイールにはめていきましょう。
こちらの工程は普通のクリンチャータイヤと同じですが、ビートを入れ始める位置はバルブの反対の位置から始めて、最後にバルブ付近を入れるようにしましょう。
また、最初にリム内側に落としたビートがリムの凹んでいるところから逃げないように、軽く引っ張りながら作業をすると比較的楽にはめる事ができます。
続いては反対側も同じようにビードをホイールにはめていきましょう。
こちらも、バルブの反対の位置からはめ始めてバルブ付近は最後にはめるようにしましょう。
最初にはめた片側に比べると反対側ははめるのが難しくなっているので、慎重にはめるように注意して作業しましょう。
また全てのビートをホイールにはめる必要はないので自分の手で入れられるところから入れるようにしましょう。
続いてはチューブレスに対応しているリムの中央部に設けられている溝にビードを落としていきましょう。
この溝にビードが収まることで周長に余裕が生まれてタイヤをはめやすくすることができます。
ここで注意しなければならないのは、最初に入れた側のビードがあるので反対側のビードが溝に収まりづらくなっているという点です。
そんな時はタイヤを最初に入れたビードにもぐりこませるように反対側のビードをリムの溝に落とすと効果的です。
このとき注意しなければならないことは、バルブ付近のまだはまっていないビードを手で押さえるのでもう一方の手を使って両手で作業を行うようにしなければならないことです。
続いてはバルブ付近のビードをはめましょう。
最初にはめていった時にはバルブ付近のビードは余裕がなくはめる事ができませんでしたが、タイヤの全周にわたってビードを落とした後はバルブ付近のビードに余裕が生まれています。
そのため残りのビードは手ではめる事ができるようになっています。
もしそれでもバルブ付近のビードがはまらない場合は、チューブレスタイヤ専用のタイヤレバーなどが売っているのでそちらを購入してはめてみるとよいでしょう。
最後にタイヤに空気を入れましょう。
チューブレスタイヤに空気を送る時には、エアーコンプレッサーが必要というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、タイヤがきちんと取り付けられていれば通常のフロアポンプで十分空気を入れる事ができます。
タイヤに空気を入れた後はなじませるためにしばらく置いておくとよりいいでしょう。ビードが馴染んだら作業終了です。
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チューブレスタイヤの着脱方法
チューブレスタイヤの詳しい着脱方法が動画で挙げられていたので、ご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
参考動画↓↓
この記事で紹介している商品一覧
商品画像 |
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商品名 | IRC 【フォーミュラプロ チューブレス ライト】 | IRC【フォーミュラプロ チューブレス Xガード】 | Hutchinson フュージョン5 ロードチューブレス ギャラクティック | IRC フォーミュラプロ チューブレス RBCC | シュワルベ SCHWALBE PRO ONE 2本セット | ビットリア(Vittoria) 自転車 タイヤ クリンチャー/チューブレスレディ | パナレーサー(Panaracer) チューブレスコンパーチブル タイヤ [700×32C] | IRC(アイアールシー) Formula PRO TUBELESS X-GUARD | MAVIC (マヴィック) Yksion Pro UST | SHIMANO(シマノ) WHEEL WH-RS770-C30 |
購入先 | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo | Amazon 楽天 Yahoo |
自分にあったロードバイク用チューブレスタイヤを選ぼう
以上今回の記事ではロードバイク用チューブレスタイヤについて紹介してきました。
チューブレスタイヤにすることには様々なメリットがあります。
また、ロードバイク用チューブレスタイヤの取り付けは難しいイメージがありますが手順を覚えると簡単に取り付ける事ができるようになります。
ロードバイク用チューブレスタイヤと一括りにいっても様々な特徴を持ったタイヤがあるので自分のレベルや環境、目的にあったロードバイク用チューブレスタイヤを選んでみてはいかがでしょうか。
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