今回は、粒高ラバーの特徴や種類、メリットとデメリットや初心者でも使いやすい粒高ラバーをはじめ、おすすめの粒高ラバーを10選紹介します。
粒高ラバーは使いにくそうというイメージを持っている人も多いでしょう。しかし、粒高ラバーを使いこなすことができれば、相手の攻撃をうまく利用してミスを誘えます。

スポンサードサーチ
粒高ラバーとは

粒高ラバーは粒が高いので、打球の勢いを受け止めやすい特徴があります。
粒高ラバーで打球を受けると、高い粒が曲がることで打球の回転をそのまま返球できます。つまり、相手がかけた回転とは逆回転で相手側に返球されることになります。
例えば、回転のかかったサーブを逆回転にして返球することで、相手は回転を読めずにミスをする確率が上がるでしょう。
また、相手が打った強烈な回転のかかったドライブを、ナックルボールという無回転にして返球することもできます。
ナックルボールは、空気抵抗の影響を受けて揺れたり浮き上がったりするので、相手は返球が難しくなります。
粒高ラバーは、相手のミスを誘うプレイを主体にするプレイヤーに向いています。
粒高ラバーは、守備を固めて相手のメンタルを崩したり、チャンスを作って攻撃につなげたりするのにうってつけだと言えるでしょう。
例えば、カットマンの場合は、回転のかけやすい粘着系のラバーと粒高ラバーを組み合わせることで、強烈な下回転と無回転をミックスして相手が攻撃しにくいボールを返球することができるでしょう。
また、ブロックを主体にした攻撃型のプレイヤーの場合は、相手のドライブを早いタイミングで当てて返したり、下回転のツッツキを押して返したりすることで、相手の回転を利用してミスを誘うことができます。
つまり、攻撃のチャンスボールを作ることにもつながります。
粒高ラバーのメリット・デメリット

メリット:相手を惑わせるボールが打てる
粒高ラバーのメリットは、相手を惑わせるボールが打てることです。
相手が強烈な回転のかかったボールを打てばそのまま相手に返球されるため、相手に苦手意識を植え付けることができるでしょう。
また、スピードのあるボールも受け止めやすくなるため、ブロックがしやすくなります。
台の近くで当てて返したり少し押して返球したりすることで、相手が瞬時に反応しきれないボールも打てます。
デメリット:自分から回転をかけにくい
粒高ラバーのデメリットは、自分から回転をかけにくいということです。粒高ラバーは、打球時に粒が折れ曲がるため、ボールに回転がかけにくい構造になっています。
つまり、相手にとって攻撃しやすいチャンスボールになってしまう可能性があります。
特に、粒高ラバーの仕組みを理解している対戦相手の場合は、粒高ラバーのデメリットをついて攻めてくるため、諸刃の剣だと言えるでしょう。
また、粒高ラバーは自分から回転をかけづらいため、初心者にはコントロールしにくいラバーです。
卓球の技術が上がってくれば、ツッツキなどで回転をかけることも可能になってきます。
できるだけ低い軌道のボールで返球し、ナックルボールを駆使することで、相手に攻め込まれにくくなるでしょう。
スポンサードサーチ
粒高ラバーの種類

スポンジありタイプ
スポンジありタイプの粒高ラバーは、安定性が高いことが特徴です。
ボールのコントロールがしやすいため、ラケットの角度をつけて返球したりスマッシュを打ったりすることが比較的簡単です。
ただし、相手のボールに対して返球する際の変化が少なくなります。
スポンジありの粒高ラバーは、粒高ラバー初心者におすすめです。
スポンジなしタイプ
スポンジなしタイプの粒高ラバーは、相手の回転量をなるべく落とさずに大きな変化で返球できるラバーです。
また、無回転ボールも打ちやすいです。
ただ、ボールコントロールが難しいので、粒高ラバーをある程度使い慣れている人向けです。
また、ラケットの性能が打球の弾み方に直結するため、スポンジなし粒高ラバーを組み合わせる際には注意が必要です。
初心者が使いやすい粒高ラバー
フェイント・ソフト バタフライ
フェイント・ソフト バタフライは、スポンジありタイプでバランスの良い粒高ラバーです。
相手の打球の影響を受けにくく、打球の勢いを殺して返球することができます。
ナックルボールやツッツキでの返球がしやすいことも特徴です。
カールP-3 ソフト TSP
カールP-3 ソフト TSPは、粒を太く低めに設定されている粒高ラバーです。
表ソフトラバーのような感覚でナックルボールや意外性のあるボールを返球できるため、粒高ラバーを始めて使う人にもおすすめです。
スポンサードサーチ
粒高ラバーのおすすめ10選
TSP カールP-3αRソフトは、国際ルールの範囲で最も細長い粒の粒高ラバーです。安定性が高いため、回転量の多いドライブも返球しやすいのが特徴です。
卓球粒高ラバーのカールシリーズは、粒高ラバー初心者から上級者まで幅広いプレイヤーに人気があります。
その中でもTSP カールP-3αRソフトは、安定性重視で使いやすいため、粒高ラバー初心者にもおすすめです。
ニッタク ロンフリクトは、ボールのコントロールがしやすく安定した使い心地の粒高ラバーです。
ラバー自体に微粘着成分が含まれているため、カットやツッツキの回転がかけやすいことが特徴です。
変化量で勝負したいカットマンにおすすめです。
ヤサカ ファントム007は、変化幅を大きくするように設計された粒高ラバーです。
粒の高さが1.5mmでスポンジがないため、相手の回転をより強力にして返球することができます。
ただし、ボールのコントロールが難しいため、粒高ラバー上級者向けと言えるでしょう。
TSP カールP-1R OXは、国際ルールの範囲で最長最細の粒を採用した粒高ラバーです。TSP カールP-3αRソフトよりも変化量が大きく、ブロックやカットで威力を発揮するでしょう。
守備用として相手のミスを誘うにはうってつけの粒高ラバーだと言えます。
カールシリーズは、卓球ラバーの粒高ランキングの上位を占めている人気ラバーのため、初心者から上級者まで安心して使うことができるでしょう。
ニッタク モリスト LPは、ラバーシートとスポンジの弾力性を高めた粒高ラバーです。
ニッタク モリスト LPのスポンジには特殊構造が採用されているため、カットの際に強烈な回転と変化が期待できます。
反発力が高いため、攻撃重視のカットマンにもおすすめです。
ニッタク ウォーレストは、粒に適度な硬さがある粒高ラバーです。
表ソフトラバーのように安定して使えるうえに、粒高ラバーの変化も生み出すことができます。
粒高ラバーと表ソフトラバーの中間のラバーを求めている人におすすめです。
バタフライ フェイント・ロング3 超ゴクウスは、フェイント・ロング3を基にして変化量を追求した粒高ラバーです。
フェイント・ロング3よりも切れ味のあるカットや、相手を幻惑するナックルボールを使いこなしたい人におすすめです。
TSP カールP-H OXは、粒のゴムを硬めにして攻撃力を重視した粒高ラバーです。
TSP カールP-H OXは打球時に粒が倒れにくいため、ボールのコントロールがしやすいことが特徴です。
前陣型のプレイヤーにもおすすめです。
ドニック スパイク P2は、カットマン初心者におすすめしたい粒高ラバーです。
ドニック スパイク P2は、世界卓球選手権などで活躍したカットマンの塩野真人選手とドニックが共同開発しました。
カットの安定性を求めるカットマンにおすすめの粒高ラバーです。
Andro ラザントカオスは、打球の反転性能を生み出す能力に特化した粒高ラバーです。
Andro ラザントカオスは、相手が強烈な回転のボールを打ってくることで、能力を最大限に発揮することができます。
粒高ラバー上級者におすすめしたい粒高ラバーです。
卓球の粒高ラバーまとめ
今回は、粒高ラバーの特徴や種類、初心者が使いやすい粒高ラバーについて紹介しました。
粒高ラバーは、どんなボールが相手に返球されるのか慣れるまで戸惑ってしまうことが多いです。しかし、粒高ラバーを使いこなせるようになると、相手のミスから得点につなげることができます。
粒高ラバーは、コントロールがしやすい初心者向けから、変化量を追求した上級者向けまで数多くの種類が揃っています。ぜひ気になる粒高ラバーを手に取って、魔球を使いこなしてみてください。