クライミングをする時に手を守るためにもテーピングをしている人をよく見かけると思います。テーピングは使ったことがないと扱いにくいイメージがあり、使ってみたいと思っても敬遠したり、せっかく購入してもうまく巻けないということがよくあります。この記事ではテーピングの基礎知識や効果、巻き方などをお伝えし、クラミングにおすすめのテーピングも紹介していきます。
クライミンググローブの選び方と人気おすすめ10選!

スポンサードサーチ
テーピングとは?
そもそもテーピングとは、スポーツ選手が怪我の予防や負傷した部位の悪化を防ぐために筋肉や関節にテープを巻いて固定することを言います。捻挫や骨折の救急処置としても利用されます。最近は様々な研究によって、テープの素材や巻き方で運動能力を向上させることができるとも言われています。
そんなテーピングについて
- 怪我の予防と再発防止
- 運動能力の向上
の観点から解説します。
怪我の予防と再発防止
テーピングは怪我の予防と再発防止のためにテープによって主に関節を補強するものです。
ギプスのようにガチガチに固めるわけではないため運動に支障がない範囲で関節や筋肉の動きをサポートします。クライミングでいうと指や手のひら、手首などを使うスポーツです。
特にクライミングの時に持つホールドはヤスリのように表面がザラザラのため、手のひらや指の皮が削れて痛くなってきます。クライミングをやり始めた時は手ができていないため、予防のためにテーピングを巻いておくことが効果的です。もちろん落下した時に手をついて捻るなど、怪我を予防すためにも効果的になります。
運動能力の向上
テーピングは関節や筋肉に対して巻きます。
テーピングを巻くことで不安定な関節の固定や筋肉のサポートになるため、運動能力の向上にもつながります。実際に足首周辺にテーピングをすることで垂直跳びの跳躍力がアップした例もあります。クライミングでは、手首の安定性の向上や腕の筋力のサポートによって長時間のクライミングが可能になるなどの効果が期待できます。
テーピングの効果
テーピングは怪我の予防や運動能力の向上につながることは分かりました。ここでは何が効果を発揮しているのか詳しく紹介していきます。
可動域を制限する
テーピングで固定する関節には体を正常に動かすため、関節ごとに可動域が決まっています。
しかし、関節が柔らかすぎたり捻挫や脱臼、靭帯損傷などの怪我によって、関節が通常動ける範囲を超えてしまう可動域異常が起こります。テーピングはいきすぎた可動域の異常を通常範囲の可動域に止めることができるため、さらなる怪我を予防することができます。
怪我部分を補強する
怪我を起こした部分は先ほども書いたような関節可動域異常が起こります。さらに痛みによって筋肉の力の発揮も低下します。怪我によって負傷した部分を保護する機能が低下してしまうため、怪我の悪化やさらなる怪我にも繋がってしまいます。テーピングは圧迫や固定など負傷した部位に巻くことで痛みを緩和させたり、負傷部位を保護・補強することができます。
スポンサードサーチ
テーピングの種類
テーピングは白いテープを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、巻く体の場所や固定の方法、目的によって対応できるよう種類があります。テーピングのテープはどれも一緒と安易に購入してしまうと、本来保護したい部位の正確な補強ができないことがあります。この項目では、テーピングテープの種類と使い分け方法を紹介します。
- 伸縮タイプ
- 非伸縮タイプ
- テープの太さで使い分ける!
伸縮タイプ
伸縮タイプのテーピングは名前の通り伸びるテープです。伸縮タイプのテープは伸びるため、激しいスポーツや筋肉の動きにも対応できます。運動能力を向上させるため筋肉のサポートや関節を補強するために活用されています。伸びるテープとはいえ固定力もあり、関節の可動域制限や固定・圧迫を目的として使う時も用います。
非伸縮タイプ
非伸縮テープは伸びないテープのことです。強い固定や圧迫を目的として使います。怪我の予防や負傷部位の保護や補強のために使うことが多いです。テーピングと聞いて思い浮かべる白いテープはこの非伸縮テープのことです。
テープの太さで使い分ける!
テーピングは同じ太さのテープばかりではなく、違う太さのテープも販売しています。クライミングでテーピングを使う際は、テープの太さによって巻く部位を使い分けることが効果的です。12mmは指関節用。20mmは指の付け根の関節用。45mmは手首用として使うのがおすすめです。薬局では38mmというテープの太さをよく見かけると思います。38mmは最も一般的な太さで、クライミングで使う場合は手首に巻く方が丁度よく、おすすめです。
テーピングを巻く時のポイント
テーピングを実際に使いたい場合は巻くポイントを知っておかないとすぐに剥がれてきたり、固定の効果がない場合があります。簡単にテーピングを巻く時のポイントを紹介していきます。
初めと終わりは手の甲!
クライミングでテーピングを巻く時は手に巻くことが多いと思います。手のひらにテープの終わりがきてしまうと、ホールドで擦れてしまうため剥がれやすくなります。登っている時に使うチョークもテーピングの隙間に入りやすくなるため、テープの巻き始めと巻き終わりは手の甲にすることで、剥がれにくくすることがポイントです。
きつめに巻く!
テーピングを巻く時のポイント2つ目は、ちょっときつめに巻くことです。緩めに巻くことで手汗とチョークが皮膚とテープの間から入ってきてテープが剥がれてしまいます。かと言って、テープを何重にも巻くときつくなるわけではなく、握りにくくなってしまう原因にもなります。ポイントはテープを巻いてちょっと指が曲げづらいかなと感じるくらいのきつさで巻くことです。テープを巻いて指先がうっ血したり、ピリピリと痺れてくると強く巻きすぎなので、何度か巻いてみて調整してみてください。
スポンサードサーチ
クライミングのテーピング人気おすすめ9選
クライミングで使われている人気のテーピングを9個紹介していきます。
まとめ
テーピングは普段の生活では使うことが少なく、正しい知識を持っていないことが多いです。しかしクライミングスポーツをする際には自分の体を守るためには必須のアイテムになります。テーピングの正しい知識と使い方を身につけてクライミングを楽しみましょう。
スポンサードサーチ