ここでは、ボクシングの構えについて紹介しています。
ボクシングの構えはさまざまな種類があるため、自身のプレイスタイルに合った構えを身につけることが大切です。
人は利き腕は決まっており、右利きと左利きに分けることができますが、利き腕の違いによっておすすめの構えも変わってきます。
ボクシングの構えで最も一般的な構えの中にデトロイトやピーカブーがあり、初心者がまず習う構えでもあります。
ボクシングの構えは半身をよりよく使うための構えであるため、正しい構えを身につけるだけで試合を有利に運ぶことも可能です。
ボクシングの構えについて詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次

スポンサードサーチ
ボクシングの構え(基本姿勢)のポイント

ボクシングの構えを学ぶ際にいきなりデトロイトのような構えを身につけようとしても難しいです。
そのため、まず基本姿勢を身につけることをおすすめします。
基本姿勢を身につけておけばさまざまな構えを身につける際にスムーズに体になじませることができます。
目線
ボクシングの基本姿勢で目線を上げる必要があります。
目線を上げることで相手の動きを把握することができ、いつパンチを繰り出してくるのかを瞬時に判断することができます。
また、相手のすきを見逃さないため、決定打を打つことも可能です。
しかし、ただ単に目線を上げるだけでは顎まで上がってしまい、顎が無防備になってしまいます。
顎は急所の一つでもあり、強打を受けるとKOされてしまうこともあります。
そのため、顎を引いた状態で目線を上げることが大切です。
慣れないうちは目が疲れてしまうこともありますが、重要な要素でもあるため、身につけるようにしましょう。
両腕の角度
両腕の角度の違いによってガードしやすくなったり、素早くパンチを打ち出せるようになります。
左腕は目線よりやや上にこぶしが来るように構え、肩で顎をガードするようにしましょう。
右腕は、横腹にくっつけるように構えることでボディーを守ることができます。
この構えなら素早くパンチを打ち出しやすいだけではなく、急所でもある顎とお腹を守ることができます。
両腕はほぼ90度ぐらいに曲げることで美しいボクシングの構えにすることができ、相手のパンチもガードしやすくなります。
スタンス
スタンスとは足の位置のことであり、ボクシングの基本姿勢の中でも重要な役割を果たしています。
ボクシングは上半身を主に使うスポーツと感じられやすいですが、フットワークが必要になるため、下半身の動きも重要になります。
基本的な足のスタンスは、左足のつま先と右足のかかとで直線を結ぶことができるようにすることです。
そうすることによりさまざまな状況に素早く対応することができます。
左足を固定したまま右足を前に出し、体重移動をしながらパンチを打ち出すことで腕の力と体重を加えることができ、より強いパンチを出すことができます。
足の向き
足の向きはパンチを繰り出す際に重要な要素でもあります。
足の向きが正しくないとパンチ力が減少してしまいやすく本来の力を発揮できていません。
基本的にパンチを繰り出す際の足の向きは相手選手の方を向くようにしましょう。
違う向きでパンチを繰り出してもうまく力を入れることができず、決定打になることがありません。
そのため、やたらとパンチを行うのではなく足の向きを相手選手に向け、正確にパンチを打つように心がけましょう。
無理な体勢でパンチを行ってもカウンターを受けたり、体を痛めてしまう原因になります。
膝の角度
上記で紹介した足の向きを身につけるとともに適した膝の角度も身につけるようにしましょう。
いくら正しい基本姿勢ができていても膝の角度が間違っているとすべてを活かすことができません。
まっすく立ってしまうとどうしてもお腹が無防備になってしまいます。
また、咄嗟の行動に移すことができづらく、軽快なフットワークを行うことができません。
そのため、ボクシングを行う際は両膝を適度に曲げることをおすすめします。
適度に曲げることで軽快なフットワークを行うことができ、どのような動きでも素早く行うことができるようになります。
半身に構えるべき?
ボクシング経験者の中に半身を構える方がよいと説明する場合もありますが、必ずしも半身にすることがメリットになるわけではありません。
また、半身の具合にも個人差があるため、正しい半身のフォームはないに等しいです。
半身を構えることで自身の急所を見えにくくすることができ、KOされてしまうリスクを下げることができます。
しかし、腕の位置が後方に下がるため、相手選手までの距離が延びてしまいパンチの威力が下がってしまうデメリットもあります。
自身に合った半身を身につけるように心がけましょう。
左利きのポイント
左利きの方の場合は上記の右利きの基本姿勢の全く逆の姿勢を取れば問題ありません。
日本ではほとんどの人が右利きであるため、左利きの人は少数派です。
そのため、左利きを教えることができるトレーナーが不足している場合も多く、独自で基本姿勢を身につけることも少なくありません。
また、右利きにも関わらず左利きとしての練習を行う人も最近増えてきており、左利きの基本姿勢の需要も高まってきています。
対人スポーツの場合は左利きの方が有利に試合展開を行うことができるといわれています。
そのような理由であえて左利きでボクシングができるように訓練する人も多いです。
代表的な構え方紹介!

上記では基本姿勢を紹介しましたが、基本姿勢を守りつつ個人が動きやすい構えを身につけることが大切です。
ボクシングの構えにはさまざまな種類があり、構えの種類を知っておけば自身に合った構えを把握することも可能です。
次に、代表的な構えを紹介します。
ピーカブースタイル
ピーカブースタイルは以前までは有効なスタイルでしたが、現在ではあまり使用されることがないスタイルです。
しかし、決して悪いスタイルではなく、対策されやすいことが使用されにくくなった原因です。
ピーカブースタイルは左の拳をまゆ毛のあたりまで高くし、右手は基本姿勢と同じ位置にします。
そうすることで顔面をガードしつつ相手に近づくことができます。
一見プレッシャーを感じてしまいやすいスタイルですが、プレッシャーに負けて激しい動きをしてしまうと相手選手の術中にはまっている証拠です。
ピーカブースタイルは一見激しく動いているように見えますが、実際はそこまで動きをしていません。
そのため、相手選手の体力を奪いつつ、自身の体力を温存することができるため、理にかなったスタイルでもあります。
主に左腕を使った攻撃がしやすいスタイルでもあります。
デトロイトスタイル
デトロイトスタイルは左腕を肘で曲げた際に下に下げるスタイルです。
そのため、下から来る攻撃には強いメリットがありますが、顎が無防備になるため防御力が高くないスタイルでもあります。
デトロイトスタイルは長身で腕のリーチが長い選手におすすめのスタイルですが、日本人のような低身長でリーチの長さも短い選手には不向きのスタイルでもあります。
そのため、日本人ボクサーが使用している割合が極めて低いです。
その変わり海外の選手ではデトロイトスタイルを行っている選手も多くいます。
デトロイトスタイルは使い手を選ぶスタイルであるため、無理にデトロイトスタイルの構えをする必要はありません。
デトロイトスタイルを活かせれる体格があれば試合を有利に運ぶことも可能ですが、体格が見合ってもいないのに使用してしまうと一撃でマットに沈んでしまうこともあります。
ヒットマンスタイル
ヒットマンスタイルは攻撃と防御に優れたスタイルであるため、バランスが取れた試合運びをすることができます。
ボクシングの基本姿勢の一つでもあるため、さまざまな選手にも対応することができます。
また、構え方を身につけることも比較的簡単なこともあり、ボクシング初心者におすすめの構えでもあります。
実は上記で紹介したデトロイトスタイルと同じ構えであり、呼び方が違うだけです。
そのため、デトロイトスタイルを身につけておけば自然とヒットマンスタイルも身につけていることになります。
しかし、上記でも紹介しましたが日本人には向いていない構えであるため、日本人が使用することが少ない構えでもあります。
ただし腕のリーチが長い場合はヒットマンスタイルを有益に使用することができるため、日本人でも腕が一般的より長い場合はおすすめのスタイルです。
カウンターパンチャー
カウンターパンチャーとは名称からわかるようにカウンターを主な攻撃方法にする構えです。
カウンターパンチャーはヒット&アウェイを行うため、フットワークの軽快さが活かせれるかが重要な鍵になります。
常につま先立ちをすることでどのような状況でも素早く対応することができ、フットワークを軽くすることもできます。
そのため、カウンターパンチャーの構えを行う際は下半身のトレーニングを重点的に行うことをおすすめします。
いくらフットワークに優れている構えでも体力や筋力が劣ってしまうと長時間構えを維持することができません。常につま先立ちをするため、他の構えと比べて足の負担が大きくなり、疲れやすい特徴もあります。
カウンターパンチャーはカウンターを行う機会を見極める必要があるため、洞察力に優れた選手におすすめの構えです。
スポンサードサーチ
まとめ
ボクシングの基本的な構えについて解説してきましたが、いかがでしたか?
ボクシングにはさまざまな構えが存在しており、構えごとにメリットとデメリットがあります。
自身に合った構えを身につけることで実力を発揮することができます。
ぜひ、自分に合ったボクシングの構えをみつけ、トレーニングに励んでみてください!