サッカー中継などを見ていると度々耳にするビルドアップという用語ですが、サッカーに詳しくない人にとっては何をいっているのかよくわからない人も多いです。
ここではビルドアップについて紹介し、なぜビルドアップが必要なのか、ビルドアップをするための個人能力について解説します。
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ビルドアップとは
ビルドアップとは、直訳すると「建設」を意味し、ゴールキーパーからディフェンダー、中盤、前線というように、自陣深くからパスやドリブルを用いて攻め上がる一連のプロセスを意味します。
ポイントは自陣深くから前線へ攻め上がる点なので、中盤から前線へ攻め上がるケースはビルドアップとは呼びません。
具体的には最終ラインからロングボールを前線に放り込むのではなく、ゴールキーパーから前線までスペースをみつけながら細かいパスワークでつないで攻め上がる戦術です。
なぜビルドアップは必要なのか
ビルドアップが必要な理由は、サッカーの歴史的背景が理由にあります。
サッカー戦術は時代とともに移り変わります。現代サッカーでは相手にボールを奪われた際、リトリートをし、素早く自陣に戻り、相手の攻撃に備えるという守備戦術をとるチームが増えてきました。
素早く自陣に戻る相手に対して同じようにカウンターを仕掛けるのではなく、自陣深くからスペースを見つけながらパスをつなぐことが求められるようになりました。
相手守備が素早くフォアチェックにくる場合はカウンターを有効に使い、相手守備がリトリート戦術をとる場合にはビルドアップという具合に相手守備戦術によってビルドアップが必要になるケースが出てくるわけです。
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ビルドアップをするための個人の能力は
ビルドアップをするためには個人の足元のテクニックが必要不可欠です。1970年代前半までのサッカーでは攻撃と守備の分業制が主流であったため、守備の選手やゴールキーパーにはそれほど足元の技術は要求されませんでした。
それが1974年のワールドカップ西ドイツ大会でオランダ代表が採用した「トータル・フットボール」という戦術により、サッカー界に変革をもたらしました。
トータル・フットボールとはこれまでの分業制という垣根を壊し、選手全員がポジションチェンジを繰り返しながら全員攻撃全員守備を慣行する戦術でした。
つまり守備の選手も攻撃に参加するため、攻撃の選手並みの足元技術が要求されるわけです。
リーガエスパニョーラに所属するレアル・マドリードの左サイドバックをつとめるマルセロなどは典型的な例で、ボールを奪うと前線の選手顔負けの非常に優れた足元の技術を活かし、ドリブルで攻め上がります。
さらに攻撃も守備も行う守備的ミッドフィルダーのボランチというポジションも誕生し、レアル・マドリードに所属するクロアチア代表のモドリッチやFCバルセロナに所属するセルヒオ・ブスケツなどは世界屈指のボランチとして有名です。
ビルドアップが主流になってきたことでバックパスも増え、それに伴い自陣の一番深いポジションであるゴールキーパーにもドリブルやパスといった足元の技術が求められるに至りました。
ビルドアップをするためにはフォワードからゴールキーパーまですべての選手の個人能力は優れていることが必要です。
まとめ
サッカー戦術は時代とともに移り変わり、ビルドアップもサッカーの歴史の流れに沿って生まれた戦術ということがわかりました。
ビルドアップの誕生により、攻撃だけできても守備だけできても通用せず、全ての選手に個の能力がより多く求められる時代になってきたということがいえます。
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